訪問者の多くの方はお盆休み。
田舎や実家に帰省されている方も多いでしょう。
本日は前回のユースホステルネタの2部作後編でもあります。
時間の許す方は長文ですがお付き合い下さい。
☆
夏と言ったら北海道!!
昭和、平成一桁台の頃の夏の北海道は旅人で溢れ帰っていました。

バックパッカースタイルで鉄道でもいい、自転車やオートバイでもいい。
お盆時期を含む8月の夏期休暇シーズンは、北海道に行く!!
そんな年代問わずに旅人が集う地が北海道でした。
今は飛行機で短時間で道内到着、レンタカー利用なんて流れも多いでしょう。
しかし、それは「旅行」であって「旅」ではありません。
この違いが分かるか、分からないかでも旅遍歴が透けて見えてしまいます。
情報過多な時代は、何でもスマホでオッケー。
その情報を見て行った気分に浸るも悪くないでしょう。
しかし、経験無くしての情報通は虚しく思えてしまいます…。
ここに一冊の北海道情報誌があります。
「とらべるまんの北海道」
まだ北海道旅の情報が口コミだけだった昭和の時代に、
執筆陣が自分の脚で巡り辿り着き、その情報をまとめた一冊です。

市販のガイド本では、有名観光地の紹介一辺倒。
しかし、このとらべるまんで紹介されるのは、
観光とは無縁で穴場的な景勝地や施設ばかり。

全て手書きの文字とマップで作り上げられているのも、
デジタル無縁な時代の古き良き手作りガイドな一冊♪

後にとらべまんを模した「なまら蝦夷」が発行されますが、
とらべるまんを超える事が出来たとは言い難く、
ユースホステルやとほ宿などの旅人宿から旅人の姿も減って行きます。
当ブログ主が発行人を務める「旅からす」は創刊から20年。
この20年の間でも読者層の旅に対する変化を感じるのです。
もはや「旅人」なんて言葉も、
現代の若者にはきな臭く感じるかもしれませんね(苦笑)。

まだJRになる以前の国鉄時代、
北海道に渡る旅行者の大半が青森から青函連絡船で渡っていた頃。
多くの路線が張り巡らされていた北海道。

学割で購入した「北海道ワイド周遊券」を握りしめ、
函館駅から札幌方面の列車に乗り込む。
そして自転車を含めた二輪乗りたちは、
長時間のフェリー船内で前祝いのように祝杯をあげる。

たとえ一人旅であっても、自然に仲間と繋がっていく。
寂しさなんて全く無かった一人旅。
むしろ、一人だからこそ他人と接する事の有り難さとうれしさが、
「楽しい!!」となり、一人旅の虜になっていったのでしょう。
☆
「とらべるまんの北海道」
それは、北海道を旅して来た今の50、60代の伝説的な一冊。
初刊も続刊も取り扱っていたのは、ごく一部の旅人宿のみ。
定価は800円!? だったか記憶が曖昧ですが、当時は安いとは言えず。
しかし、その内容の圧倒差に、手にした旅人は多かったです。

自身は、浜中YHで買ったような!? こちらも曖昧な記憶ですが、
1冊は写真のように使い倒し、もう一冊は新品のまま保管しています。
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コメント
コメント一覧 (2)
・・・それでも使えましたはじめっち
浜中ユースも観光ホテルもなくなっちゃったのっす。
自分らの泊った時代は、開田さんという方が経営してたのっすが…。
・・・牛肉のいいもん喰わせてもらったきおくがあるっすゆたかハマナスのジャムなんかもあったのっす
あたいはむずかしいことはよくわかんないけども、
「とらべるまん」も「なまら蝦夷」も見たことあるけど、あまし使わなかったのだ。
使ってる人が「これを見て旅をするのが旅人の神髄」みたいな力説をされたけど、
そこに行くことが「旅の神髄」じゃなくて、そういうところを自分たちの目で見つけ出すための参考書ではないんか?と思ったのだ。
ほんの書いてある通りのことをなぞるだけでは、執筆者も浮かばれなかったりするのだ。
・・・えっ?なに?言い過ぎ?んだらことはないのだつるみん
butoboso0217
が
しました
とらべるまんは画期的でしたよ!! あの手書きであれだけの編集をするのは凄い事です。
情報量も当時としては凄いものでしたしね。もちろん、ガイドを鵜呑みした旅は面白くないです。それは現代のネット情報でも同じ事。いつの時代も情報を如何に自分の動きに活かすかですよね。
なまら蝦夷は、買っただけで、あまり読み込んでません。
butoboso0217
が
しました