情報過多の現代は、本当の事も嘘の事も平気で世にばら撒かれる時代。情報が入りやすい反面、それが事実なのか見極めるのも個人の判断に委ねられる。それが当たり前になってしまった現代の怖さを痛感している日々です。
幸い日本は情報統制されていませんから幾分マシですが、情報統制に振り回されている国を見ていると…。
ネット情報のなかった時代は、テレビ報道されるメジャージャンルと違い、趣味の世界の情報源はショップ情報、雑誌情報、そして仲間内の口コミだけでしたから良い意味で本人のスキルを純粋に上げやすかったと思います。悪い意味では閉鎖的になりがちで余所者を受け付け難い流れでしたよね。
82年のニューサイクリング誌を読み返していたら、新型カンパレコードの初見情報が掲載されていました。
外国のショーに出展されたそのメカは、後にカンパCレコの通称で販売された製品です。
プロトタイプのようで、市販されたモデルと異なる部分が見受けられます。
モノクロ写真なので判断が難しいですが、クランクを含め市販モデルよりピカピカに仕上げられていますね。
RDはプーリーケージにCレコ後期型のように穴が開けられているように見えます。
こちらは初期の市販型。エアロを全面的にアピールするようにケージに穴はありません。
ところが見た目の良さとは裏腹に、ゴミ詰まりを招くとのことで、すぐに通常の穴あきタイプに戻されました。
後期型のCレコ。レース機材ですから見た目よりも性能重視の結果でしょう。
優美なスタイルでスターハブと呼ばれたラージハブ。プロトタイプでは肉抜き穴がありません。
これはこれでインパクトはありますね。
先に市販されていたサンツアーシュパーブプロのラージハブを意識していたのかもしれません。
発売当初は、その独創的なデザインと構造から話題を集めたCレコでしたが、年々勢力を強めていくエアロブームの先駆者である日本メーカーに対する焦りもあったように思えます。
Cレコの数年前にエアロブームを巻き起こした日本メーカー。
それが成功したとはいえませんが、当時の自転車業界に旋風を巻き起こした事実は大きいです。
この頃から、日本メーカーの認知度は高まり、世界のトップシェアに駆け上がっていったのです。
レース機材としては失敗に終わったCレコですが、その独創的なスタイルは今でもマニア感では高く評価されているのでした。
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コメント
コメント一覧 (10)
Cレコードのプロトモデルについては82年末頃のサイスポ誌にも掲載されていたと記憶しております!
グラビアではなくモノクロの普通紙ページでしたので、ドットが大きくて鮮明でなかった憶えがあります(笑)
83年のミラノショー?でしたっけ、その時のグラビア記事がCレコの初出だと思っておりましたが、それより1年も早くプロトモデルが紹介されていた事実を知ったのはここ数年の事なんです!
84年春頃の折り込みピンナップで紹介され、デュラaxの影響を強く感じたのが印象に残っています!!
あの時は新型レコード!ヌーボやスーパーレコードと完全に代替わりすると思っておりました。
50周年セットとどちらを買おうか迷った末、使えない記念品よりも次世代を担う新型を選択~コレがドロ沼を好む悪癖のキッカケとなりましたネ(笑)
※上から8枚目の写真、シェリスターハブのベアリング部分が気になるのですが・・・
butoboso0217
が
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登場時にかなり話題なった事を今も鮮明に覚えています。
改めて眺めてみても優美な曲線が随所に散りばめられていて素晴らしいですね。
女性的な印象のデザインですが、長いシャフトや強力なスプリングなどで確実な動作を狙ったと思われる下ピボット部のがっちりした造りや加工精度の高そうなネジ類などにカンパニョーロ社のこだわりが感じられます。
また、axのキャリパーやシュパーブプロのRDのデザインや仕上げも素晴らしいですね。
butoboso0217
が
しました
Cレコ、商業的には?でしたね。レース用パーツで進化していますよね。
カンパニョーロ社、1年ごとに性能スペックUPしているようなイメージです。
butoboso0217
が
しました
こんばんは。
Cレコ前にビクトリーやトリオンフが発売された時点で次のレコードものっぺりエアロになることは予感していましたが、予想以上にCレコのデザインは優秀でしたよね。不満に思えたのはペダルだけでした。
この掲載誌は82年11月号でしたから、82年の8〜9月頃のショーモデルでしょう。市販まで僅かの期間で市販モデルは改良したようですね。私的にはデザインは良いけど全てのモデルが重量UPされていたのがマイナスポイントでした。まぁ自身が手を出すにはカンパはまだ雲の上の存在でしたけどね(汗)。
画像のモデルは所有しているモノですが、クランクはコーラス、ハブはCレコを真似たエレクトラのラージハブです。カセットフリー 装備のシールドハブで完成度の高いモデルでしたが生産時期僅かで市場に出回った数は本家Cレコラージ以下のようです。
butoboso0217
が
しました
こんばんは。
カンパが初めて他メーカーの影響を受けて大胆に変化したモデルがCレコでしたよね。
発売当初はヨーロッパプロロードチームにも受け入れられましたが、完成度は今ひとつで旧パーツを取り替えるチームも多かったようです。
そこまで性能にシビアではない趣味人にとっては流石イタリアン!! と唸らせるデザインと構造だっただけに不人気レッテルと見なされたのは残念でした。
一時は暴落取引されていたCレコですが、今は趣味層には再び注目されているようですね。
当時の私はデュラEXとシュパーブをMIXさせたロードを組むのがやっと。オールカンバなロードを組めるようになったのは40代になってからでしたよ。
butoboso0217
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こんばんは。
Cレコ、特に初期モデルは高騰取引されていますよね。趣味人にとっては性能よりもデザインと希少性が喜ばれるという事でしょう。
流石カンパ!! と言えるほどの仕上げとデザインのCレコ。デュラax同様に短い開発期間で発売したのでトラブルも多かったようですが、所有欲を満たすモデルであったのは間違いないですよね。
ヌーボレコード時代のように熟成重ねて精度を上げられていけば良かったのでしょうが、急速に進む多段化とインデックス全盛の流れに乗せて行くには時間が足りませんでしたね。それでもサンツアーのように潰れずに今でもギリギリの線ながらも踏みとどまっているカンパには、今後の逆襲に期待したいのです!!。
butoboso0217
が
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何だか懐かしい記憶を
呼び起されたような感じであります。
色々なメーカーが切磋琢磨といいましょうか
頑張っていた印象があります。
エンドユーザーとしても 選択肢が多く
ワクワク感は あったと思います。
昨今の自転車業界の流れは
楽しいとか どうやって遊ぶか…ではなく
メーカーとメディアがつくる
「コレが 最先端」みたいな 虚構を作り上げている印象。
言い古されていますけど
自転車業界での「共同幻想」じゃんかい、と ワタシは思います。
本題から逸脱しますけど
国内報道規制は無いようなイメージですけど
ものすごい同調圧力が働いていて
かなりやばい状況だとワタシは感じています。
去年から 新聞は購読をやめました。
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butoboso0217
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おはようございます。
昔のことをつい最近のように話してしまうのは年寄りの証拠と子供達には言われていますが、Cレコ含むエアロブームもすでに40年前の話しになってしまいましたね。長く自転車を続けてきた中でも自転車趣味の大確変の頃でもあったように思います。MTBもこの頃に誕生しましたしね。
当時は日本の自転車産業の勢いがありましたよね。自国生産が当たり前でしたし。この頃の雑誌によるサイクリングクラブの平均年齢は20代が中心。そのまま今のロードブームを支えたような形ですよね(汗)。
報道規制・同調圧力は確かに報道業界にはありますね。サラリー時代は広告業界でも体感しています。今のジャニーズ問題なんかもそれらが絡んだ根深い問題ですよね。
butoboso0217
が
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butoboso0217
が
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こんにちは。
クランクボルトが付属していないのは困りますが、初期クランクはある意味貴重なモデルを入手できましたね。Cレコもシマノやスギノのように専用コッタレス抜きがなくても取り外しができる仕様になっていたと記憶します。
最近はハブではクイックリリースが欠品していたりクランクではクランクキャップやボルト欠品で出品されている品が多くて困る部分もありますよね。
butoboso0217
が
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