今の中高年が少年・青年だった頃は、
日本が自転車製造大国として絶頂期を迎えた頃でもあります。
サイスポには今では考えられないほどの国産メーカーの広告。
これらの殆どが日本国内で製造されていたのですから、
現代の自転車産業の国内の斜陽ぶりとは比べものにならず。
モノ作りの日本と呼ばれたのも既に数十年も前の話。
今残る自転車産業・国内ブランドも大半が海外での製造にシフト。
人件費の高騰する国内でのモノづくりは減る一方です。
はて!? 日本の人件費って上がっているの!?
正直言ってバブルの頃よりも収入減っている人は多いはず。
人件費の高騰を名目に経営者の上層部は、
逃げの一手に回っているような気がします。
☆
81年のサイスポには国内市販車(マスプロ車)の価格表が。
「ブリヂストン」
「ナショナル(現パナソニック)」
「ミヤタ」
「丸石」
「フジサイクル」
「セキネ」
「山口ベニーサイクル」
「片倉シルク」
「ゼブラ」
「ツノダ」
「光」
「カワムラ」
「ミズタニ」
「ツバメ」
実に14ものメーカーがサイクリング車を製造販売。
もちろん中には他社からOEM供給されていたメーカーもありますが、
これらの大半が日本国内で製造されていたのですから勢いがあります。
市販車の中で一番高価なサイクリング車は
ブリヂストンのグランヴェロのロードレーサーで258,000円。
セミオーダー方式で販売されていたようです。
基本のパーツ構成はデュラエースEXをベースにしています。
次に高いのはフジサイクルのオリンピックORDの230,000円。
こちらはサンツアーシュパーブで組まれたものです。
ちなみに6段目のオリンピックOS-15・88,000円が、
私の最初の本格的なサイクリング車として購入しました。
高1の夏休みの殆どをバイトで過ごし、
サイドバック他キャンピング装備で12万ちょっとだったと記憶します。
以外や23万円の同額2番に山口ベーニーサイクルの
ヴィスコンテスーパープレステージがありますが、
こちらはカタログも実車も見たことがありません。
シルクロード209,000円、ザ・ミヤタが228,000円。
当時の市販車は松竹梅的に各種ラインナップされていたので、
学生たちも身の丈にあった車種選びが出来ましたね。
今も昔もサイスポではあまり意味をなさない市販車対決(笑)!!
クルマやオートバイと違って乗り手の力量に左右される自転車。
それを対決させる意味は ? ? ? ですが、
当時の少年たちにとっては購入の参考になったようです。
飽きたらポイとされるのは自転車も同じ。
購入するときのワクワク感は消えてしまいいつしか乗らなくなり放置。
しかし、こんな時代の自転車が今やヤフオクで高値取引。
「モノより思い出」を自転車には求めていますが、
「思い出よりモノ」を求めてしまう中高年が多い証拠でもありますね。
昔欲しかったけど手に入れられなかった品を、
人生の後半に差し掛かった大人が求めてしまう気持ちはよく分かります。
思い出の詰まったモノは簡単に手放せない性格です。
古い自転車雑誌だけでなく、41年前に購入したフジオリンピックは、
今でもフレームの状態で保存しています。
傷や汚れの分だけ思い出もたくさん詰まっているのです。
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