昔から自転車パーツの中でも、変速機に特別な思い入れを抱いています。
自転車の顔となる部分はクランクまわりな訳ですが、
メカ的要素の強い変速機には昔から拘りが強いのです。
XTRの初代変速機は、デュラエースのロングゲージ的な品でした。
歴史の浅いMTBがロード用メカを母体に発展するのは自然な流れ。
ところが、MTB系変速機が独自の進化を始めると、
革新的な構造はロードメカを凌駕していきます。
用はロードメカは進化し尽くしたって事なんでしょうね。
☆
長い前フリになりましたが、新型デュラエース9100が
MTBパーツとしては常識になりつつあるシャドーRDになりました。
私的な思いですが、このシャドーRDを好きになれません。
何だか骨接ぎゴテゴテでデザイン的な魅力を感じないのです…。
プーリーゲージの形もすっきりしていませんしね。
シマノはこのメカの優位性をやたらと告知しますが、
過去にこんな流れで短命で消えたメカがたくさん。
DDペダル、オクタリンクBB、ローノーマルRD等々…
取り上げたらキリがありません(汗)。
長く使い続けようと思ってもスモールパーツの廃盤で
使えなくなったパーツがたくさんあるんですよね(怒)。
ところで、このシャドーRDって他社のアイデアのパクリ!?
とも思える事に気がついている人は少ないでしょう。
92年前後、シマノの最大のライバル国内メーカーである
サンツアーがこんなRDを開発しているのです!!
そのコンセプトは、シャドーRDと同じ。
横方向に変速機が出っ張らない事。
現行シマノ・シャドーRDに比べると非常にすっきりしていますよね♪
シャドーRDの開発陣が、このサンツアーメカを知っているかは分かりませんが、
そのアイデアやコンセプトは20年以上前からあったのです。
それと、シマノのシャドーRDは明らかに、
スラムのMTBパーツを意識(パクリ!?)して後追いしてますね。
シマノがXTR960でローノーマルの優位性を強調していた頃、
スラムでは既にシャドータイプのコンセプト的なモデルを市販化しています。
結局、シマノはローノーマルも止めてしまいます。
そして独自の理論を押し付けるようにシャドーRDを発表します。
これまでの自転車パーツの歴史を見れば、
他社の良い所を真似て進化してきましたから、パクリを悪とは言い切れません。
しかし、さも自社のオリジナル的な言い方を強調してしまうのは如何でしょう!?
自転車業界はとても狭く閉鎖的な部分がありましたから、まだマシですが、
クルマやオートバイなんてパクリ技術のオンパレードで進化してきましたよね。
それに比べれば目くじら立てる程の事もないのですけどね。
シマノのシャドーメカ、決して目新しくも革新的でもないのです。
しかし、デュラエースがシャドーRDになっちゃうとはなぁ…(悲)。
☆
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コメント
コメント一覧 (2)
昔の非SISの横型パンタやサンプレやユレーのRDを見てきた世代にとっては、90年代以降のウンコ型RD達が苦痛で堪りませんでした。
シャドーの到来で「やっとこさ21世紀のデザインが来たな」と思える程です。
まあなんですけど、好みは人によりけりですけどね。
butoboso0217
がしました
おはようございます。当ブログへの訪問&コメントありがとうございます。
ユレーという言葉をお使いのことからベテランさんと想像しました。私ら世代だともう普通にユーレーと呼んでましたから。
国産横型メカも外国縦型メカも最初は野暮ったいものが熟成を重ねて洗練されていきましたよね。ところが多段化とワイドキャパシティに対応しきれなくなって行き、無理な形になってしまいましたね。
その欠点を補うべくシャドータイプが出た訳ですが、こちらもモデルを重ねるウチに洗練されてきたと思います。私的にはロード用よりもMTB系のシャドータイプに好感もっていますよ。ロード用にロングケージは今だに受け入れがたくて(苦笑)。
butoboso0217
がしました