デュラエースaxに始まったロードパーツのエアロブーム。
それまでのパーツの造り込みから脱却し、
現代パーツへの革新に繋がる流れが起こったのは80年代初頭でした。

トップマウントシフトレバーは81年に、
サイクロンマーク2前後メカ&シュパーブプロFDとセットで発表され、発売開始。

「マイクロライト&エアロダイナミックス」をコンセプトに、
ライバルのシマノデュラエースAXに対抗した製品です。

シュパーブのWレバーを模した肉抜きスタイルで指掛かりもよく、
現代の手元シフト(シマノSTIやカンパエルゴ)の
FDトリム効果の先取りとも言えるセルフアジャストメカニズムを搭載。

リア変速に合わせてフロントのワイヤーも動いて
FDのチェーン擦れを微調整する仕組みです。




デュラaxのような斬新なスタイルとは違い、
サンツアーはこれまでのデザインを進化させたような造り。

しかし、トップマウントに組み込まれた新機構は当時話題となります。
フリクションとインデックスWレバー時代の間を埋めるような、
サンツアーの意欲的なシフトレバーだったのです。

デュラaxは、その斬新なデザインから話題を集めますが、
サンツアーは質実剛健な正常進化で対抗したのです。

後期型はレバー部分緩いカーブを描き、指掛かりの良さをアピールしますが、
伝統の肉抜き形状が変わってしまい私的には残念なMCでした。
※当時のサンツアー製品はMCしても型番が変わらず困惑する事も
専用直付け台座とバンド留めが用意されましたが、
デュラaxのように普通のWレバー位置に取付けられない事から、
残念ながらトップマウントは人気製品にはなれません。
しかし、そのスタイルの優美さは名品に値する逸品と自身は思っています。
●SUNTOUR TOP-MOUNT LD-2300●
バフ仕上げ、重量66g(直付けタイプ)、価格2,300円
販売時期1981年~
※サイクロンマーク2前後メカとのセット販売アリ
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コメント
コメント一覧 (16)
懐かしい逸品!でもでもウチでは82年春に購入したモノが、同時期のエアロフレームと共に未だ現役だったりします!!
エアロロードの再生にハマって以来、類は友を呼び、今組んでるのとは別に未使用品3つ、改良型の中古が1つの計4つも集まっちゃいました~(汗)
ただ・・・数はあれども、エンドレスクランプか専用の直付け台座にしか取り付け出来ず、手持ちのWレバー台座の付いたフレームでは使えない(実用的でない)のが残念です!!
シマノの電動Fメカに実装された自動トリム調整機能を、80年代初めに機械式で実現していたのは素晴らしい!流石~サンツアー技術は素晴らしかったと感心します!!
何度も言いますが、Wレバー台座が無いフレーム、もしくは、台座を除去しないとスマートに装着出来ないのが惜しくって仕方ありません~
butoboso0217
が
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当時は既にWレバーの直付けが当たり前な時代。そして、その台座もカンパ互換でないと困るような風潮でしたよね。専用のエアロパイプや特殊直付け台座を用いた市販車もありましたが、当時の互換性重視な時代には無理がありましたよね。
トップマウントを名乗る以上、Wレバー位置に取付けは考えられていなかったのでしょうが、この部分だけはデュラaxの方が勝っていましたよね。
サイクロンマーク2の前後メカは多くの車種に採用されましたが、それに合わされるのはノーマル位置のWレバーでしたよね(悲)。
自身もマーク2を前後使い、Wレバーはシュパーブでした。
butoboso0217
が
しました
butoboso0217
が
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オーダー車で取付ける人は殆ど見かけませんでしたが、市販車には多く採用されましたよね。当時のエアロブームは短命ながらも、市販メーカーはこぞってエアロ車を販売していたのをよく覚えていますよ。
ロードマンクラスのガード付き自転車にまでエアロを名乗っていたのは焦りましたが(苦笑)。
butoboso0217
が
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セルフアジャストシステム 機械的に微調整って すごいですね。
お節介な装置だと思うけれど・・・
トップマウント はいいのだけれど ワイヤー処理はどうやっていたのかな?
現物みたことないので・・・Wレバー部分から 空中線みたいに斜めに下りて行って という感じでしょうか。 見た目は あまりよろしくないような・・・
内蔵処理ってことはないようですね
2番目の写真 なんとなく エイリアンっぽい感じで いいですね~ 粘液たらしたいです。
butoboso0217
が
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まだ5段、6段がスタンダードだった時代ですから機械的なアジャストも可能だったのでしょうね。今の10段以上だとアジャスト量がシビアすぎて無理がありそうです。
ワイヤー処理は推測の通り斜めに降りて行きます。デュラaxではフレーム内蔵工作も見られましたが、このトップマウントでは内蔵も難しそうです。
サンツアーはRDでも特殊なワイヤー回しのメカが多数あり、性能はよいのでしょうが、見た目がよろしくないメカもありましたよ(苦笑)。
butoboso0217
が
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トップマウントレバーをトップチューブに付けていた人たちも多かったですね。
私はバーコンやコマンドシフターを多用していました。
ダウンチューブのWレバーは使いにくくてダメでしたね。
butoboso0217
が
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これは、懐かしい~ 中学生から高校生にかけてのパーツでした📝
シマノが気づかない事にサンツアーが気づく
お互い いいライバル関係だったのですが 今となっては、サンツアーは 昔話みたいで悲しくなります
それでも こよなく令和の時代にもサンツアー製品を愛し使い続けてます
サンツアーは、私の心の中で永遠なのです🎵
アンチシマノ
butoboso0217
が
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なんでも、某東大生がアイデアを持ち込み、製品になったとか。
その東大生は後日製品化した会社に抗議したそうです。
そんなサイドストーリーも面白いと思いました。
懸命に考えて、よそと違うモノを作っていた当時のお話ですね。
butoboso0217
が
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形状からトップチューブの方が使いやすかったのでしょうね。
ステムに取付けている人も見た事がありますし。
バーコンは好みませんでしたが、コマンドシフターはロードだけでなくツーリング車に取付けるのも有効に思います。ヨシガイが復刻製品みたいなのを出しましたが、古物ランドナー乗りが無関心なのに???なのです。
butoboso0217
が
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サイクロンマーク2を好んだ方達は50代前半のベテランさんたちでしょう。
それ以前の方達は旧サイクロンや旧シュパーブを好み、エアロデザインを取入れたパーツは見向きもしない人が多かったですから(汗)。
私は旧サイクロンでロードレースデビューでしたが、ツーリング車には好んでマーク2を使いましたよ。ワイヤー取付もラクになりましたし。ショートケージでワイドキャパシティだったこと決め手でした。その後の第2世代のシュパーブプロも大好きでした♪
butoboso0217
が
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そのサイドストーリー、私も聞いた事があります。
どこまでアイデアが具体的だったのか分かりませんが、その手の問題はいろんな工業製品で起きているようですね。
このレバー、オーバーストロークで引き上げ、戻すといったテクニックも不要にした構造でインパクトがあったのに、その後の製品に活かさなかったのは勿体ないですよね。
サンツアーのレバーは昔からラチェット入りが好みでして、今もパスハンでは最終シュュパーブプロWレバーのラチェット入りを使い続けていますよ♪
butoboso0217
が
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トップマウント。
「いらないや こんなの」と
ヤフオクで何個か売りはらったけど
持っていたらミニベロのステムにつけたり
お遊びに使えたなあ、と
少し後悔(苦笑)
エアロ効果なんて無いということは
たぶんメーカーもわかっていたのでしょうが
業界全体が楽しみながら
製品をつくっていたような気がします。
butoboso0217
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butoboso0217
が
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メーカーの意気込みとは裏腹に人気は今ひとつでしたよね。
今こそ再評価すべきメカだと思うのですが。
エアロ効果は、シマノは大金掛けて風の流れを探るシステム使って数字的にエアロ効果を謳っていましたが、結局は人間に当たる面積が大きすぎて、自転車のエアロ効果は影響が薄いとされてしまいましたよね。
対してサンツアーやカンパのCレコはエアロを謳いながら何ちゃってエアロだったような気がしますよ(苦笑)。
butoboso0217
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SISは、このトップマウントの数年後に発売しましたから比較の土俵にするのは厳しいですが、シマノは既にデュラaxのRDにインデックスシステムを搭載していたのに、それを取り上げられる事は無く、結局失敗に終わり、Wレバー側にインデックスを搭載して成功。サンツアーはインデックスに対しては後手後手になり、差が開いてしまいましたね…。
スラムのワイヤーレス電動メカは確かに凄いです。過去にマビックが失敗したことで、カンパもシマノもワイヤード電動にしましたから。後出しのスラムはワイヤレスで勝負に出るしかなかったようですが、成功しましたよね!!
butoboso0217
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