年末年始の激務期間中の唯一の安らぎは、
トイレ書斎にて昔のニューサイクリング誌(以下NC)を読み返す時間。
自分の中では、比較的新しい部品として認識していた
サンツアーシュパーブプロの最終型(3代目)も誕生からは
既に30年も経っていたんですね!!
その新製品の紹介は86年10月号のNCから始まりました。
デュラエースAXから始まったエアロブームも終息し、
ロードレーサーの分野もビンディングペダルに始まり、
シマノのSISシステム(インデックス)が一般ユーザーにまで浸透。
旧来システムに拘ったサンツアーやカンパもシマノの追従を始めます。
当時も今と同じく、新システムへの抵抗派は多いながらも、
一秒でも速く!! そんな機材への欲求はレーサー達には歓迎すべき物。
サンツアーもいよいよ、アキューシフト(インデックス)を
全面に打ち出した新コンセプトのシュパーブプロシリーズを発表。
まだRエンド幅は126mm、6、7段がスタンダードな時代です。
新型シュパーブプロの直接的ライバルは、
もはやカンパではなく、シマノデュラエース(7400系)。
国産メカが、いよいよヨーロッパメーカーを追い抜く時期でもあります。
しかし、それは同時に日本の自転車産業が衰退し始める頃。
シマノとサンツアーで日本の自転車パーツ界を牽引してきましたが、
90年代に入るとサンツアーに陰りが……。
結局3代目シュパーブプロはサンツアー倒産の頃までの約7年間、
マイナーチェンジでリヤ8段まで進化したものの大きな変更はなし。
今では、「サンツアー」を全く知らないサイクリストも多いです。
無敵のように思えるシマノデュラエースにガチンコ勝負を挑んでいた
サンツアー製品も今は名称のみ台湾ブランドで残るのみ。
自身の愛車・パスハンターには最終型のシュパーブプロ3点セット装着。
ラチェット入りのWレバーはフリクションで使うも心地よし。
メカトラブルもなく20数年使い続けています。
歳を重ねると数十年前がほんの少し前のように話してしまう悪癖が。
まだ、比較的新しいと思っていた、シュパーブプロ最終型メカも、
昨今のサイクリストから見れば、
ビンテージパーツになってしまうんですね(汗)。
☆
他のシュパーブ製品はこちらでも紹介しています。
●2代目シュパーブプロ紹介
●最終型シュパーブプロRD
●最終型シュパーブプロ・サイドプルブレーキ
●サイクロン&シュパーブFD
●シュパーブ&シュパーブプロクランク
●シュパーブプロ ペダル
●シュパーブプロ ラージハブ(限定品)
●シュパーブ 初代RD
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