70年代後半から80年代は日本の自転車産業の絶頂期でした。海外輸出の大半をアメリカとアジアでまかなう事で自転車製造大国なヨーロッパとの住み分けがうまく出来ていたようです。
国内パーツメーカーにも資金の余裕が出てくるとサイクリング用途の趣味層向け部品のグレードアップを図る開発が盛んになります。そのおかげで世界水準に追いつけ追い越せ的な高級パーツシリーズ、シマノデュラエースとサンツアーシュパーブの誕生となります。
そのお話は何れ別の機会に掲載しようと思っていますが、古い雑誌を読み返していると、ショーモデルとして先走りしたようなプロトタイプな品が見つかることがあります。
初代ジュラエースは急造にラインナップを揃えたため、RDがクレーンだったことが有名です。FDも下位グレードのメカをベースに作られたようです。
ブレーキがセンタープルであったこともサイドプルブレーキが間に合わなかったためのようです。
歴代のデュラエースFDとなります。
下段右から、初代、ax、7400。上段右から7700、7800、7900となります。
※初代メカは当初は画像の穴あきメカですが、後に穴なしタイプに変更されています。
そして、初代とaxの間に誕生したのがEXシリーズとなります。
78年のニューサイクリング誌に付録広告として掲載されたカタログ。
EXシリーズは、まず600EXが発売され、後追いするようにデュラエースEXが発売されます。
そのカタログには見慣れぬFDが掲載されています。
幻の初代デュラエースEXのFDメカとなります。
みなさんご存知のEXメカはこちらのはずです。
後のaxメカにも引き継がれる三角形のプレス造形が目立ちますね。
某ディレーラー参考本によるとEnglishカタログに幻のFDメカが掲載されていたとありますが、実は国内のカタログにも多数掲載されていたようです。
少し右端が切れていますが、こちらも雑誌カタログのモノ。
市販品の三角造形がないのがよく分かります。そしてプレート下部には補強なのか造形なのか分かりませんが横長のプレス構造!? が見られますね。
このメカは某ディレーラー参考本にも掲載されていませんでした。
このモノクロ画像は同じ78年のニューサイクリング誌の国際見本市(国内サイクルショー)で展示されていたデュラエースFDです。先のカタログ掲載モデルとも違いますよね。こちらはEnglishカタログに掲載されていたモデルのようです。
結論から言いますが、この2つのプロトタイプのEXメカは市販されなかったようです。そしてみなさん馴染みある三角造形なモデルが市販品になりました。
70、80年代のサイクルショー出展モデルにはこうした市販されなかった幻のメカが多数見られます。そんなのを探しながら古い雑誌を読み返すのも楽しかったりするのです。
興味ない人には40年以上前の事を今更と思うはず。しかし、昔のパーツに取り憑かれた人々、私のような鉄道好きでもあり、廃線跡にロマンを感じる者にとっては、こんな自己満足なネタがとても楽しいものなんですよね(苦笑)。
同じく幻なデュラのライバル、サンツアーシュパーブの初期FDは数は少ないものの市販されました。発売から半年ほどでフルミプレートのトラブル続発で画像真ん中の鉄プレートモデルに変更されました。
幻のEXメカは事前テストでトラブルが出たのか定かではありませんが、市販されず終わったようですね。
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この手のネタはコメント外しがちですが、今回は空けておきます。マニアな方たちはご意見・コメントいれてくださいね♪
ちなみに今回のネタは私の推測の部分も多々ありますので間違いあったらごめんなさい!! なのです。
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コメント
コメント一覧 (21)
幻のプロトタイプFDは2種類存在していたんですネ(驚)
今、某ディレイラー参考本が手元にないので確認できませんが~
出版時、シマノからカタログ写真の使用を禁止されたため、やむなくイラストを掲載、後に現物が完成車メーカーの流れで発見され、現在は写真入りの補足版が封入されているようです。
確かカンパのスーパーレコードFDのプロトモデルも幻!市販されずに終わったんですよネ~
まぁ~シュパーブ初期FD同様、実用に耐えない所があって市販されなかったのでしょう!!
今を楽しむ向きにはどうでも良い事かと思いますが、自己満足的なネタをどうでも良いで終わらせられない!私も同じような性格ですので賛同できます!!
butoboso0217
が
しました
こんにちは。
後から補足刷りが作られたのはそういう経緯だったんですね!!
確かに商業本の場合は許可取りなく勝手に複写掲載はできませんよね。自分も本業の部分ではいつも神経尖らせてますよ(汗)。
穴なし初期ジュラをEXに組み込んでも良かったようにも思いますがそうもいかなかったようですね。ただ、本体部分は穴なし初期ジュラをベースにされたようですね。
デュラEXからは全てがアーレンキーで外せるようになったのが自分の中では便利でした。穴あり初期ジュラは本体アーム部分が弱すぎて変形してしまいEXに交換しましたよ。
耐久性・性能ともに完成度が格段に高まったのは74デュラからですね。おかげで79デュラまでほとんど変わりませんでしたから!!
butoboso0217
が
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陽の目を見なかったプロトタイプ
結構あるのですね
ジュラEXが出た頃
ショップの人の座談会(サイスボ誌?)で
「カンパのシャフトのネジ切りが雑になった」
「カップアンドコーンの玉当たりが良くない」なんて
発言があったのを記憶しています。
この頃、精度てまは既にカンパを凌駕していたのでしょう。
しかし、腐ってもカンパ(苦笑)
当時を知るものとしては、レコードラージのホイールなんてしびれちゃいますね。
butoboso0217
が
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こんにちは。
この当時って次から次へと新製品だしてましたから、開発も追いつかずに試作品のようなものを発表していたのでしょうね。
デュラやシュパーブ、そして他メーカーの国内上級品は真面目に作られていましたから、カンパが油断して手抜きはじめたことがバレバレでしたね。それがイタリアンクォリティなのかもしれませんが(笑)。
他社がカンパを真似ていた時代は油断していてもOKでしたが、日本製がオリジナル製品増やしていった途端にカンパは頂点から転げ落ちてしまいましたよね。Cレコはデザインは優秀だったけど難あり製品が多くなってしまいましたし。
butoboso0217
が
しました
シマノの歴史、勉強になりました📝 600の後にデュラでしたか〜
だから、Rメカなんて似てたのですね(笑)
ハッチプレートも付いていたし…
600E XのRメカは、中学3年の時に使いました
たしか、¥2800で買えたと思います
高校生になり、バイトしてデュラエースE Xが買えました😊👍
この記事を拝見して、シマノは、まじめにものづくり頑張ってたなぁ〜と思いました
その後、カラクリ屋のシマノは、商売上手になりましたね💦(笑)
butoboso0217
が
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当時の自転車事情が全くわからない私ですが😅、四輪二輪(モーターサイクル)などと同じように自転車の進化も70年代以後加速していったものとパーツをみていると思います。当時のパーツの質感の高さは、コスト及び行程の簡略化が重視される現在ではあり得ない?のでしょうかね。今でもクロモリのバイクなど多数ありますから、質感重視のコンポを作っても良さそうなものなのに⁉️と思わなくもないです。ディレイラーだけ安っぽいカスタムバイクを某店HPなどで見かけますが、
butoboso0217
が
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ちょん切れちゃいました😅
質感の高いクラシカルなデザインのディレイラーがあれば、今もニーズはあると思うのです。そんなことはないのかな⁉️
butoboso0217
が
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我が家のEXのFDは外側のチェーンガイドの先端が少し内側に曲がっていて潰してしまったのかと思っていたら、取説に曲がった部分をチェーンホイールに並行にセットせよと有って驚いた事があります、ディレイラーが外側に向くことになるのですが不思議なもので、同じ取説にある600EXは普通に全体を平行に組めとありました、どんな理屈なのでしょうか不思議です。
butoboso0217
が
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シマノは釣りの電動リールしか持っていないカンパファンの亀です。
今迄、カンパコピーのシマノが、本気をだしたのがこのシリーズですよね。初期型のファンである知り合いはジュラエースと呼んでいます。
亀はたまたまですが、シュバーブのディレーラーを持っていて、所有の唯一日本車ロードの三連勝に着けていますが、その名の如くシュバと変速が効く乗り味を楽しんでいます。カンパの何とも言えない効き心地のブレーキに味をしめ、カンパを手放せない亀ですが、正確に作動する日本製品は信頼感がありますね。きっと、デュラエースもそんな製品なんでしょうね。
ちなみに、シマノの電動リール、2台持っていますが、15年以上使っていて一度も壊れる事無く使用しています。
butoboso0217
が
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こんにちは。
こういった雑学も自転車文化遺産の一つですよね(苦笑)。
初期ジュラでは未完成だったメカコンポもようやくEXで完成を遂げた感じですよね。
78デュラあたりまではアルテグラを先に出して、その流れを汲んだ上級シリーズとしてデュラを発売していたのですが、最近は両方同時発表なんて無茶なことしてますよね。正直いって開発陣は二重苦になっていると思いますよ。
デュラEXのRDが5000円前後でしたね。まだ無理すれば学生でも買えた値段。今やR9200のRDが電動とはいえ、7万円越えって酷すぎますね。もはや学生どころか大人だって買えません(汗)。
butoboso0217
が
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こんにちは。
悲しいかなビンテージパーツに取り憑かれた人たちはそこから抜けだせません。自転車の顔であるクランクなんかは昔を模したシルバーパーツが発売されたのですが売れませんでした。ネオレトロな製品は本物とみなされないようです(苦笑)。
オートバイはカブも含めてネオレトロなツーリング車が発売されて人気なのとは対象のようです。カメラも同じくネオレトロが大人気ですし。
もはや自転車をセンスよくまとめる(組み上げる)ショップやオーナーたちは少なくなりましたね。ガチなレースに出るわけでもないのに最新機材に飛びつく人たちは自転車趣味人として長く続けられるかはかなり怪しいのです!!
butoboso0217
が
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こんにちは。当プログ訪問ありがとうございます。
ウチのツノダロードに付いているEXも同じくです。トラピーズ機構って呼ばれていましたね。通常の感覚だとあの取り付け方には違和感ありますが、メーカーの意図ほど変速性能が劇的によくなった感じではありませんよね。Wカットのチェーンリングも同じく(苦笑)。
シマノってEXのこ頃から他者を出し抜こうとオリジナル構造が増え出したように思います。カンパが理屈抜きに使ってみろ!! 的な製品の出し方とは違いましたよね。
butoboso0217
が
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こんにちは。
凄い!! シマノの電動メカをすでにお使いでしたか(苦笑)。
シマノといったら釣り道具でもあるわけで、防水対策の電動メカは釣り道具の技術も自転車パーツに取り入れられていそうですね。アルテグラなんて名前が共通していますし!!
何気なくジュラって言葉の出てくる人は明らかに大ベテランさんですね。そして当時の様々な国産メカが急成長していく様子も体験してきましたよね。
学生時代に買えたカンパはWレバーだけでした。その反動で社会人になってからは買い漁ってましたよ。でも実際使い続けていたのはデュラかシュパープでした。
butoboso0217
が
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今回は EXの特殊仕様のヘッド クランク ペダル バフは初代ジュラエースを使いブレーキシューは溝に合わせてカラーを作って現行品を使いました。
感想としては、ブレーキレバーのピボットの位置関係でブラケット部から引くとピボットに向かって握る形になりテコが効かずブレーキがかからないが 下ハンドルから握れば問題ないなと言った所で7300AXや7401のエアロレバーはピボットがブラケットの中心から前下方向へ移されて改善されていることを実感致しました。74シリーズは変速に注目が集まりますが、ブレーキの進化も相当な物だなと再認識させられました。
butoboso0217
が
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こんにちは。
25日の相模原ステージ、ちょっと天気が悪くなってしまい、まだ路面の濡れている箇所も多かったでしょうね。雨のレースは得意でしたが専用サーキットと違って一般道では白線やマンホールほか、滑りやすい箇所が多すぎてライン取り難しそうです(汗)。
7400シリーズは現代パーツに繋がる劇的構造改革が行われましたね。デュアルピポッドも74最終型からでしたね。STIレバーとのセットで使うことで最大限の威力発揮でしたね。
対するEX時代のブレーキは、ブラケット握りではストッピングパワーは得られず、スピードコントロール程度でした。昔のレース時には、ほとんどが下ハン握りでしたからそれでも良かったのでしょう。レバーの形状もブラケット握りに対応していませんでしたし。今のロードはブラケット握りが当たり前ですし、それで制動力も高いですね。さらに今はみなさんディスクなんでしょうし。
butoboso0217
が
しました
カンパニョーロやシュパーブに比べ有利不利など有りましたでしょうか?
又、写真の初代ジュラのブレーキレバーの時代はブラケットにフーデッドラバーは設定されていなかったのでしょうか?
butoboso0217
が
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こんにちは。
もう40年近く前の話なんですが、日本のロードレースでの機材による優劣は小さかったですよ。私が実際に競技で使ったブレーキは初代ジュラとNGC400、初代シュパーブプロでした。現代のブレーキと比べれば情けなくなるほどの制動力ですが、当時は全く問題なし。カンパは高くて使えませんでしたが、ジュラにカンパのシューだけ交換したことがありますが、劇的な変化はなかったです。むしろ、その後シュパーブプロを使うようになってからはより安心して使えた感じです。
当時は、トップレーサーはシマノかサンツアーに機材提供されてましたから、カンパ使いはむしろトップを狙うような位置にいない選手だったように記憶します。
初期ジュラももちろなレバーパッド(フーテッドラバー)は付いていましたよ。当ブログの写真では経年劣化でボロボロだったので外してしまいました。EXのレバーは現行ダイアコンペが流用できるのですが、初期ジュラはブラケットが太めで代用品が無かったのです…。
butoboso0217
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アレを実際使うとなると大変だろうなと思ってしまいます。
当時を知る方の一時情報に触れる事が出来て嬉しい限りです。
今回 EXで組んだ車両と7401で組んだ車両を乗り比べて74の凄さ、ストレスフリーさを痛感して居る所です。
butoboso0217
が
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こんばんは。
AXシリーズは私がレース参加時より少し前の製品でして、全く見かけませんでしたよ。
あれは完全にシマノの黒歴史パーツでしょう。AX発売後もずっとEXを発売し続けていたぐらいですからシマノ自体も自信が無かったのでしょう。
74発売後は一気にEXを使ってた連中が74に切り替えてました。私はシュパーブプロに惚れ込んでいたので使い続け、ビンディングペダルも最後まで使いませんでした。
74デュラ(7速時代の7402)は、その後スポルティーフに組み込んで、その高性能さに驚きましたよ。結果、77、78までのデュラは使い込んでます。サンツアー潰れてしまいましたしね(悲)。
butoboso0217
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AXを今見るとデザインは良いとしても、ペダルは折れるし変速は決まらないし、ブレーキは効かない、と聞きますね。
フレームビルダーもエアロパイプでは剛性も乗り味も把握して無いし、リアブレーキワイヤーも内装せず、トップマウントのwレバーもワイヤー内装非対応のリードガイド付きRDと試作品の様で対応に苦慮したでしょうね!
私はハンドル/ステム/シートポストを買ってネオコットに7800組みで使っています、デザインは滑らかな曲線美に統一感があって気に入っています。
AXのおかげで74が出来て自転車が進歩してシマノが世界一になったのだから、必要な失敗だったのでしょう。
当時を知る方の生のお話ありがとうございます、これからもブログ楽しみにして居ます。
butoboso0217
が
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こんにちは。
AXのデザイン革新だけは凄かったと思いますよ。それまで海外の自転車ショーで日本パーツが採用されることは限定的だったのに、この時ばかりは外国ブランド車にもデュラAXは取り付けられましたから。でも、それはあくまでショーモデルということだけで、実戦では使い物にならなかったですね。
ただでさえ、カンパのような耐久性を持たなかった日本製パーツがさらにトラブルだらけでしたから。74が発売された頃は、AXパーツはショップで半額以下の叩き売り状態でしたよ。おかげで私も買いはしましたが組み付けて使うことはありませんでしたけどね(苦笑)。
butoboso0217
が
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