旅からす本館 日本をもっと楽しもう!!

butobosoと申します。 ヤフーブログ停止に伴い移行しました。自転車趣味を中心にライフスタイル全般ならびに旅日記をお届けします♪

自転車、鉄道、オートバイの手段で日本中を旅して30年以上。本土のみならず、北は礼文島から南は波照間島まで様々な土地を旅してきました。 分割ながら、自転車による日本一周を30代で終えました。 旅人宿であるユースホステルには300泊以上宿泊しました。 自費出版で「旅からす」なる旅の本も不定期に発行しています。 子育て真っ最中なので、中々旅には出られなくなりましたが、身近で小さな旅を楽しみながら、家庭崩壊にならない程度に多彩な趣味を楽しんでいます♪

イメージ 1

●台風を懸念して予定変更の屋久島入り
 YHを6時に出発。当初の予定では種子島に渡る予定を屋久島に変更します。理由は台風…。季節外れの台風が発生したため、種子島よりも優先順位の高い屋久島へ先に渡る事にしました。
 鹿児島港のフェリーターミナルは最近改装されたようで立派で綺麗な建物。付近もベイフロントエリアとして整備されています。フェリーターミナルは何処も無機質なコンクリの建物が寂しく建っていて周りは何もない所が多いのに、鹿児島港は再開発のベイフロントの一角にターミナルが作られていて暗いフェリーターミナルの印象は全くありません。

イメージ 2

 乗船手続きを済ませ、バイク乗船口に向かうと長期旅らしきバイクが3台も先着していました。大阪から来たSRVさん、私と同じ横浜から旅を続けるハーレー2さん、そして札幌から1ケ月を掛けて走って来た原付きライダー。ここまで長距離ツーリングライダーにほとんど出会っていなかったのに、屋久島行きのフェリー乗り場で一気に出会うとは!!。何故、ここまで来て沖縄に行かないのか不思議に思いますが、3人共に那覇までの料金の高さを挙げています。まぁ高い料金を掛けて渡っても2~3日で回れる沖縄本島に興味が湧かないのも理解できます。自分も以前沖縄本島を放浪した時はレンタバイクを利用しました。
 屋久島はフェリーの他に高速船が出ているのでマイカーなしの一般客はフェリーを利用しないと思っていたら、屋久島リピーターの旅人にはフェリーの方が人気があるようです。9時出航のフェリーは平日ながら大勢の乗客で賑わっていました。

イメージ 3
                  種子島行きのフェリーが一緒に鹿児島港を出発です

イメージ 4
                        下船直前はワクワクの瞬間なのです♪

イメージ 5

 離島行きのフェリーにしては大きな船だし、たった4時間程度の船旅にも係わらず風呂が付いているのにはびっくり。聞けば、大阪以南からは鹿児島行きの夜行バスが多数出ていて早朝着のバスからフェリーに乗り換える人にとっては朝風呂に入れて好評だそうです。有料ではあるものの、昨日ネットカフェで一夜を過ごしたというハーレー2さんは朝風呂に早速入りに行きました。

●屋久島を時計回りに走行、西部林道は野生動物だらけ!!
 13時に屋久島・宮之浦港に到着。他のライダー3人と分かれ、まずは宿の予約。屋久島には2ヶ所のYHがあり、古くからある屋久島YHは連泊してオプショナルツアーを楽しむ宿と聞いていたのでパス。近日オープンしたばかりの宮之浦ポートサイドYHを選びます。こちらは食事なしの放置型YHのようなので今回の旅には向いているように思えます。電話予約をすると、受付・荷物預りをしてくれるとの事なのですぐにYH入り。受付けをして、身軽になって再びバイクを走らせます。
 今日の予定は何もなし。とりあえず、島を一周する事に。事前の下調べでは、小さな島ながらもネズミ取り等の警察取り締まりが厳しいと聞いていたので、ゆっくりペースで走る。島をぐるっと一周できる県道が島の主要道でもあるため、地図を見なくても間違える事はありません。屋久島空港付近では対岸に種子島がはっきりと見えます。ただ、海が先程より荒れてきているようで、種子島~屋久島間を結ぶフェリーは欠航したそうだ。

イメージ 6

 屋久島は島の中心部・宮之浦以外に大きな街もない。小さな集落を幾つか過ぎて、中間集落で休憩。名前の通り中間は宮之浦の正反対に位置しています。この辺りは南側と言う事もあって、やけに暑い。10月中旬であるにも関わらずセミの泣き声も聞こえます。後にYHで聞きますが、屋久島では宮之浦は冬であっても中間は春といったほど気候が違うようです。それ程大きな島でもないのに、ここまで気温が違うとは…。
 中間からしばらく走ると、かつては西部林道と呼ばれた難所となる。今でこそ鋪装され、県道に昇格したものの、道幅は狭く、急カーブの連続する道は大型車は通行不可。バイクなら問題ないが、知らずに来てしまったレンタカーが擦れ違えずに難儀している。更にこの辺りの道は野生動物の宝庫。日本最南端に生息するサルや小さな姿がかわいらしい屋久シカが道を堂々と占領している為、更に車の通行を困難にしていました(汗)。バイクなら脇を通る事が出来るますが車だと動物が立ち去るのを待たなければいけないのです。

イメージ 7
イメージ 8
イメージ 9

 永田で再び2車線道路になり、快適な海岸線が続く。集落が目立つようになってくると宮之浦に到着。一周約110キロ、休憩を含めても3時間弱。信号がほとんどないので110キロの距離感をあまり感じないで走り切ってしまいます。
 それにしても世界遺産に指定され、観光客が激増したとは思えないほど周遊道路は空いていました。屋久島観光は登山がメインなのでドライブを楽しむ人は少ないのかな? それともシーズンオフだから空いていたのかな?

●YHで楽しい宴会、そして出会った人はおがさわら丸元乗員
 YHに戻り洗濯を済ませます。ポートサイドYHの目の前はすぐに海。談話室の横にあるテラスは海を眺めるには最適です。ここまで連日走りっぱなしだったのでさすがに身体に疲れが貯まっていました。のんびり出来るこのYHを選んで正解でした。ビールを買い込みしばらく、このテラスでリハビリモードに入ります。夜はYHで紹介された近くの中華料理屋で夕食。そして夜の街を散歩。この屋久島でも一番立派な建物がパチンコ屋なのも少し寂しいが、月曜の夜ながら大盛況のようです。娯楽のない街ではパチンコ屋が一番活気がありますね。

イメージ 10
                   宮之浦ポートサイドYH(現在は屋久島YHに改名)

 YHに戻ると宿泊者が2人増えていました。1人は、屋久島YHに泊まり、屋久杉観光をしてきた関西からの女性。もう一人は定年退職して移住先を求めて全国を旅する男性。今日の宿泊者は3名。シーズンオフの平日とはいえ、屋久島の観光状況を考えるとちょっと寂しい…。ペアレント曰く、屋久島は世界遺産になって注目されたが、一部のホテルに団体客が増えただけでYHや民宿等の小さな施設では昔と変わらないらしい。確かに夜の街を歩いてみても観光客の姿は皆無だった。私にとっては賑やかな観光地よりも静かな方が好ましいのではあるが。

イメージ 11

イメージ 12
上段右のコマに出てくるおじさんとの再会です(旅からすVol.1・ P68より)

 夜は談話室でペアレント、宿泊者全員が揃っての宴会。アルコールの販売機はないが、談話室に自由に使える冷蔵庫があるので、皆が持ち寄ったアルコール+YHでワンコインで飲ませてもらえる屋久島焼酎「三岳」で乾杯。関西の女性は今回の旅で初めてのYH利用だが、YHをすっかり気に入ってしまい、もう少し若い頃に利用出来れば良かったと苦笑いしていました。
 移住先探しの男性は、何処かで見覚えあると思っていたら、元おがさわら丸乗船員であることが判明。3回利用した東京竹芝桟橋~小笠原父島を結ぶ定期船のあがさわら丸。そこで働く彼を覚えていたのです。
 ヒゲを剃っていたので少し若くは見えましたが相変わらず肌は黒く焼け、今でも船乗りに見えるほどでした。彼からは小笠原の厳しい生活の現実についても語られましたが、現在は南の島を中心に移住先を探しているそうです。この屋久島には友人の元小笠原在住者が移り住んでいるとのことで、偵察を兼ねて再会に来たそうです。旅先での再会劇は幾度もありましたが、屋久島で見覚えある、おがさわら丸の乗員に会うとは…日本は広いけど狭いなぁ。

○本日の走行120km(ようやくのんびり走れました)
【5日目の走行コース/鹿児島~屋久島(時計周り)】宮之浦ポートサイドYH泊

イメージ 13
                           日常の脚は自転車頼りなんで~す

日本縦断ツーリングの記事は、基本的に毎週日曜にUPいたします。
なお、このツーリング紀は2005年に行ったものです。
連載記事なのでコメント欄は外してあります。
いつもナイスやコメント下さる方々、有り難うございます♪

ランキングに参加しています。
よろしければワンクリックお願いしま~す♪

コメント

コメントフォーム
記事の評価
  • リセット
  • リセット