今回のネタはマニアックというか、大抵のサイクリストにとっては、どーでもいー!! って感じの話題です(笑)。
パーツそのものではなく、パッケージの変化から見るサンツアー衰退の流れを見て行きましょう。
あくまで自身の所有している範囲ですから、これが全てではないですけどね。
サンツアーといえば、とにかくシュパーブ!! やっぱりシュパーブ!!!!
もちろんツーリング車乗りには初代サイクロンの根強い人気はありますが、シュパーブのように一貫して最上級グレードとはいかず、サイクロンはFMCを繰り返すごとにセカンドグレード、サードグレードと地位を下げていったのでした。
それではシュパーブ(プロ)の歴代パッケージを並べて見ましょう。
奥左が初代シュパーブ、手前が2代目シュパーブプロ、奥右が最終型(3代目)シュパーブプロとなります。
初代の赤いパッケージに見覚えのあるベテランさんは多い事でしょう。後に追加された軽量バージョンのシュパーブプロはこのパッケージ「PRO」シールが貼られて売られていました。
初代シュパーブ(プロ)にはアーレンキー、ステレス製ワイヤーリード、SUPERBE銘柄ステッカーが付属されていました。2代目ではワイヤーリードのみ。3代目は不足品なし。気がつきにくい部分でもコストカットが進んでいたのです。
あえて値札シールはそのまま残してあります。初代シュパーブが4,500円、最終型は4,200円!! どちらもバーゲンセール時の安売り価格。特に最終型はサンツアー倒産間近の叩き売りに近い頃の価格です。
箱の中身はご覧の通り。どれも未使用品のまま残してあります。
こう見ても、日本の自転車産業バブルの頃の83年頃の2代目シュパーブプロが本体とともにパッケージもゴージャスな仕上がりです。
とはいえ、ヤフオクでの取引は2代目が一番不人気なのが不思議です。
ところが、サンツアー 末期の頃は、
もはやパッケージすら無くなり、ビニール袋詰めに(悲)。
これは最安値!? 3,600円で購入した最終型(3代目)シュパーブプロ。
叩き売りされていたので購入した人も多く、今でもヤフオクで多くの品が未使用出品されています。
相場は2万円前後といったところです。
サンツアー の末期の悲惨さといったら……80年代まではシマノの互角に戦っていたのに、インデックスやビンディングペダルの開発に遅れを取り、人気も暴落していったのです。
一頃のサンツアー 製品バブルは終わりましたが、サンツアー最上級品のシュパーブプロとXCプロの人気は高値安定中。同時期のデュラエースよりも明らかに人気が高いですね。
先日書店でサイクルスポーツ誌を見かけましたが、内容だけでなくページの薄さにもびっくり!!
昔のサイスポは自転車広告誌としても人気がありましたが、いよいよその広告も集まらなくなったようです。
今読み返しても、昔のサイスポは内容が充実していました。もちろん広告ページもたっぷり!! 大げさな言い方ですが、夢が詰まっていました。毎月20日の発売日が待ち遠しくて。
このボリュームで380円という値段は学生にも手が出しやすかったです。今は1,000円。このご時世の月刊誌としては頑張っている方ですが、隔月刊となったバイシクルクラブは1,800円超…自転車雑誌もロードバブルが終わり、いよいよ厳しさを増しているように思えるのでした。
専門的でピンとくる人はいないでしょうが、写植時代のサイスポ広告。価格リストは写植で打てる7級以下。紙焼きで縮小して版下作っていたんだろうなぁ。
今では老眼でよく見えませんが、学生時代はこんな価格表で一番安い店を探して買いに行ったものです。
ご覧の広告は当時一番安かったショップで埼玉県川口市にも倉庫を持っていたので、自転車走らせて何度か買いに行きました、その走行距離約120km。若かったなぁ(笑)。
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コメント
コメント一覧 (20)
イワイサイクルセンター西日本店(イワイ久世店)。自宅と逆方向でしたが、私らの高校帰りの溜まり場でした。あの当時日曜日には店前はロード、ランドナーでいっぱい。セール時は隣の会社のフェンス前までずら~といっぱいでした。毎月目を皿の様にしてイワイの広告見てましたよ。ウエムラパーツが出るまでは。
butoboso0217
が
しました
当時のサイスポは、
ホイールの一からの組み方とか、ベロックスの糸で
チューブラーのパンク修理とか、
中学生の私には
非常にためになる雑誌でした。
因みに中3の時に
ロードレーサーフレームを
フルオーダーしたのが、
画像に載っている名古屋の
ニ光製作所でした。
石綿019で39800円からと
日本一安かったし、
シートアングル76度で
リアセンターが397ミリなんて
かなりキワドい寸法でも受けてくれました。
(カンパのスモールロードエンドだったから、リヤの空気を抜かないとホイールの着脱も出来ませんでした(笑))
因みに
今も息子さんが店を継いでいますが、
当然、店の奥のフレーム工房は
とうの昔に在りません。
何か当時は、行きつけの自転車屋の親父でも、
今のフリーハブとかを腐していましたね。
SHIMANOなんか、カラクリ屋で、サンツアーこそ本物だとね。
職人集団だったのと、
自転車好きの集団だった
サンツアーは、
材質や工作精度に拘り過ぎたのと、ブレーキレバーをシフトに使うことを躊躇ったことで
一気に凋落しましたね。
自転車好きの集団だから、
馬鹿ちょんカメラ的な
ビックリドッキリメカを
SHIMANOと違って
生み出せなかったんでしょうね。
今でもヤフオクで
シュパーブプロ時代の
チェーンリングが新品で
格安で出品されてますが、
通勤用の安物クロスバイクとか8速以下の自転車に使うと
踏み味と寿命の長さに
驚かされますね。
butoboso0217
が
しました
今思えば懐かしい!良き時代のパーツ達~
あの頃、40年以上過ぎて、それらが新品同様で手元にあって、好きな様に戯れていられるとは考えもしませんでした!!
サイスポ誌も今では興味を惹く記事は無く、ペラペラ~っとめくっておしまいですが、その昔のは今でも尚そそられちゃう、記事から広告まで濃い内容ですよネ!!
サンツアー製品は最期ビニール袋入りとなって終わっちゃいましたが、カンパも暗黒期(Cレコ期)は新型である筈なのにスペアパーツ用のビニール袋入りを入手する機会が多かったです(汗)
NJS認定のCレコケイリンクランクも高価なのにそう言う扱いでしたヨ!
その昔のスーレコチェーンホイールは内側にフェルト加工された価値相応の箱に入りで、ショップの陳列も別格扱いだった記憶があります・・・
現行パーツをそう言う形で見る機会も少なくなりましたが、パッケージが高騰した価格に見合うかどうか!?疑問!いや愚問でしょうか~(爆)
butoboso0217
が
しました
終盤のサンツアーは
ビニールパッケージ変速機が
投げ売りされていましたね。
品物はバッチリなだけに 勿体ない状況でした。
赤金の特色印刷箱とか
シルバーのパッケージの紙とか
こだわりが感じられました。
品物的には
ちょっと オーバークオリティーで
採算が取れなくなった感じですかね。
butoboso0217
が
しました
当時、初代及び2代目シュパーブプロリアディレーラーを購入しましたが、
特に2代目は他製品の模倣では無い洗練されたデザインでしたし、
ピボットボルトやパンタ部のピンまで手抜きが無く素晴らしい造りでしたね。
フロントディレーラーのリターンスプリングやプレートのメッキの強度も
明らかに他社製品を凌駕していましたし、クランクのデザインなども
今改めて見ても大変洗練されていて、古臭く感じませんね。
近年のリアディレーラーにはシングルテンションでスラントパンタ、
下ピボットがガイドプーリーと同軸の製品も多く、
私達が昔愛用していたサンツアーのGTモデルの構造そのものですが、
インデックスシステムやフリーとチェーンの形状の進化を鑑みても、
サンツアーの基本設計の素晴らしさを証明しているのだと感じます。
(当時はロー側でガリガリ鳴ったりトップ側に落ちにくかったりしましたが)
ガンウェルも懐かしいですね。お金に余裕の無い若者には頼れる存在で、
当方も大変お世話になりました。当時通販で購入した49,800円の入門用
七分組みチューブラーロード(初代105コンポ)に今も乗っています。
butoboso0217
が
しました
シュパーブプロ、コマンドシフト、ビニール袋に入って売っていた事、昨日のように感じます。インデックス、サンツアー内部で「子供用みたいだからレース用には市販しない」でシマノに遅れを取ってしまいましたね 涙 でも、シマノよりはるか昔に開発していたようです。まさに技術屋集団♬
あの頃はロードレーサーしか所有していませんでしたので、ロードレース用パーツとしてのサンツアー、やはり思い出すとジーンときます。
立川なるしまさんのお店で段ボールに無造作に、ビニール袋に入ったシュパーブプロの製品を見た事を思い出さずにはいられません。涙
butoboso0217
が
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最近ではロードバイク等本格派のスポーツ自転車も❝ボッタクリ❞志向?で中学~高校生には手を出しにくくなりましたね.
サイスポ誌も読者の年代層が高齢化しているのは確かのようですが,You Tubeで見られるジュニア世代の「自転車」選手を応援するページはできないものかと,いつも不満に思っているところです.
ツール・ド・北海道の事故の事にしても,現時点ではまだ時期尚早と判断しているからかも分かりませんが,それについての言及が一言も無いのは不満です.
butoboso0217
が
しました
おはようございます。
サイクルショップに関しては昔から工場や問屋の多かった関西地方のショップの方が明らかに関東よりも安かったですよね。関西方面にサイクリングに出かけると格安系ショップをよく巡りましたよ。
イワイはその中でもトップクラスの激安店でしたね。西日本店に行かれてましたか!!
当時のサイスポには広告主でもある格安店に対して、値段だけでショップを選ぶなとのアドバイス掲載がよく出ていましたが、学生を含む若者にとっては格安店は有難い存在でしたよね。
ウエムラパーツは以前はよく通販利用していましたが、火事でお宝パーツ満載の倉庫が焼けてしまってから値段が渋くなってしまったように思います(汗)。
butoboso0217
が
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おはようございます。
80年代のサイスポは若者にとって有難い雑誌でしたよね。その頃に青少年サイクリストが増えた事で、現代の中高年ロードブームもあったのだと思います。次世代育てることをしなかった今後の自転車趣味は二度とブームは起こらずジリ貧になることでしょう。
当時でもサンキュッパだと022でも安いイメージ。019でその値段は衝撃的ですよね。しかもスケルトンまでオーダー可能でしたか!! 当時のロードレーサーはギリギリまでホイールベース詰めたものも多かったですね。空気圧落とさないとカンパエンドから外れないは厳しいですね!! 見かけは何ですがストレートエンドと組み合わせもありかもしれなかったですね。我が家のツノダロードがそんな流れからストレートエンド使ってますよ。
サンツアーも電動シフトのビーストやシュパーブテックやS-1といった真新しい規格を作ろうとしていましたが悉く失敗でしたね。技術屋で良い製品を作れるのにセールスマーケティングが弱かったんでしょうね(悲)。
butoboso0217
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おはようございます。
私の場合、学生時代はバイト代の大半は旅費に回していて義材に金がかけられなかった反動で社会人になってから部品買い漁りが自転車趣味の一部になってしまいましたよ(苦笑)。
90年代前半のMTBブームのおかげで、ツーリング・ロード系問わずに古い部品がショップで叩き売り状態でしたよね。その頃はサイスポ広告が凄く有り難かったです!!
カンパもCレコ後期、MTBパーツなんかに手を出した頃の製品は最悪でしたよね。パッケージもそうですが、見えない部分の仕上げや精度まで落としていましたから。
確かにショップで組み込む場合は、箱なんてすぐにポイ捨てですからビニール袋でも十分なのでしょうが、部品単品で購入する趣味人にとってはガッカリ極まりなかったですよね。
シマノも昔のデュラエースはパッケージも豪華でしたよね。今のデュラはあの高額さに対してパッケージは貧弱になってますよね。チェーンなんか購入しても基本みな同じパッケージデザインで銘柄文字だけ違う。ワクワク感はゼロなのです。
butoboso0217
が
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サイスポ広告は楽しかったね。記事よりもそっちの方が目当てだったかも。「スーパーグプロ」の文字を見つけた時には腹抱えて笑ったよ (^^;
サンツアーは何でツーリストから人気だったんだろうね。俺も最初のロードはサンツアーVXだったから、その線で進んでも良かったのかもしれないけど、何故かデュラエースが好きになっちゃった。ロードレーサーの上位モデルにはデュラかカンパだったからかな。
butoboso0217
が
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おはようございます。
サンツアーの末期は、丸で今のシマノリペアパーツを買ってるみたいでしたよね。
すぐ使うならビニールでも良いのですが、いつか使おうといったコレクション的な価値は薄れるばかりでした。
バブルの頃は、家電なんかも過剰包装でゴミ問題で包装の簡素化が進みましたが、自転車部品は明らかに単なるコストダウンですよね。パッケージは単なるゴミでなく、それすらもコレクション的な価値があった頃が懐かしいのです。
そういえばoryzasativaさんはフリマでサイクロンの箱だけ買ってましたよね。ああいうのって売る側も買う側も価値があることを認識している証拠ですよね♪
butoboso0217
が
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おはようございます。
今のようにネットで情報得られる時代でなかったですし、サンツアーが倒産したとの記事も自転車雑誌には出ていませんでした。広告が消え、シュパーブプロやXCプロの叩き売りが始まった時も、次世代モデルが発売されるもんだと考えていたぐらいですよ。
2代目シュパーブプロは、サンツアー絶頂期の頃に発売されましたから、性能は兎も角、各部の造り込みやデザインが素晴らしかったですよね!!
スラントパンタのパテント切れに合わせるように各社が飛びついて真似。特にデュラエース7400はそれなしには成功しなかったインデックス対応でしょう。
ガンウェルは当時は低価格でお得感あるブランドでしたね。10万出さずにセミオーダー的なロードやツーリング車が買えたのも、当時の若者が趣味として始めるきっかけとなっていましたよね。今でも競輪フレーム作ったり個人ビルダー的な体制のようですが、その名が受け継がれているだけでもうれしいのです。
butoboso0217
が
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おはようございます。
Wレバーインデックス創世記は、あのパチパチ音で変速のタイミングが他社にバレるとか言って、使わない選手も多かったとか。今思えば笑い話ですよね。変速のタイミングを盗まれたくないなら内装変速機がもっとレース機材に浸透しても良かったはずですが(笑)。
サンツアーはインデックス以前から手元シフトの研究は進めていたようですね。当時はWレバーで何ら不具合ないから開発が進まなかったですが、今この歳になると手元シフトはとても有難いのです♪
なるしま立川店で社長と話するのが楽しかったです。何度かチームに誘われました。なるしまは個人店なのにセール以外の品も安かったですね。社長の「金のある奴だけが自転車競技をするようではダメなんだ!!」その言葉をよく覚えていますよ。
butoboso0217
が
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おはようございます。
少し前に見た高校生のインターハイロードレース。機材にいったいいくら金掛けているんだ!! そう思いましたよ。親御さんたちの経済力なくては学生の自転車競技はできませんね。ウチの息子は山岳部なので大して金が掛からなくて助かってます♪
今の若者は自転車どころかオートバイにも興味なしだそうです。バイトする高校生も減ったので金を使う趣味はしないってことなのでしょう。物欲なくしてハングリー精神なし!! タブレットやスマホ弄ってれば良いみたいです(悲)。
昔のレース事故もそうでしたが、うやむやに終わってしまいそうですね。今回は一般車が絡む事故ですから根深い問題のはずなんですけどね。
butoboso0217
が
しました
お疲れ〜。
この前古いサイスポ見直していたら「スーパーグプロ」の広告見つけたよ。
当時みんなで腹抱えて笑ったよね。どしてシュパーブプロをスーパーグプロと写植オペレーターは打ち込んじゃったんだろう(笑)!?
サンツアーは、サイクロンを上級として、BLやVX(Vシリーズ)、7(セブン)といった上中下のツーリンググレードパーツをラインナップしていたから人気高かったんだよね。それとスラントパンタのおかげで安い部品でも変速のキレが良かったしね。
シマノは600がツーリングパーツだったけど、それだけでは役不足だったってことだね。
ロード部品は残念ながらシュパーブよりもデュラエースの方が人気高かったね。レース会場でもオールシュパーブなロードに乗るアマレーサーは少なかったよ。
butoboso0217
が
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今でも、倉庫は健在です
butoboso0217
が
しました
こんにちは。
まだ倉庫は健在でしたか!! でも今は小売はしてなさそうですね。
そちらからだと荒川に沿って行きやすい場所ですね。
こちらからだと1日かけての買い物でした。今考えるとその労力なら近くの店で買うよなぁ、といった感じですよ(苦笑)。
ウチの近所の相模サイクルセンターも安売りの店でしたが、今は普通の店になってしまいました。
butoboso0217
が
しました
サンツアーの末期、ビニール袋入りには唖然でした。
それも廉価品ではなく最上位のシュパーブで!
イワイ/二光の広告、懐かしいです。
あの頃は普通に隅々まで見ることができました。
イワイの方は何度か京都の向日町にある店に行ったこともあります。
ワクワクしながら店に入ったものでした。
当時は二光との協業(?)のためか "Gan Well" ではなく "New Days" と言うブランドでしたね。
butoboso0217
が
しました
こんばんは。
サンツアー末期は、相当切羽詰まっていたのでしょうね。SRサンツアー になったのも違和感ありでしたが、そのまま商標を台湾に売られてしまうとは…。名前が残っても全くうれしいと思う趣味人はいませんでしたね。
ガンウェル=関西のイメージがありましたが、最初はNew Daysブランドだったのですか!! それは知りませんでした。何だかJR東日本の駅ナカ売店みたいです。
気になって調べたら、二光ってまだニコー製作所として残っているようです。ガンウェル共にブランドとして残っているのに驚きなのです!!
butoboso0217
が
しました