
近頃、ロードで山サイしたなんて記事を見ますが、
「山サイ」という言葉を間違えて解釈している人が居ますね…。
言葉の響きが格好良くて使ってしまうのでしょうが、
クルマも走れる山岳道路をロードで走っても、
それを「山サイ」とは言いません。ご注意あれ!!
この世にMTBもロードバイクも存在しなかった頃、
日本の風土に適した山岳用自転車が存在しました。
それを「パスハンター」と呼ぶ事は、みなさんご存知でしょう。
古いニューサイクリング誌(81年)には、
こんな山岳スペシャルな自転車広告が。

セオサイクルのオリジナルブランド「SEMAS(セマス)」です。
今はフランチャイズ店舗も増えましたが、当時は店舗数も少なく、
本格的なオーダー車を積極的に開発・発売していました。

このようなスタイルで山に挑む。
これこそが本来の「山サイ」の世界観なのです♪
担ぎにくい現代のMTBもこんな工夫をすれば担ぎやすくなるかも。
とはいえ、自転車を担いで山に登るというスタイルは、
自転車で速く走れる事よりも、総合的な体力と山の知識が要求されます。
自身の場合は、この為にランニングを続けて身体を鍛えているのです。
☆
「SEMAS」は私の愛車にも2台あります。


ロードとスポルティーフです。
SEMASは玄人受けするブランドではありませんでしたが、
惚れ込んで複数台所有する人が多かったです。
有名どころの「ALPS(アルプス)」「Holks(ホルクス)」と同様に、
SEMASにも専属のフレーム職人が居るのではなく、
他社のフレームビルダーに製作依頼をしていたました。
※私の愛車、ロードはワタナベ、スポルティーフはTOEI

もちろん設計はオリジナルとなり、ブランド装飾も手抜かりなし。
2台のセマス車はどちらも満足のいく仕上りで、
競技や旅に大活躍してくれました。
昔は、ここまで凝った自社ブランドでなくとも、
ショップ単位でオリジナルブランド車を販売している所が多かったですね。
今のように大手メーカーの作る完成車は、
オーダー車に比べると格下と誰もが思っていた時代でもありました。
自転車という遊びが、今より趣味性が高かったように思っています。
☆
セマス117の広告掲載号にはこんな広告も出ていました。
横浜の名店だったシマダの[ちょっとしたニュース]

●自転車に乗る層が、だんだん低くなっています。中学生がキャンプや遠くへ行く計画をしていますが、彼らが、それなりの乗車マナーや自転車知識を持っているのでしょうか。お互いにルール違反を見たら、気を付けてあげたいものです。
今はこれに当てはまる大人のサイクリストが多いですよね(汗)。
中学生で自転車に乗ってキャンプツーリング。コレ、私も当てはまりました。
しかし、今の時代にそんな行動的な中学生って居るのかな!?
少なくとも昭和40、50年代はそんな行動的な学生は
ごく普通に居たような気がします。
☆
本日はコメント欄は外してあります。
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