その昔、ツーリング車のブレーキはカンティかセンタープルか!?
そんな論争が繰り広げられた時もありました。

センタープルブレーキは古くはレース用ブレーキとしても使われ、
サイドプルブレーキ以前のレーサーでは標準的でした。
初代ジュラエースもブレーキはセンタープル。
しかし、この時代のセンタープルは何処か野暮ったいデザイン。
そんな中で吉貝から発売されたグランコンペ(以下GC)510は
仕上げ・デザインともにセンス良くまとめられていました。

80年代になると市販ランドナーの多くはカンティブレーキを採用。
ロードレーサーはサイドプルブレーキが主流となり、
センタープルブレーキはオーダー車や市販スホルティーフでの
採用に留まり少数派となっていきます。

やがて吉貝はよりクリアランスを詰めたNGC450を販売。
オーダーツーリング車には好まれて採用するも、
クリアランスの無さから、こちらもスポルティーフ中心に。
ガード付きでもクリアランス広めのGC510、700も
それほど人気を集めずに消えていく運命となりました。

しかし、ロードバイクブームの副産物で、
再びリターン組サイクリストのツーリング車ブームも盛り上がり、
吉貝は再びセンタープルブレーキのGC610を発表。
しかし、この形状は現代ルックな角ばったスタイルとなり、
昔のシリーズのような優美さには欠けたものでした。
その後、復刻版的なGC450を発売するも前後3万という高額さから
今でも旧NGC450を探す人が多いようです。
旧NGC450は専用ブレーキシューの必要性が悩ましい部分でしたが、
吉貝の良心から復刻版と同じシューが取り付けられるアダプターが販売。
今後も安心して使えるようになったのです。

センタープルの本来の制動力を発揮するためには、
直付け専用台座に取り付けることがオススメです。
写真の製品は非専用台座取り付けの汎用品となります。

このGC510は親友8氏がパスハンターで使用中。
もちろんオーダーの際に苦心しながら専用台座に取り付けられたもの。
今は再販のおかげで専用台座も簡単に入手できますが、
一時期(10年ぐらい前)はこの台座も入手難だったのです。
※GC700、510には同型で仕上げとブレーキシューのグレードを下げた
DC700、DC500があります。
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