何時からでしょうか!?
ごく普通の一般的ステムが特別扱いとなり、
今は「スレッドステム」と呼ばれます。
もちろんベテランさんや、クロモリツーリング車に乗る人には、
今でも普通に「ステム」とだけ言えば通じますが、
ショップや昨今のロードしか知らない人には「ステム=アヘッドステム」。
昔の言葉だけでは趣味談義も成り立たなくなってきましたね(汗)。
スレッドステムしか無かった頃は、
当然ながら国内外問わず色んなメーカーの製品が選べました。
でも、現在では数メーカーが細々とラインナップを続けるのみ。
しかし、日本には競輪というガラパゴスな自転車文化のあるお陰で、
スレッドステムは競輪機材として生き残り続ける事が出来ます。
それら、ハンドル回りの製品としては、国内製造・販売を続ける
老舗「日東(NITTO)」ブランドであり、その名を知らない趣味人は少ないはず。
今回紹介するパーツは、その日東「クリスタルフェロー N65」です。
80年代のエアロブームの流れを組むようなスタイルでありながら、
角張った面をうまく取り入れ、上品な刻印ロゴが刻まれています。
似たデザインのNTC-A(テクノミックエアロ)とは仕上げも数段上。
国内ステムは、チネリや3T等のヨーロッパ製品のデザインを真似た物が多い中、
このクリスタルフェローは、独創性の高いオリジナルデザイン。
エアロデザインのチネリ1Rとの比較
ステムに関してはクラシックデザインの保守派が多く、
その中でも名品と言われ、今でも後継モデルが販売される「パール」のような
人気製品になる事は出来ませんでしたが、
今でもこのクリスタルフェローを好んで使い続ける人は多いです。
日東パールとの比較
今でも、NPシリーズとなりパールステムは生産が続きますが、
やはり、刻印装飾された昔のタイプの方が上品に思えます。
クリスタルフェローも後期モデルではサイドの刻印装飾は廃止されます。
それまで、日東ステムの最上級クラス「クリステム」と入れ替わるように誕生。
92年頃の販売開始から、近年の2011年頃まで生産が続きました。
初代クリステム
2代目クリステムブルーから長期の空白を経て復活したクリステム3は、
その独自性あるスタイルが不評で短命に終わります。
次に復活劇があるなら、ぜひ、クリスタルフェローをお願いしたいのです。
■日東クリスタルフェローN65■
ハンドル径25.4mm(26mmモデルもあり)・70~120mm(10mm刻み)
重量280g・定価5,150~5,500円(1994年カタログ数値)
おまけ写真です。サイスポオールカタログ84/85から。
当時の国産最高級モデルは、サカエロイヤルESL(1万円)と記憶しましたが、
何とパール・チタニウムステムは価格8万5000円もしました!! ←誤植か!?
横のパールGステムは、自身のお気に入りの品で、TOEIパスハンターで使用中。
そのパールGよりチタニウムの方が70gも重いというのも何だか(苦笑)。
☆
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