今年は開催時期と会場を変更して行なわれたハンドメイドサイクル展。
日本のフレームビルダーの匠の業が一斉に見られるオーダー車の祭典です。
2月23・24日の土日に行なわれ、私は日曜の昼前に見学しました。
今回はレポート3、完成車の展示と気になるパーツをお届けします。
このイベントを古典ツーリング車乗りの集い的に
勘違いされている方も居ますが、
展示内容の半数以上はマッドガードのない自転車となります。
今回はカーボンフレームと見紛うような美しい曲線と仕上げの
スチールフレーム車が多かったです。
私は根はツーリストでもロードも大好きなので、
革新的なツーリング車の発表が少ないこのイベントでは、
そんな斬新な形状のスチールロードに眼が奪われてしまいます。
そんな中でも相変わらずセンスの良いツーリング車を用意する
山音無製輪所のガード付き自転車。
MONTSON
この工房は、フレームからキャリア、バッグまで、
トータルで製作してもらえるのが最大の特徴です。
●
自転車工房の老舗的存在の2社は今回は奇をてらわず、
自社が特異とする車種を展示していました。
しかし、よく見れば各部工作の手抜かりない仕上げ。
昭和の頃には、こういった工房がとても多かったのです。
LEVEL
HIROSE
今回のハンドメイド展で私的に一番眼を奪われた工房です。
京都に工房を構えるOGRE WELD ONE はチタン素材の魔術師!!
そんな言葉がピッタリの優れたチタン加工のフレーム作り。
OGRE WELD ONE
チタンを曲げる時に生じるー特有の焼け色を、
そのままフレームカラーとし、さらにはロゴや柄まで焼き付け塗装。
MTBフレームのトラス構造のサスペンションの仕上りも圧巻です!!
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シートステーがそのままトップチューブに繋がるスタイル。
市販車にも過去に存在し、少し前にはC社が売りにしていた形ですが、
その仕上りと完成度は他社の作品の上回るビチスポーツモリアイの展示車。
EMME AKKA
カラーセンスもインパクトあります。
そして、やはりこちらも装着コンポはカンパニョーロです。
少数ながらも、MTBやミニベロも展示されていました。
これらはオーダー車というよりも少数生産的な市販車ですが、
大量生産の市販車にない細かい配慮や丁寧な造りに感心します。
ミニベロ好きでもあるので、
小さく畳めるガード付きの自転車には興味あり。
この手の趣味的なミニベロはプロンプトンの一人勝ちですから、
このようなモデルは値段によってはプロンプトンのシェアを
奪うかもしれませんね。
☆
それでは、気になったパーツを一気にご紹介。
ロードはまちちゃりに使うのは無理がありますが、
ランドナーやMTBはまちちゃりとして使う人も多いかと(苦笑)。
特大サイズのラージハブ。
クラシカルなスタイルにピカピカ仕上げ。
参考ホイールは650Aで組まれていましたが、
耐久性とクッション性に優れていそうです。
パスハンに組み込んでみたいと思わせる逸品でした!!
オーダーツーリング車に無くてはならないミカシマペダルと本所のガード。
これと日東ハンドルを合わせて、日本産のパーツ御三家ですよね。
ミカシマは昨年シルバンペダルの派生モデルをたくさん揃えましたが、
コンセプトが重なり過ぎたため、少しラインナップを縮小したとか。
NJSモデルを含む上級品の回転精度の高さは相変わらず凄いのです。
いつまでもシュパーププロを神扱いしていては駄目ですよね(汗)。
自転車と服装とコーディネイト的な展開。
こういうカジュアルなシティサイクルの提案も、
自転車趣味人の層の広がりを考えると大事でしょう。
最後は絹自転車プロデュースの日東製作のハンドルアダプター。
ツーリング車のTT車やトライアスロン車的な感覚で取付けるようです。
正直、ドロップハンドルで使う意味は感じませんでしたが……
フラットバーにはいいかも!!
写真は未掲載ですが、
絹自転車さんは今回も斬新な折りたたみ機構のツーリング車を展示。
毎回色んなアイデアを形にしてくれます。
今回は会場の変更に伴い、戸惑った部分も多々あります。
しかし、展示に関しては以前より見易くなりました。
今回はつまらなかったという言葉も聞かれますが、
私的には展示内容に見劣りなし。
つまらない=出店者にも見学者にもマンネリ化が
進んでしまったのかもしれません。
でも、このイベントはサイクルモードのように有料ではなく無料。
マンネリ感を抱く人は毎年ではなく、数年置きの見学でも良いのでは!?
私の場合は、ハンドメイド展は散歩のおまけのように立ち寄っています。
だから、今回もその後の行程を含めて楽しめた一日となりましたよ。
頂いたカタログ類も参考書として役立ちます。
東京サンエスのカタログはボリュームたっぷり。
昔はこういうのをショップ単位で作っていたりしました。
ネット通販の時代になっても、
相変わらず紙媒体のカタログにはワクワクします♪
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当ブログは商売・利益とは全く無縁の自転車趣味人のサイトです。
なので、個人の好みや価値感でブランドに対する思い入れに差があります。
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