旅からす本館 日本をもっと楽しもう!!

butobosoと申します。 ヤフーブログ停止に伴い移行しました。自転車趣味を中心にライフスタイル全般ならびに旅日記をお届けします♪

自転車、鉄道、オートバイの手段で日本中を旅して30年以上。本土のみならず、北は礼文島から南は波照間島まで様々な土地を旅してきました。 分割ながら、自転車による日本一周を30代で終えました。 旅人宿であるユースホステルには300泊以上宿泊しました。 自費出版で「旅からす」なる旅の本も不定期に発行しています。 子育て真っ最中なので、中々旅には出られなくなりましたが、身近で小さな旅を楽しみながら、家庭崩壊にならない程度に多彩な趣味を楽しんでいます♪

今やフィルムカメラの存在すら珍しくなった時代。
ピント合わせや露出だってマニュアルで操り、
邪道と言いながらも絞り優先やシャッタースピード優先の優劣を語り合う。
昭和の頃のカメラ好きは女性が入り込み難く、特殊な趣味でした。


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カメラメーカーは、誰でも気軽に使えるカメラを目指し、
露出の完全オートのプログラムモードを追加し、
次の一手としてピント合わせのオートフォーカス=AF化を進めます。

しかし小型モーター、省電力は二の次。
とにかく他社に先じて発表・発売する事が課題とされていた感もあります。

そんな時代にオリンパスが発売したのがOM30。
時は1980年代前半、この頃はどのメーカーも
AFレンズの開発が急務だったようです。


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OMシリーズは一桁シリーズばかり注目され、
二桁シリーズビキナー向け的な扱いでしたが、
このOM30は現代のAFカメラに一歩近づいた特殊で実験的なカメラでした。


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他社の同コンセプトのペンタックスME-F、キヤノンAL-1と同様に、
マニュアルフォーカスでピントが合うと合焦ランプが点灯される仕組み。
メーカー毎に呼び名は変わりますが、
一般に「フォーカスエイド」と呼ばれます。


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オリンパス独自の仕様として、専用のMインフォーカストリガーコードと、
ワインダー・モードラを組み合わせる事で、
ピント合焦時に自動でシャッターが切れる
「ゼロインフォーカス」機能を搭載。

スポーツや動物写真家に一定の評価を得るも、
売れ行きには繋がらなかったようです。


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AF機構をレンズに組み込んだZUIKO35-70mmAFレンズ。
今時の一眼デジタルのAFレンズと比べるのは酷なほどの大きさ。
レンズ駆動のために、単4電池3本を使用。

金属部品を多用しているので安っぽさはありません。
ただし、AFスピードは遅く、精度も低く被写体によっては迷いまくり…。
この時代のAFレンズはオリンパス以外のメーカーも含め、
全てがMFとしてピント合わせした方が速かったのです。


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こちらはキヤノンのAFレンズ。
白レンズというところがキヤノンらしいですが、そのスタイルは……。
値段もLレンズ並みの高価格。この時代のAFレンズは定価9万前後でした。

AFレンズ創世記は、次世代モデルへと変わっていきます。
ニコンはプロ用モデルのF3AFを経てニコンF501を発売。


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キヤノンは専用レンズ3本を揃えてT80を発売し、
オリンパスも同じく専用レンズシステム群のOM707を発売。

しかし、そんな野望もミノルタα7000の誕生で全てが吹き飛びます。
α7000はこれまでのミノルタ一眼システムを全て捨てて新設計。

他社は旧システムとの互換に拘ったため
中途半端なAF機しか出せなかったのです。

α7000から遅れる事数年。
ようやく他社もミノルタαシリーズに対抗できるカメラを発売します。


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ペンタックスSF-Xはペンタ部に内蔵ストロボを取付けた革新デザイン。
キヤノンは新システムのEFマウントとEOSシリーズ。
ようやく、ミノルタに追いついた瞬間なのでした。
コンタックスを吸収した京セラも230AFで市場に参入します。

しかし、メーカー体力の違いか、オリンパスはOM707の販売不振で、
AF一眼レフカメラ事業から撤退していくのでした。

オールドオリンパスファンからも見捨てられたようなOM30。
しかし、自身には特別な思い入れのあったカメラでした。

【OLYMPUS  OM30】1982年11月発売
●露出制御/マニュアル・絞り優先AE●TTL中央重点平均測光●フォーカスエイド機能搭載●シャッタースピード/B・1秒~1/1000秒・X同調1/60秒●露出補正/+-2EV●フィルム巻き上げ/手動レバーにて●電子制御フォーカルプレーンシャッター●重さ/430g●定価62,500円

●ZUIKO AUTOZOOM 35-70mm F4 AF  定価87,000円
 


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