旅からす本館 日本をもっと楽しもう!!

butobosoと申します。 ヤフーブログ停止に伴い移行しました。自転車趣味を中心にライフスタイル全般ならびに旅日記をお届けします♪

自転車、鉄道、オートバイの手段で日本中を旅して30年以上。本土のみならず、北は礼文島から南は波照間島まで様々な土地を旅してきました。 分割ながら、自転車による日本一周を30代で終えました。 旅人宿であるユースホステルには300泊以上宿泊しました。 自費出版で「旅からす」なる旅の本も不定期に発行しています。 子育て真っ最中なので、中々旅には出られなくなりましたが、身近で小さな旅を楽しみながら、家庭崩壊にならない程度に多彩な趣味を楽しんでいます♪

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●高速道路で一気に浜松へ
 早朝5時50分、秋晴れの下、自宅を出発。混み合う保土ヶ谷バイパスを走り、東名高速・横浜町田インターへ。ここからは一気に浜松へ向かう。私のツーリングのパターンとして初日は高速を使い一気に距離を稼ぐ。体力も精神力も衰えのない初日はハードな走りをしても耐えられるから。それと少しでも横浜から遠ざかりたいという心理も働くのです。
 厚木辺りまで来ると丹沢の山並が綺麗に見えるようになり、気分もツーリングモードに切り替わります。松田を過ぎると富士山の裾野の御殿場に向けて急勾配が始まる。東名高速を走っていて250ccのバイクで唯一パワー不足を感じる区間。この辺りは急坂・急カーブの連続し、トラックも多く緊張感を強いられます。

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 最初にバイクを停めたのは富士川SA。既に自宅から150キロの走行。朝食におろし(大根)そばを食べ、すぐに再スタート。静岡を抜け、浜松インターで高速を降ります。通勤時間が過ぎたはずの国道1号は予測していなかった大渋滞。すり抜けも出来ない状態が続き、たった20キロ程度の移動に1時間以上も…。

 浜名湖が見えてきた頃には渋滞は解消され、渥美半島の国道42号(死人なんて嫌なあだ名が付いてます)を進みます。交通量は少ないもののトラックが前を塞ぎペースダウン。信号が少ないので抜かす事も出来ず、少しイライラモードに。国道42号は地図上では海沿いを走っているように見えるものの、実際は海はほとんど見えずに広大な畑の中を突き進む。ようやく海が見えてきたら、伊良湖岬に到着です。

●伊勢湾フェリーに乗り遅れ、初日からロスタイム
 岬をぐるっと回り込んだ所に鳥羽へ渡るフェリーターミナルがあります。ターミナル着が11時15分。乗船予定の船は11時30分。ところが沖合いすぐの所に鳥羽方面に向かうフェリーが見えます。慌てて窓口に行くと10月から冬季ダイヤとなり、11時発の次は13時20分まで船がない事が判明。出発前に調べたダイヤは夏期ダイヤだったのです…。

 調べたサイトでは冬季、夏期ダイヤの記述はなく、全く警戒せず。腹が立つが窓口に文句を言っても仕方ないので、次の便まで2時間待つ事。ここまで時間に追われるように慌ただしく走り続けた意味が無になった瞬間でもあります…(悲)。

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 伊良湖のフェリーターミナルは道の駅も兼ねているので立派な施設。昼食を済ませ、地名の伊良湖の湖に行ってみるが、とても湖と呼べるレベルになく、農業用水の溜め池レベルなのにがっかり。

 ターミナルに戻り、バイクを止めると一人の初老の男性が声を掛けてきた。横浜ナンバーで荷物満載のバイクを見れば誰でも旅の途中だと分かるので声を掛けられるのは珍しくもないが、この男性は浜松在住で90ccの旧型リードに乗ってここまで来たとのこと。仕事を引退し、家に居ても邪魔扱いされるので毎日のように、この伊良湖岬までやってくるそうです。少し前までは、このリードで旅もしていたそうですが、大きな事故を起こしてしまい、それからは日帰りツーリング以外は禁止にされたそうで、これから屋久島に向かう私の事を羨ましがっていました。

 幸い私はバイクでケガをするような事故を1度も起こした事がないが、この先何年・何歳までバイクに乗り続けられるのだろう?

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 計画より2時間遅れの13時20分のフェリーに乗り込み鳥羽へ。車数台のみでバイクは勿論私だけ。デッキで海を眺め約1時間で鳥羽着。2時間待って1時間の乗船って、地方のローカル鉄道のようです。

 本日の宿、河内長野YHには夕食を頼んでいるので、正直2時間遅れは辛い。YHに連絡を入れるも電話に出てくれない。慌てつつも有料道路と伊勢自動車道を利用し、山岳路の国道368、166号へ。高見トンネルに掛かるループ橋では荷物満載のMTBを追い抜く。いかにも日本一周してますといった雰囲気が漂っていたが夕暮れ迫る山岳路で心配してしまう。
 まぁテントと寝袋があればどこでも寝れるけどね。

 国道24号に入る頃には日が暮れ、更に橋本市では通勤渋滞に巻き込まれた。この時点で夕食の18時に着く事は不可能と判断。再度YHに電話を入れるが、やはり電話は繋がらず。本当に今日泊まれるのか? 少し不安になります。

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        河内長野YHは公営YHらしい建物で昭和チックな2段ベッドの部屋でした

 かつらぎ町から県道61号に入るが、これがまた凄い山岳悪路!!。車1台幅の路面は峠に近付くほど荒れ、民家はおろか街灯すらない。とてもスクーターで走るような道ではなかった。地図で見る限りYHへの近道と判断して選んだのが失敗。おまけにYHが何処にあるのか全く分からない状況です。
 
 とにかく関西サイクルスポーツセンター目指して荒れ放題の道を進む。19時過ぎにようやく河内長野YHに到着。幸い一般の宿泊者は私1人だけだったので食事に遅れた事を咎められる事はありません。
 シーズンオフでペアレント婦人が1人で切り盛りしているので電話を入れた時間には建物内にいなかったとの事。泊まれるのか不安もありましたが、温かい食事にありつけました。河内長野が大阪府=都会と考えていたが甘かった…。YHのある周辺は丹沢のような山深さを感じさせる場所でありました。

○2005年10月13日 本日の走行511キロ
【1日目の走行コース/自宅~静岡~浜松~伊良湖岬】
【1日目の走行コース/鳥羽~多気~吉野~河内長野】河内長野YH泊

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日本縦断ツーリングの記事は、基本的に毎週日曜にUPいたします。
なお、このツーリング紀は2005年に行ったものです。
連載記事なのでコメント欄は外してあります。
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