旅からす本館 日本をもっと楽しもう!!

butobosoと申します。 ヤフーブログ停止に伴い移行しました。自転車趣味を中心にライフスタイル全般ならびに旅日記をお届けします♪

自転車、鉄道、オートバイの手段で日本中を旅して30年以上。本土のみならず、北は礼文島から南は波照間島まで様々な土地を旅してきました。 分割ながら、自転車による日本一周を30代で終えました。 旅人宿であるユースホステルには300泊以上宿泊しました。 自費出版で「旅からす」なる旅の本も不定期に発行しています。 子育て真っ最中なので、中々旅には出られなくなりましたが、身近で小さな旅を楽しみながら、家庭崩壊にならない程度に多彩な趣味を楽しんでいます♪

ロードコンポ同様に最新型の9000シリーズでは、
電動メカをラインナップしたシマノのMTBコンポ「XTR」。
もはや、今の自転車コンポはロードかMTBかの二極化となり、
その他のコンポはメーカーのお情けラインナップ状態ですね(悲)。

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今回は、そのXTRの初代モデル(900シリーズ)のRメカを取り上げます。
1992年にそれまでのMTB上級コンポデオーレXTの上級モデルとして登場。

当時の噂ではデュラエースMTBとかデオーレXTRなんて名称でしたが
正式名称はシンプルな「シマノXTR」でした。

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それまでのデオーレXTはロードコンポで言えば600アルテグラクラス。

競技の世界での性能や耐久性に難があったようで、ライバルメーカーのサンツアーXCプロに比べると見劣りしていたのは否めません。そこでシマノはデュラエースレベルのMTBコンポの開発を急いだようです。

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満を持して発表されたXTRは、
まさにデュラエースのMTBモデルといった風格です。
細部の仕上げやシールドセラミックプーリー、
当時最先端の8速インデックスシステム。

一気にサンツアーXCプロを追い抜いた様な出来映えでした。価格もデュラエース7403系より高かったのですから、シマノの本気度や意気込みが伝わりますね。

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全体のフォルムはデュラエース7403をベースにしています。
当時はこれでも派手さを嫌がり、ツーリング系の人に拒まれていましたが、
今こうやって見ると、ランドナーやスポルティーフにも似合うデザインですね。

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ベースと思われるデュラ7403とのツーショット。
部品の一部はデュラエースから流用されているのが分かります。
MTBのワイドレシオに合わせるために、
スラントパンタ角はデュラエースより大きいです。

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900系XTRは901に小変更が910シリーズにモデルチェンジ。
以降はデュラエースとは決別して、独自の進化が進み、
今の9000形状になりました。

私的にですが、変速機やクランク周りをツーリング車に使えるのは初代だけで、
後のシリーズは無骨なスタイルとなり、似合わないように思っています。
写真は、今でもツーリストに人気のあるデュラエース7700のロングゲージモデルとのツーショットです。

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1992年当時のシマノ、サンツアー、カンパのMTB最上級モデルのRメカです。

上段左=シマノXTR(230g・11,000円)、上段右=サンツアーXCプロショートゲージ(235g・6,420円)、下=カンパORレコード(264g・45,100円)。
失礼ながら、カンパはこれでは売れる訳がないですよね。そして、何度も繰り返しになりますが、サンツアーのスラントパンタシステムを真似出来なければ、今日のカンパやシマノの変速システムは成り立たなかったのです!!
XTRが誕生した1992年頃は、一見華やかそうに見えますが、実は自転車産業の低迷期でした。アウトドアブームで爆発的に全国的に増えたMTB乗りも下降気味。70、80年代にランドナー及びツーリング車ブームのサイクリスト達は、子育て時期やMTBブームに嫌気をさして自転車から離れた時期と重なります。

結果、日本の自転車産業も衰退。
カンパはMTBコンポから撤退、サンツアーは倒産に追い込まれたのです。

今のロードバイクブームが終わったら、どうなってしまうのですかね!?

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