意外に思われるかもしれませんが、
今でも細々ながらフィルムカメラは新品販売されています。
インスタントフィルムカメラのフジフイルムの「チェキ」シリーズは、
今でも新製品を出すほどの人気を維持していますが、
趣味性の高い一眼レフに関しては、風前の灯となりつつあります。
そこにきて、先日発表されたのが、
最大手メーカーCanonが唯一販売を続けていたプロ向けフィルム一眼の
「EOS-1v」の販売終了の告知です!!
●EOS-1v販売終了のお知らせ
F-1、NewF-1、EOS-1、EOS-1nと続くキヤノンのプロ機であり、
フラッグシップ機材の後継として誕生したEOS-1v。
プラボディになり、質感の落ちてしまったEOS-1シリーズの
デザインを継承しつつも、当時は画期的なマグネシウム合金ボディで誕生。
専用のブースターとニッケル水素パック電池を使う事で秒間10コマを達成。
フィルムカメラの最後のモンスタープロ機材として注目されました。
悲しいかな、時代は既にデジタルへの移行期。
デザインコンセプトは、デジタル化されたEOS-1Dへと引継がれます。
その後、1Dはマーク4まで発展し、1DX(マーク2)まで6代の進化。
1vはそのまま消えても不思議ではないのですが、
発売から18年を経た、2018年にいよいよ発売中止告知になったのです。
製造は既に2010年で終えていたというのも驚きです。
メーカーでの保管管理は万全でしょうが、
8年前に作られた品が正規店で新品として売られていた事実。
それはメーカーの良心なのか、在庫品を売りたいがための措置なのか…。
●関連ニュース
私のお仕事フィルムカメラの歴代モデルたち
こうして、最後まで残ったキヤノンのフィルムカメラも全廃となりました。
残るはニコンのF6とFM10のみ。
こちらも製造が続いているとは思えず、いつ販売中止になっても不思議なし。
ますます、フィルムカメラ愛好家には困惑な流れになっていきますね。
35mmフィルムまで完全撤廃されて、かつてのAPSカメラのように、
フィルムなくてカメラが使えなくなる暗黒期にならないように祈りましょう!!
我が家のEOS-1vも稼働率は限りなく低くなりました。
フィルムカメラがノスタルジーな機材になってしまうとは(悲)。
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