新幹線の開業と引き換えに、第3セクター化や路線廃止。
他所、特に都心部からやってくる人の利便性の向上ばかりを優先して、
その沿線地域に住む人達の不便を強いるような鉄道事業は、
そろそろ止めるべきではないでしょうか!?

北海道新幹線・函館開業に伴い、
いよいよ江差線の廃止までのカウントダウンが始まってしまいました。
来年・2014年5月12日に廃止決定。廃止が近付くにつれ、
言葉は悪いが、葬式テツが増えてしまいます。
紅葉景色も見事なこの路線に、この秋にお別れ乗車は如何でしょうか!?

特徴ある三角形状を組み合わせた木古内駅が
江差線末端区間(廃止予定区間)の入口駅となります。
昔は、松前線の分岐駅でもありました。

かつては旅人が列車待ちの時間を利用して立ち寄った、急行食堂。
今もメニューは限定されるものの店は健在です。
しかし、客の大半を占めていた旅人の姿は既に無く…。

1日6往復のローカル区間の木古内~江差間の列車は特急列車との
乗り継ぎの利便性も図られていません。
蟹田から特急で木古内に着くも、次の江差線は2時間半待ち。
そんな時間を苦には思いません。
さっそく海岸を散策後、木古内の待ちを望む展望台に登ってみます。
辺りは紅葉真っ盛りでした♪

木古内の街を散策し、
ようやくホームに入線した江差行きのキハ40に乗り込みます。
江差行きを告げる行先標のサボも見納めが近いのです(悲)。

函館行きもやってきました。しばし、運転士同士の歓談の時間です。
こののんびりした時間の流れが良いですねぇ♪

この手のボックスシートが一番のんびり出来ます。
同じ考えの鉄道旅ファンの方も多いのではないでしょうか。
乗客は、私を含めてたったの6人。
鉄道ファンらしき姿が1人だけ見られました。
今後は、廃止に向けてどんどん増えていく事でしょう。

北海道ローカル線のお約束な駅舎!!
廃止貨物車両を再利用した駅舎です。
一応列車は停車しますが、乗降客の気配は全くありません(苦笑)。

山間部は、紅葉が見頃でした♪
開けた窓からは落ち葉が車内に舞い込んで来ます。
全く予想外の見事な紅葉風景に、
江差線のこれまで語られなかった魅力を感じてしまいました。
そして、山間部を越えると、日本海が広がります。

海が見えて、視界が開けると程なく終点の江差駅に到着です。
奥尻島への玄関口となる駅は、昭和の時代には賑わっていたものですが、
今は閑散としていました。

線路の途切れる先には、ローカル風情を壊す、
大きな集合住宅が鎮座していました。

この風景を車窓から見られるのも、あと僅か。
廃止が決まってからでは手遅れなのですが、
北の大地の昭和を感じさせる国鉄時代からのローカル線に、
この秋乗ってみては如何でしょうか!?
紅葉の時期がおススメですよ♪
(2011年10月31日訪線)
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