昨日の日記の続きのような流れですが、
某ロードバイク百貨店では、数台のデ・ローザが展示されていました。

しかし、そのスタイルやカラーには落胆してしまいます…。
老舗イタリアブランドのオーラを全く感じません。
デカール剥がせば、何でも同じに見える昨今の隣国産のカーボンフレーム。
しかも、パーツは全てシマノ105クラスが付けられています。
プライスは30万円半ばですから、高価なイメージのデ・ローザのイメージは無く
敷居はかなり低くなったと言えるでしょう。
そして店員さん曰く、「デ・ローザは女性に人気あるんですよ♪」。
確かにこんなカラーまで用意して、ビキナー女性を取り込もうとしています。
さらには、ネーミングも「IDOL(アイドル)」ですから(汗)。
○デ・ローザ アイドル(ピンクカラー)
デ・ローザは少なくとも数年前までは硬派なブランドであり、
「自社の工房で扱いきれない数の台数を提供するつもりはない!!」
とウーゴ・デローザ自らが発していたんですけどね…。
結局は、時代の流れには逆らえず、コルナゴやビアンキのように
薄利多売をはじめてしまったようです(悲)。
まぁ、それでもデ・ローザは相変わらず高額品ばかりですけどね。
☆
「DE ROSA」
その響きとブランド力に特別な思いを抱くベテランさんは多い事でしょう。


昭和53年発行の鳥山先生の参考書にも、多くの老舗ブランドが掲載。
当時は、舶来パーツを使う人は多くとも、舶来フレームに跨がる人は少なく、
イタリアを筆頭にヨーロッパ工房の作り出すロードフレームに
憧れを抱いていた方も多かったはず。
もちろん、私もその一人でした。
時代が変わり、カーボン全盛となったフレームは、
小規模工房が作成を手掛けるフレームではなくなってしまいました…。
そして、購入する側も、ブランドの持つイメージや歴史感など意識せず、
色や形だけで選んでいる人が大半なような気がします。
それは、もはや趣味としての自転車ではなく、スポーツ用品選ぶのと同じ…。


少し前の事ですが、取引先の社長さんがロードバイクに興味を持ち、
私のデ・ローザを見せて欲しいと言われ、客先に乗り付けました。
その社長さんは、昔ランドナーに乗っていた方なので、
デ・ローザを特別なブランドとして認知しています。
しかし、一緒に眺めた若い女性社員二人は揃って、
「ハートマークが可愛い~♪」と発します。
こういう女性がロードに興味を持つと、デ・ローザを買うんでしょうね(汗)。
そして、そこにシマノパーツが付いていても何の疑問も持たない…。
「カンパは高いし、壊れやすいからシマノを付けないと売れない!!」
ロード百貨店の店員さんは、そんな言葉を発したのに驚きでした。
昔は「カンパは壊れない!! シマノは酷使するとすぐに壊れる!!」
そんな言葉が常識でしたが、今は逆なんですね…。
それが本当か、嘘かは分かりません。たぶん誇張された風評被害だと思いますが。


たとえカンパがシマノより耐久性が劣るようになったとしても、
趣味でロード乗る分には問題ないはず。
やはり、デ・ローザにはカンパが似合うと私は思うんですけどねぇ。
そんな考えも、時代の流れに乗れてないのかもしれませんが(苦笑)。

自転車ブランドの持つイメージは大切なモノだと思います。
しかし、今はそんなイメージを持たない方が大半の自転車趣味ですね…。
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