現代ではカンチブレーキの呼び名が一般的ですが、私は拘り持って「カンティブレーキ」と呼び続けています。
今やMTBやクロスバイクだけでなく、ロードレーサーにもディスクブレーキが当たり前の時代に、カンティブレーキを使い続ける人も減ったことでしょう。
我が家には3台のカンティブレーキ車があります。今回大改修を終えたTOEIパスハンターには現行品である吉貝グランコンペ999を組み込みました。
まだ一皮向けずにアタリが出ていないので評価はできませんが、概ね良好な感触です。
カンティブレーキは、今後選択肢が減る一方ですから、少し前の製品もストックしていましたが、最新型を使った理由は、カンティも新しいほど性能が向上していると考えたからです。
こちらは息子のミニベロに使っているプロマックス(台湾製)のカンティブレーキ。
シューはVブレーキと共用なのですが、これが良く効くのです。こちらも少し前の製品で今は廃盤なのですが、一般車よりもより制動性能が求められるミニベロなのに文句なしの性能です。
このブレーキ、実売3,000円以下と格安なのに、Vブレーキ並みの制動力でありながら、Vブレーキの悪い癖であるガツンとロックするような事もありません。
残念ながらその形状は好き嫌いが分かれそうですけどね。私はデザインは嫌いです(苦笑)。
逆にデザインは優秀だけど、この値段では手を出せないカンティブレーキがあります。
グランボアのNCミランは54,000円!! なんとグラコン999の約5倍。プロマックスブレーキで換算すると18倍!!!!
もちろん、単純比較するべきではないのでしょうが、カンティブレーキでこのお値段は凄いですね。
スポルティーフに初代XTRのカンティを使っていまして、こちらが当時1万円と高額で、これならデュラのサイドプルとあまり変わらない値段だった事に衝撃を受けた記憶があります。
今回バスハンターに組み込んだグラコン999も1万ですが、これは現代価格として納得できるのです。
数年前ですが、カンパがシクロクロス用にカンティブレーキを販売していました。
MTBコンポを発売していた頃以降では唯一のカンパカンティブレーキとなります。
ブラックとシルバーを用意。何故かシルバーの方が定価が高かったです。それでも1万5千円以下だったと記憶します。
しかし、この形状は何処かで見た事あるデザイン。
間違いなく某台湾メーカーのOEM品ですね。箱にも台湾製の表記がありますから。
この頃からカンパは低グレード品を中心に台湾製造にシフトしています。OEMが悪いわけではありませんが、台湾製カンパパーツは寂しいですよね。
昭和のランドナー全盛期の頃、カンティブレーキといえば、ダイアコンペとマファックの2極化でした。もちろんシマノ製品もありましたが、大抵はダイアコンペとマファック。
私もその両方を使っていましたが、どちらも性能としては満足できるレベルではなかったです。
制動力よりもスピードコントロール性能を重視したサイドプルブレーキよりも劣っていましたから。
ようやく満足する性能のカンティが発売されました。
シマノデオーレXT。このブレーキは仕上げも良かったですし、MTB時代を見据えた大型のブレーキシューを採用し、制動力も満足いくものでした。
カンティブレーキの性能は、MTBブーム時代に飛躍的に進化したと思っています。
そして、今でも細々ながら作り続けられるカンティブレーキはども性能は高いレベルでしょう。
値段の高い安いと、性能のバランスは比例していない事も身を持って体感しています。
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コメント
コメント一覧 (22)
俺はカンチって呼ぶ派だなぁ。こういうのって最初に耳にした時の影響を受けるね。
カンチブレーキほどユーザーを悩ませるパーツは無いと思う。直付け台座の幅と、アーチワイヤーの長さによって効き目が大きく変わっちゃうからね。これにプラスしてブレーキレバーの支点力点作用点との相性もある (^^;
ディスクブレーキではGROWTACが高いけど、それなりの情報を公開しているから納得して買ったし、効き目も申し分ない。グランボアにはタイヤでお世話になっているので今後も応援するけど、カンチは高過ぎるなぁ。これならReneHerseを選ぶなぁ。
butoboso0217
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お疲れ〜。
昔は書物も品のパッケージもカンティだったんだけどね。
シートポストと同じで呼び名は色々変わっていくよね。アーレンキーも下手すると通じなかったりするし(汗)。
カンティ台座も、フレームオーダーの時は何を使用するか伝えてるからね。パスハンターのフレームはデオーレXT指定で作ってたから性能フルに発揮できてたのかな。シマノはアーチワイヤーの長さも計算されて製品が作られているしね。
5万だとそれなりに良いディスクブレーキも買えちゃいそうだね。今回デオーレの形状と見た目を一新させたかったからGC999にしたけど横への出っ張りが少し気になるんだよね。
GWの天気悩みどころだね。1〜3日ぐらいしか安定しなさそう。
butoboso0217
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butoboso0217
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カンティレバーブレーキは,過去に私もランドナーで使っていました.1台目のHTフレームのランドナーに使ったのはDIA-COMPEだったと思いますが,即効性が無く,早めの減速が必要だったように思います.
現在のディスクブレーキは性能面では格段に向上していますが,パッドの交換等は専門ショップに依頼せざるを得ないですね.また,かつてジュニアスポーツ自転車のディスクブレーキは❝雨天時の制動力6倍❞と喧伝されていましたが,私の実体験上,それはあまり過信しない方が安全ですね.
butoboso0217
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butoboso0217
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カンティ、カンチブレーキ両方呼びます。10代の頃は体重軽かったのでブレーキ性能は気になりませんでした。
カンティブレーキ、力率が良い物が効きますよね。ブレーキシューも制動力が良いと下り坂でフーデッドブレーキレバーを4本の指で握り続けなくても平気ですし。
DIAーCOMPEの安いカンティブレーキ「品番忘れました」に台湾ジョグワイヤーのブレーキシューで、だいぶ効くようになりました。
たしか、アメリカ?ポールと言うブランドのカンティブレーキが良く効くとか?以前聞きました。
butoboso0217
が
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グランボアは高すぎですね
お客の層が ちょっと違うみたいです。
カンティレバーって 片持ち梁ってことなので 建築でもよく使う用語です。
普段は カンチって 呼んでいます。
マウンテンバイク用のは ごつすぎて 使う気にならなかったのですが、Vブレーキ並みに効くのならと 最近のを使ってみたいとおもわなくもない・・・どっちやね~~ん
今のところ マファックでも大丈夫なレベルの走りしかできないので・・・ブレーキシューは ちゃんとしたの 使っているから効く!みたい
見た目良ければ なお 良しです
butoboso0217
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おはようございます。
んっ!? 東京ラブストーリーかな(笑)。
マファックも含め、当時のカンティは効かない!! が定説でしたね。だからオーダーツーリング車ではセンタープル付ける人が多かったですね。今思えば、当時のブレーキはサイドプルでも効きが良かったとは言えないですね。それが改善されていくのも80年代半ば過ぎ、日本の自転車産業全盛期の頃でしたね。
初代XTを使っていますか!! このカンティは当時の評判もよかったですし。実際使えるカンティがようやく販売されたと喜びましたよ。MTBパーツ開発の副産物でもあったのでしょうね。
butoboso0217
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おはようございます。
カンティは構造上、ジワジワ締め付ける感じでレバーを握らないと効きませんよね。
シマノのカンティはその弱点を克服したまでは良かったのですが、Vブレーキに発展させてしまってMTBでは良いのですが、ツーリング車には似合わなくて…。
ディスクブレーキは電子フラッシャー子供車の上級グレードにも付いてましたね。制動力6倍!! これは酷い誇大広告でしたね。昭和だから許されたのでしょう(笑)。
現代のディスクブレーキは手入れの面倒さを考えると踏み切れません。ただ、リムブレーキというアナログ的なストッピングパワーにも限界ありますよね。
butoboso0217
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おはようございます。
今やショップの店員さんも私らより下の世代ですからカンティという言葉は使わないでしょうね。シートピラーって言葉すら古くなってしまいましたし(汗)。
ぱぱろうさんは赤いシューが好みでしたか!! 昔のダイアコンペ カンティは赤でしたよね。今回取り付けたGC999も赤が標準でしたが、シューと舟の部分が一体型のものでシューブロックだけ交換できないものだったので、交換してしまいました。元の品はフリマですぐに売れましたよ。
Vブレーキは確かによく効きます。しかし、あのガッツン特性とランドナーには似合わないので手を出す人もすくないですよね。
butoboso0217
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おはようございます。
確かに体重軽い時はブレーキが効きましたよね!! ランドナーとキャンピング車の重量違い以上に体重が増えてしまいましたから(汗)。
今回、長らく使っていたシマノ製からダイアコンペ に交換しましたが、概ね満足できる制動力です。アタリが出てくればより効くことが期待できますしね。
ポールのカンティ、マファックを模したデザインでアルミ削り出しの贅沢な品ですね。こちらも値段はかなり強気だったと記憶します。一時、ロードバイグームの副産物でツーリング車も盛り上がった時は、色んなカンティが生まれたのですが、それも最近はジリ貧のようです(悲)。
butoboso0217
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おはようございます。
ロッド生産で製造単価が高いのでしょうが5万は出せないですよね。
マニアな方は相変わらずマファック欲しがるみたいですし。
そうですね。建築用語でもカンチレバーって出て来ますよね。ラーメン構造初めて聞いた時ほどインパクトは薄かったですが(苦笑)。
マンション物件広告に関わっていた頃が懐かしいのです。スーツ着て会議参加してましたが、今はそんな機会は全くなくなってしまいましたよ。
カンティはアーチワイヤーの調整がシビアです。今回もそれを試行錯誤してアタリ位置を探りました。この点ではシマノのカンティはアーチワイヤー使わないスタイルなのでセッティングしやすかったです!!
butoboso0217
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よくマスプロ車に付いていた吉貝の960は、短いレバー比とオレンジ色の硬い
シューのどちらが原因かわかりませんが、効きませんでしたね。ディオーレXTが登場した際には、下りで全く不安が無いその性能に大変驚きました。
カンパのブレーキは使用経験がありませんが、画像で想像するとリム径によって制動力の差が出る構造に見受けられますね。マファックタンデムを学生時代から25年間使用していますが、鉄製の太いインナーケーブルを使用すれば、
あくまで個人的な見解ですが制動力に不安はありません。
昔良く見かけたステンレス製の複撚りワイヤーはしなやかさが魅力ですが、
レバータッチがなんとなくグニャっとした印象で、変速のみの使用でした。
butoboso0217
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こんにちは。
私は、マファックのクリテリウム、ドライバー、タンデムの3種、CLB、長岡レコード針のカンチレバーにお世話になり現在でもドライバーとクリテリウムを使用しています。
長岡はブレーキじゃないから置いといて、年寄りの戯言として聞いてください。
全て新品で購入時取り付けてタイヤ側に何回か強く押し込んでスプリングをへたらしてから使用します。当時のリターンスプリングは強すぎてレバーの引きが重かった。重いまま使用して効きが最悪の評価を受けていたような気がします。また、当時のブレーキワイヤーは新品の時伸びる。この状態で使用すると伸びるから利かない。新品を張った時はブレーキレバーを思いっきり握って伸ばしてから使用する。伸ばした時にベストな引き代になるようワイヤーを張る。などの調整が必要できっちり調整していれば十分利きます。
まあ今からマファックを好んで使う人はいないでしょうけどネ。
butoboso0217
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こんにちは。
980に良い思い出を持つ人は少なそうですよね。対してマファックは調整次第でよく効くとの報告は多かったです。私は残念ながらダメでした(汗)。
対してXTは評価が高かったカンティですね。そして後のシマノ製カンティも満足できる性能でした。今回バスハンターのブレーキは交換しましたが、XTカンティ最終型は30年近く使っていて不満は無かったです。樹脂部分のワッシャが割れてしまう事だけはNGでしたが。
確かにフクヨリワイヤーはWレバー用途ですね。ただでさえカンティブレーキは構造的に引きがグニャリタッチですから。
butoboso0217
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こんにちは。
CLBを忘れてました!! ワイヤー類がダイアコンペと共用できた記憶があります。
でも使っている人は周りにいませんでした。ダイアコンペ980を卒業してマファックに変える仲間が多かったですが、私もその一人です。クリテとタンデムを使っています。ワイヤーの初期のび処理は知っていましたが、スプリングの問題でもあったんですね。
現代カンティではマファックを模した製品が多いです。それだけ優秀なデザインという事でしょうし、セッティング次第で制動力も上がったという事ですね。
マファックカンティ、ヤフオク見ていると高値取引されていますから、まだ根強く支持があるようです。旧車のレストアに使われる方が多いのでしょうね。
butoboso0217
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先日の関戸橋フリマ楽しかったです。特に昔のロードのお話、自分はロードに疎いのでとても参考になりました。有難うございます。
初代XTカンティ当時パスハンで使っていましたよ。ごついレバーに太い専用ケーブルを組み合わせると当時としては絶大な制動力でしたね。今は動態保存車初代スタンプジャンパーで使っています。
butoboso0217
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おはようございます。
こちらこそ楽しいお話聞けて楽しかったです。今後もよろしくお願いします♪
今時のロードには疎いですが、クロモリロード時代は結構走り込んでいたので守備範囲なのです。
XTカンティは良かったですよね。あの頃からシマノは専用品を組み込む事で優位性高めようとしていましたが、アンチシマノの人でもあのカンティは使っていましたね。
先日交換してしまった最終型のXTカンティもよく効きましたよ。カンティ=制動力が弱いとされていたのも過去の話になりましたね。
一つ難点なのは、ヨシガイとシマノではブレーキシューの互換がなくなってました。昔はここも規格が統一されていましたが、今はシマノの径が太くなり、ヨシガイ製品には取り付けできなくなっていました。
butoboso0217
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カンチ、上下移動 首振り機構なしで
よく使っていたなあ、と
過去を振り返ります
butoboso0217
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こんばんは。
oryzasativaさんもGC999使ってましたよね♪
確かに今のカンティは位置決めの自由度が高まりましたよね。
それでもセッティングが難しいと言う人もいるようですが、そんな人は昔のカンティを知らないのでしょう。
GC999はダイヤルアジャストで位置決めしやすくなったのも便利です。これまで使っていたXT最終型カンティはバネ力の微調整も出来ましたよ。
butoboso0217
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カンチブレーキ、
昔乗っていたエンペラーはセオリー通りにダイアコンペからマファックに交換して使ってました。
でもやはりトーインの調整ができなこともあったんでしょうけどキキはイマイチでしたね、
雨が降ると尚更でしたけど。
その後ケルビムでくだ時はリアだけタンデムに交換して乗ってました。
それでもそれなりでしたけど。
今乗っているエンペラーはグランボア扱いの多分テクトロかどっかのOEMだと思うんですがこれを入れてます。
http://blog.livedoor.jp/yamaasobi_2/archives/65979.html
しかし知らない間に廃盤になってしまったみたいで、現行品の価格には驚くばかりです。(汗)
あのブレーキを入手した頃は良心的な価格だったんですけどねぇ。
でも安全に関わるパーツなのでりょ進的な価格でいい製品を許きゅうして欲しいもんですよ。
オーナーに今後も良心的なツーリング車を広め、そしてそれを供給していくと言う気持ちがあるならば、ね。
butoboso0217
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おはようございます。
ダイヤコンペ→マファックコンペ→マファックタンデムに交換した人って昔は多かったですよね。特に市販ツーリング車に乗る人達は。当時はまだフレンチパーツ神話も一つの上級シフト的な流れでありましたし。
サイト見直しました。テクトロのOEMカンティ、格好いいですね。こちらもマファック的なデザインを現代風にアレンジしていますね。2015年頃はまだツーリング車プチブームも起こっていたのでシルバーでデザイン的にも優れた品が多かったです!!
5万のブレーキ、本体はオリジナルのロッド製品でしょうが、OEM品のブレーキシューもとっても割高です。数売れないから単価が高くなるのは分かりますが、こんな流れだから若者はツーリング車を高齢サイクリストの遺物に見られてしまうのでしょう(汗)。
butoboso0217
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