旅からす本館 日本をもっと楽しもう!!

butobosoと申します。 ヤフーブログ停止に伴い移行しました。自転車趣味を中心にライフスタイル全般ならびに旅日記をお届けします♪

自転車、鉄道、オートバイの手段で日本中を旅して30年以上。本土のみならず、北は礼文島から南は波照間島まで様々な土地を旅してきました。 分割ながら、自転車による日本一周を30代で終えました。 旅人宿であるユースホステルには300泊以上宿泊しました。 自費出版で「旅からす」なる旅の本も不定期に発行しています。 子育て真っ最中なので、中々旅には出られなくなりましたが、身近で小さな旅を楽しみながら、家庭崩壊にならない程度に多彩な趣味を楽しんでいます♪

サンツアー最初の純ロードパーツであるSUPERBEシリーズ。

その直接的なライバルはシマノ・デュラエースだが、

カンパレコードを筆頭にしたヨーロッパ製品に追いつこうとしていた。

 

写真301

改めて所有する初代シュパーブ製品を眺めてみよう。

当時の前田工業(サンツアー)は開発力も製造力も未熟だったため、

変速機を除く殆どの製品は協力関係にある他メーカーの寄せ集めだった。
 

○ブレーキ→吉貝

○ハブ→サンシン

○ペダル→ミカシマ

○チェーンホイール→スギノ

○シートピラー→スギノ

○ステム→楠木
 

寄せ集めと言っても、それぞれのメーカーが誇る最上級グレード品を

さらにカスタム化したような製品だったので上質な品ばかり。


これまで、ハブやペダルはSUPERBE銘柄の金色シールが貼られているだけ!?

そう思っていたのですが、実家の片付けで出て来たペダルをよく観察。



 

写真302

歴代ロードペダルの中でもトップクラスの精度と軽量化を誇る、

シュパーブプロペダル(トラック用)との比較です。

初代シュパーブペダルはカンパを模したようなオーソドックスなスタイル。



 

写真303

その正体はミカシマユニークシリーズのOEM製品。

しかし、プレートの刻印はきちんとSUPERBE CUSTOM。



 

写真304

ペダルキャップもきちんとSUPERBE銘柄にされていました。

もちろん各部の仕上げや精度はユニークシリーズ同様に上質。


ミカシマペダルにシール貼られただけと思い込んでいたのは大きな誤り。



 

写真306

スギノマイティクランクをシュパーブクランクに仕上げたのと同様に、

きちんとSUPERBEとしてのオリジナル化が図られていたのです。



 

写真305

強度不足で回収騒動(になったらしい!?)になった幻の初代フロント変速機。

新規で作ればこういうトラブルも起こる可能性が高まります。

それを思えば、他社製品で好評の上級グレード製品を流用すれば、

不要のトラブルも避けられますし、コストも下げられます。


初代シュパーブのように企画からいち早く商品展開するには、

この寄せ集め製品群は賢い選択肢だったことでしょう。


そしてそれらを熟成させた上でオリジナルのシュパーブプロへの展開。

日本の自転車産業が世界一の規模に上り詰めた良き時代の製品群でした。
 


 

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