昔も今もパーツの重量は軽いが一番。ただし、軽量化のあまり耐久性が疎かになる部品もありました。
今回取り上げるのは、発売当時はFD(フロントディレーラー)最軽量のユーレージュビリーです。
このジュビリーも軽量化のあまりトラブルが発生したモデルです。写真はトラブル対策品となります。
当時のライバルメカであるカンパレコード 。こちらが重量90gに対して、ユーレージュビリーは80gと10gの大差を付けた軽量ぶりでした。ちなみに当時の国産最高峰のシマノデュラエースやサンツアーシュパーブは100g前後でした。
ただし、サンツアーシュパーブの幻の最初期型FDは77gで発売されるもトラブル発生で回収騒ぎとなり、対策品として販売されたものは100gまで重量が増えていたのです。
http://butoboso0217.livedoor.blog/archives/799467.html
材質開発が今より進んでいない40年以上前のことですから、軽量化と耐久性は大きな壁となります。
最初期のジュビリーFDはアウターガイドのHuretロゴの前寄り部分にも肉抜き(穴)が設けられていました。
当時は軽量化のための肉抜きが行われたパーツが多かったですが、そこから亀裂が入ることも多かったのです。
ユーレー社50周年記念モデルとして誕生したユーレージュビリーディレーラー。独創的な構造やデザインとしながらも軽量化を両立し、人気を高めたモデルとなりました。
ただし、メーカーの思惑はレーサー部品としてカンパレコード に対抗したかったはずですが、日本ではツーリング車(ランドナー)乗りに使われることが多かったです。
FD以上に独創的な形状のRD。こちらにも軽量化のための肉抜きが見られます。
ジュビリーメカは仕上げも丁寧で、最上級メカとしての風格も備わっていました。
イタリアのカンパレコード 、フランスのユーレージュビリー。まだ日本メーカーがヨーロッパ製品に太刀打ちできない時代のモデルとなります。
RDの詳細はこちらをご覧ください。
http://butoboso0217.livedoor.blog/archives/3666277.html
●ユーレージュビリーFD●
材質/鉄プレート 軽合金本体 キャパシティ/17T 重量80g 価格/8,500円
※データは1984年サイスポオールカタログ参照
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コメント
コメント一覧 (16)
ユーレージュビリー、最初に欲しくなった製品です。
その頃は、カンパはレーサー、フレンチは快走、ランドナーと住み分けが出来ていたような。
シマノやサンツアー製品で満足して走り回っていた頃です。
海外製品を手にするのは、大人になってからカンパをロードに組むことが出来ました。
あぁそうそう、マファックの方が先に手にしたかも知れません。
また来ます。
butoboso0217
が
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行きつけのショプに行った日に入荷したばかりのジュビリーツーリングのセットを衝動買いしてしまいました随分昔と言うほど時間が経ってしまいましたが
特に RDは頼りないくらいに強度不足を感じるところがまた愛おしい
もお自転車に乗れなくなりなしたがメインの部品は保存してあります
当時が懐かしく思い出されます
butoboso0217
が
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butoboso0217
が
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こんにちは。
同じフランス製品のサンプレックスとは違ったノスタルジックな製品作りのユーレーでしたよね。そしてジュビリーの軽量さは衝撃的でもありました。カンパレコードをツーリング車に付ける人は少なかったですが、ユーレーはオーダー車に組み込む人が多かったので、ユーレー=ツーリング車のイメージが自分中では出来上がってました。
かといって自分で買えるかは別次元の話。シュパーブやデュラエースすら高嶺の花でした。マファックはカンティブレーキで早くから使ってました。こちらはリーズナブルでしたね。
butoboso0217
が
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こんにちは。
ジュビリーの3点セット箱入り!! ショップで眺めるだけでもウットリでした♪ 当時の価格でも3万円ぐらいしましたよね。シュパーブ3点セットの1万円すら手を出せませんでしたから当時の舶来品の高額さには驚きでした。カンパレコード 、サンプレSLJ、ユーレージュビリーは永遠の憧れにも思えましたよ。
性能と耐久性はもちろんカンパが上ですが、ユーレーの独創的なスタイルと軽量メカはカンパ以上の存在感でしたよね。
butoboso0217
が
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こんにちは。
ユーレージュビリー、細部までピカピカですね。TAクランク・チェンリングと合わせても良く似合うメカだと思ってます。昔はピカピカシルバー製品とアルマイトの綺麗な製品に人気が二分されましたが、今やそんな趣向も懐古主義なってしまいましたね(悲)。
実は私もレーシングパーツを好んでツーリング車に組み込んできました。サンツアーならサイクロンよりシュパーブ派でしたし。最終型のシュパーブプロは性能高いですよね。パスタンターにフリクションWレバーの組み合わせで使っていますが、20年以上酷使しても壊れないで支えているのです。その前の初代デュラエースは10年保ちませんでしたから(汗)。
butoboso0217
が
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ジュビリーって レーサー部品だったんですね~
すっかり ランドナーに馴染んでしまい 忘れていました。
私のジュビリー しかし・・・ついに引退 前後共ディレーラー外してしまいました。
40年も使ったので 耐久性は 保障できる? と言いたいところですが、
使い方次第ですよね~ 部品って!
ユーレーの凄さ!は バネの巻き方に表れていると思っています。
日本人の発想からは絶対出てこない巻き方です。
ルネッサンス以後 まったく フランス人って奴等は どんな頭の構造なんだか!機械作らせたら 繊細でユニーク やっぱり ピカイチです。
ここは イタリアともイギリスとも ドイツとも 大きく違うところですね!
日本は・・・模倣と改善か! 悪くはないのでしょうけれど
オリジナリティを大事にする文化に 日本もなってほしいと思います。
butoboso0217
が
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こんばんは。
初めて見たユーレージュビリーはヨーロッパのメジャーレースの機材写真でした。ブレーキはマファックセンタープル、クランクはストロングライト。意地でもフランスパーツに拘ったチームだったようです。
日本ではジュビリーはツーリングパーツのように使われてきましたよね。ロングケージもありますし。サンプレも同じくフランス製品はツーリストに愛されたパーツでしたよね♪
生真面目な日本職人には発送できないものを作りますよね。サンツアーは最初はユーレーからライセンス受けて作っていたのに、全く違う方向になっていきましたし。
ユーレーがザックス社に買収された時は悲しかったです。さらにそれがスラムになってしまうなんて(悲)。
butoboso0217
が
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ユーレー懐かしいですね😊👍 ドッパーとサクセスを使いましたが独特なデザインで所有感もありました♪
それらと、カンパのメカも貧乏になり全て手放しました💦
老後の楽しみでストックしてましたが… 😓
butoboso0217
が
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こんばんは。
ドッパーはツーリング向けパーツでしたね。サクセスは当時貴重なチタン素材でしたし。
ユーレーは色んな意味でチャレンジング精神のあったメーカーだと思います。質実剛健的なアルビーとは真逆のようなジュビリー。その間のラインナップも揃ってましたしね。
カンパなんてレコードかグランスポーツかの2択な時代でしたから。
私もストックパーツの大半を手放していますよ。本当に大事な品以外はこうやって写真やブログに足跡を残して処分しています。現実的にもう使うことはないですしね(悲)。
butoboso0217
が
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軽さは正義(苦笑)と思う反面
出先でぶっ壊れると困るので
パスハンはサンツアーの鉄を使っています。
とはいえ、ジュビリーを組んだ
ロードとか乗りたいですねえ。
ジュビリー持ってんですけど、行方不明。
butoboso0217
が
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ただ、自分は愛車につけて実走経験が無いのが残念です。
butoboso0217
が
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フランスの変速機はマビック以外ご縁ありませんでした~
カンパレコードも4つ穴のは、ケージもボディも柔でダメ!
回収とまでは騒がれませんでしたが、知らぬ間に軽量化を諦めた改良が施されていましたネ!!
昨日実施したイベントで、70年代後半!ド定番のランドナーに乗られた方達に来場いただきました~
パッと見ただけで皆さん愛車の維持にご苦労されているのが分かりましたが、逆に完璧すぎて声を掛ける事が出来なかった!
接点をみつけられなかった~と一晩明けて後悔しております。
butoboso0217
が
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おはようございます。
確かにジュビリーは色々とトラブルも報告されているメカですね。ツーリング車は乗り手も部品もタフでなければ長い旅には出られなかったですよね。
舶来品に憧れと敬意をはらっていた時代が懐かしいですね。実際旅先で出会うロングツーリストは機材は市販車ベースが多かったですが、街やショップで見かけた高級部品で組まれたランドナーも眩しかったですよね!!
ぜひ、ジュビリー発掘してください。私は今、昔使ってたキャンピングキャリアやサイドバッグを発掘中です。鍵の壊れて開かない物入れが実に怪しくて(笑)。
butoboso0217
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おはようございます。
サンプレは構造的にはカンパと同じでしたが、パッと見ても一目でサンプレと分かる姿が良かったですよね。そしてロングケージもしっかり用意されていましたし。カンパでツーリングメカと思えのはラリーぐらいでしたしね。
憧れのジュビリーを入手できる財力になったものの、勿体無くて使えない貧乏性は全く若い頃から変わっていないのです。写真の道具は使うために購入しますが、自転車パーツは観賞用という歪んだ自転車趣味になりつつあるのです(汗)。
butoboso0217
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おはようございます。
古豪マヴィックも破産騒動があったりして大変でしたよね。株主変わろうともブランドを守り続けて欲しいのです。他のフレンチパーツブランドは軒並み消えてしまいましたしね(悲)。
カンパレコード FDも穴の開けすぎでトラブルあったようですね。そんな品がレアで高値取引されていますが。メーカー肉抜き以上にイタリアンレーサーはオリジナルの肉抜きが凄かったですね。中には芸術作品のような部品も多かったですし♪
コテコテ古典パーツで組まれたランドナーに乗る層も多くが60代以降の方になりましたね。性能なんて二の次で、あの走りや操作感のリズムが身体に馴染みきっているのでしょう。インデックスやビンディングペダルなんて永遠に使わないのでしょう!!
butoboso0217
が
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