旅からす本館 日本をもっと楽しもう!!

butobosoと申します。 ヤフーブログ停止に伴い移行しました。自転車趣味を中心にライフスタイル全般ならびに旅日記をお届けします♪

自転車、鉄道、オートバイの手段で日本中を旅して30年以上。本土のみならず、北は礼文島から南は波照間島まで様々な土地を旅してきました。 分割ながら、自転車による日本一周を30代で終えました。 旅人宿であるユースホステルには300泊以上宿泊しました。 自費出版で「旅からす」なる旅の本も不定期に発行しています。 子育て真っ最中なので、中々旅には出られなくなりましたが、身近で小さな旅を楽しみながら、家庭崩壊にならない程度に多彩な趣味を楽しんでいます♪

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●桜島を一周する
 いよいよ実質的な旅の最終日。今回は7泊もYHに泊りながら朝食を1回も食べなかった。本日も早々と6時30分に出発。桜島を望む湯之平展望台へ。噴火口から5キロも離れていないので噴煙が生々しく見える。 
 遠くから望む桜島は富士山型の山から噴煙が上る美しい風景。しかし、間近で望む桜島噴火口付近は木々の全くない活火山特有の溶岩石の固まり。活火山は迫力満点ながら眺めていて美しいものではない。ちょっと疑問に思ったのだが、桜島は桜島であって桜島山等の名称が付かないのは何故なんだろう? 調べてみたら一応、北岳・南岳・中岳の名称はあるものの山と付く名称はないし地図を見ても噴火口付近に桜島の表記があるだけ。元は火山島だったものが1914年の大正大噴火で大隈半島と陸続きになったものの名称が島のままなのも不思議なのです。
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                        火山灰で埋まってしまった神社の鳥居

 桜島の周遊道路を一周してみる。フェリー乗り場付近は広い道幅ながら、島の反対側に進んで行くと狭く険しい道が続き、所々で噴火対策のシェルターが点在する。過去の噴火で何百人もの死者を出す被害にあっている桜島では子供達の通学ではヘルメット着用が義務付けられたりするほど。観光気分で島を巡るのは少し不謹慎かも…。大正大噴火の噴石や火山灰によって鳥居の半分以上が埋まってしまった黒神集落の埋没鳥居等を見てしまうと益々桜島の噴火の大きさを実感!!。

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            鹿児島と桜島を結ぶフェリーの運賃支払い方は有料道路の様です

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                  西郷さんに見送られ、鹿児島から出水に向かいます

●出水でバードウォッチング
 再びフェリーで鹿児島市内に戻り、国道3号、328号を走り宮之城町へ。交通量は多めながらも流れが良く、休む事なくそのまま走り続けて出水入り。今日は大分までの長距離移動ながらも野鳥好きの血が騒ぎ、鶴観察センターに寄り道。過去2回訪れているので迷う事なくセンターに辿り着いたものの、まだオープン時期ではないため閉まっていた。
 鶴観察センターは動物園のように飼育された鶴を見る施設はなく、あくまで冬季に飛来する鶴を観察する場所であるため、鶴の飛来数の少ない10月中旬は閉館しています。11月からオープンとの案内の横に、すでに飛来しているマナヅルやナベヅルの観察情報が掲示されていた。第一陣が飛来するのは例年10月初旬。最盛期の12月下旬には1万羽を超える鶴の群れが見られるが、この時期は、渡りたての初陣が数えるほど。

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                        ツルはタンチョウだけではないのです

 歩いて観察した過去2回は、広大な休耕田に歩き疲れたが、今回は機動力の高いスクーター。双眼鏡を首から下げて情報掲示板に従って川対岸の休耕田へ。鶴の姿は発見できないが、アオサギやカワセミの姿を多数発見。海岸沿いの防波堤近くでようやく鶴の群れを発見します。鶴は家族単位で渡ってきて群れを形成するが、この時期は家族単位で散らばっているので見過ごす所だった。バイクを止めて付近を歩くとマナヅル・ナベヅルと数は少ないものの次々と発見・観察。時間を忘れて見入ってしまう。人間の体感的にはまだまだ秋といった感覚だが、鶴達はきちんと初冬を感じてシベリア方面から数千キロも離れた日本に渡ってくる。野生の本能は凄い凄いのです!!
 再び出水市街に戻り昼食後、気合いを入れて国道3号を熊本方面に向けて走り出す。今日は400キロ以上走しらなくてはいけないのに、桜島や出水でのんびりしすぎてしまった。九州新幹線と平行するように国道を水俣へ。国道脇に設けられた新幹線・新水俣駅の立派さには驚き。利用者数を考えて慎ましく出来ないものか? 私の住んでいる横浜にある新横浜駅なんかより立派なのは如何なものか? 南九州は公共事業に注ぎ込みすぎのような気がします。

●最後は道路通行止めの洗礼に!?
 トラックが多く、ちょっとした上り坂でも渋滞が始まってしまう悪循環。道幅は狭いし、追い越し禁止区間が続くしで自分のペースで走れない。田浦町で有料バイパス方面に車のほとんどが入ってしまったため、ようやくマイペースで走れる。コンビニ立ち寄りついでに今夜乗船予定のフェリーを予約。確認の為、携帯番号を教えろというが、私は根っからの電話嫌い。自営業を始めて20年経つが携帯電話を所有した事は一度もない。世の中、携帯を持っているのが当たり前みたいに思っているが、考えを改めてほしい!!
 八代から国道443号に入ると、急にローカルな1車線道路に。交通量も少なく信号もないので走りやすい。三和で国道218号に入ると付近山深くなってくる。ところが、しっかりとネズミ取りをしていた。手前でパッシングしてくれる車がいたのでスピードを抑えていたので難を逃れたが、パッシングされた時には、まさかこんな場所で? と勘ぐってしまった。まぁ私の場合、制限速度+10キロ以内で走っている時が多いので捕まる可能性は低いのですが。
 高千穂で国道325号、途中から県道8号へ。道は狭そうだが地図を見る限り大分方面の近道と思えて選んだが、結構険しい山道でした。時折、荒れた舗装路面もあるので慎重に走り続ける。ところが崩野峠を下った所で影崩れによる通行止め。迂回路が分かりにくく道に迷う。集落内の小さな道なので地図に出ている訳もなく、通行人に聞こうと思っても人影なし。結局通行止め箇所まで戻り、迂回路の案内板をデジカメで撮影し、それを見ながら進む。おかげで国道との合流地の竹田に着いた頃には日が暮れてしまった。

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 国道442号は過去に走った事のある国道だが、その時の印象としては先程の県道8号なみの悪路でした。それから10年以上経っているので多少は改善されていると思ったら、全く変わってません。前後して走っていた車がいなくなった途端に道が悪路に。後に地図をきちん確認して気が付いたのですが、国道442に平行するように町道412が新設されていて、こちらの町道は道幅も広く走りやすくなっていたようです。前後して走っていた車はこちらに入ったようです。国道より立派な町道っていうのも納得いきませんね(苦笑)。
 ようやく道幅が広くなり、流れがよくなって来たと思ったら帰宅ラッシュの渋滞に巻き込まれスローダウン。渋滞を避けようと勘を頼りに枝道に入り、再び道に迷う。大分市街はドーナッツ状に環状道路が延びている典型的な地方都市道路。大型ショッピングセンターがあり、通勤と買物の車でもの凄い渋滞だ。軽自動車が多いのも地方都市の特徴? 何をするにも車が必要といった生活事情が渋滞に拍車を掛けている。
 道に迷ったまま、半ば諦め気分でリンガーハット(長崎ちゃんぽんチェーン店)に入り夕食。落ち着いて現在位置を確認する。暗くなってから見知らぬ市街を走るのは難儀します。私は方向感覚には自信を持っているのですが、本日は2回も道に迷ってしまった。歳かな…。

●旅の終わりは旅のはじまり
 乗船する横須賀行きのフェリーターミナルは大分といっても市街から離れた大在港。間違えずに着けたが、途中のコンテナターミナル付近は明かりひとつない真っ暗やみで、本当にフェリー乗り場があるのか不安になってしまった。実際、フェリーターミナルといっても乗船手続き場所は工事現場の詰め所のようなプレハブ建物。飾り付けもマンションのモデルルームのようで少し拍子抜けしてしまった。それでも乗船客が少ないながらもバイクが5台も集まったのにはびっくり。

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    便利な航路でしたが就航後わずか3年半で運行会社の倒産で運航中止となりました

 九州のフェリー航路は川崎~宮崎・日向便が無くなってしまったため、関東在住のライダーにとって、今回乗船するシャトルハイウェイラインの大分~横須賀便だけが唯一の直行便。関西からは便数が多く、フェリー利用のツーリングライダーが多いものの、関東から九州ツーリングはとても不便な状況になっています。
 大分出航は23時59分。結局バイク5台、乗用車3台と寂しい乗船状況。トラック輸送がメインとはいえ、今後の運航は大丈夫かな? 乗り込んだ船は以前、東京~苫小牧、その後大洗~苫小牧で運航されていた「さんふらわぁえりも」でした。北海道ツーリングの時に数回利用しているだけに懐かしい! でも古すぎて乗り心地は今一です。就航18年を越えた老朽船では仕方ないのでしょうが…。

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            船内はガラガラ……レストランメニューは横須賀海軍カレーのみ

 結局、今回の旅は2500キロ近くを走り、10回もフェリーに乗りました。こんな旅はバイクじゃないと絶対に出来ません。車だったら車種にもよりますが運賃だけで20万ぐらい掛かります。それにしても、250のスクーターはよく走ってくれます。1日400キロ走っても、それ程疲れを感じませんでした。益々、もう1台の愛車「ホンダXLR-BAJA」の出番がなくなりそうです。
 こんな旅が出来るのも、私の旅人生を理解してくれる家族のおかげ。フェリー内でせっせと土産を買い込むのでした。   
                                                                                                      (完)

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○本日の走行435km(最後もいっぱい走りました!!)
【9日目の走行コース/桜島~出水~阿蘇(高森町)~竹田~大分】フェリー泊

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今回で日本縦断オートバイの旅は終了です。
ご覧になってくださった方々、ありがとうございます。

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実はこの旅は日本縦断の半分であり、
この旅の半年後に東北・北海道の旅が続きます。
その旅の模様も何れ連載記事にまとめる予定です。

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