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butobosoと申します。 ヤフーブログ停止に伴い移行しました。自転車趣味を中心にライフスタイル全般ならびに旅日記をお届けします♪

自転車、鉄道、オートバイの手段で日本中を旅して30年以上。本土のみならず、北は礼文島から南は波照間島まで様々な土地を旅してきました。 分割ながら、自転車による日本一周を30代で終えました。 旅人宿であるユースホステルには300泊以上宿泊しました。 自費出版で「旅からす」なる旅の本も不定期に発行しています。 子育て真っ最中なので、中々旅には出られなくなりましたが、身近で小さな旅を楽しみながら、家庭崩壊にならない程度に多彩な趣味を楽しんでいます♪

最初に手にしたロードレーサーの中古ケルビムには国産パーツの上級品が取り付けられていました。

自転車の顔とも言えるチェーンホイールはスギノマイティコンペティション。

マイティ1

王冠マークが誇らしげなスギノのレーシングパーツです。




マイティ2

カンパを模した5アームデザインながらもオリジナリティあるデザインです。




マイティ5

1974年1月号の広告ではTTで世界記録を打ち立てたとあります。

当時は日本製パーツが世界的には見下されていた時代でしたから、世界戦で勝つことは最大の広告アピールだったのでしょう。




マイティ3

PCD144、52×42Tがロードレーサーの基準的なギヤの組み合わせの時代です。

※画像のクランクはロード用Wですがインナーギヤを外しています。

初期のマイティクランクは5アーム部分の肉抜きが穴あき形状ではありませんでしたが、後にOEM供給された前田工業(サンツアー)シュパーブクランク同様に穴あき加工されて面取りの仕上げが綺麗になります。




マイティ6

右が新タイプ、左が旧タイプ。

※新タイプはオリジナルタイプでないトリプルギアを取り付けています。

その差は一目瞭然、アーム部分の肉抜き部分が完全に穴あきに変更されています。




マイティ11

マイティ12

右が新タイプ、左が旧タイプ。

新型は面取り加工の仕上げが向上され、裏側には軽量化のための肉抜き加工が追加されています。


この頃のマイティコンペティションシリーズはツーリング用のマイティツアーはPCD110と別モデルですが、PCD144のレーシングモデルはギヤ板(チェーンリング)の違いでモデル名が違っていたので、正式名称が少し曖昧でもありました。

マイティコンペはあくまでシリーズ名の総称で、ビクトリーやカスタムといった名称はマイティコンペのバリエーションでした。。




マイティ15

こちらはマイティシリーズ最上級品とされていたマイティビクトリーのギヤ板。

アウターギヤ板のもビクトリーオリジナルでインナーはマイティカスタムを流用しています。




マイティ14

ビクトリーの穴なしタイプは、サンツアー シュパーブで使われていました。




マイティ4

1978年には発展型モデルのスーパーマイティにFMCされます。

ギヤ板はマイティビクトリーを流用。クランクの面取り加工はより仕上げが良くなり高級感が増す反面、くびれの無くなった5アーム部分にガッカリしたものです。私的には下位グレードのスーパーマキシィに似てしまったように見えました。




マイティ7

次に、各メーカーが5アームクランクの指標としたカンパレコード 、マイティのOEM製品だったサンツアー シュパーブとの比較です。




マイティ8

右からマイティ、カンパ、シュパーブとなります。

カンパの5アームが細く見えますが、本場レースでの勝ちっぷりを見る限り剛性不足は無かったはず。

面取りの仕上げや美しさは流石カンパ!!  そう思えるほど綺麗です。

それに負けず劣らずのシュパーブ。マイティを母体としながらも、見事にオリジナリティを出しています。




マイティ9

裏面も同じく。カンパとシュパーブは綺麗に仕上げられています。

マイティコンペはその差を埋めるべくスーパーマイティへとFMCされたのでしょう。




マイティ13

右から、カンパレコード 、シュパーブ、マイティ新タイプ、マイティ旧タイプ。

カンパの面取りがここでも優秀なのが分かりますね。

もちろん仕上げと性能は直結する訳ではありませんが、趣味のサイクリストにとってはデザインや仕上げの優劣は大きな選択ポイントでもありました。


その後、マイティはスーパーマイティに変わり、エアロブームに合わせてエアロマイティになります。

デザインももちろん時代に合わせて変わっていくものですが、細かい造形や装飾は失われていき、趣味性としては魅力が失われていくのでした。


そんな現代でも、スギノ製品としてマイティコンペやマイティツアーが形は変われど製品名として残り続けていることは日本メーカーとしての誇りを感じるのです。


●スギノマイティコンペティション●

ロードW用PCD144/42~62T    トラックS用PCD151/44~62T

※トリプル用もアリ



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コメント

 コメント一覧 (18)

    • 1. 完覇!超記録!!
    • 2023年08月08日 14:43
    • こんにちは!
      チェーンホイールは自転車の顔!
      マイティ、シュパーブ、カンパ~中学生時代の憧れでした!!

      高校生で競技を始め、中途で辞めた先輩から譲ってもらったロードには、贅沢にもカンパが付いていましたが~
      右側全面に下手クソ(失礼!)な肉抜き穴が開けられ、踏み込むと撓んでFメカにチェーンが擦れしまうぐらい柔でした(悲)
      その上長さが170ミリ~

      当時、ウチの自転車部では、ロード練習は165ミリクランクで50×42T(フリーは14-21)と決められおりまして、違う先輩からデュラエースを都合してもらって3年間頑張りました!!

      あれから45年近くが経過、今はマイティコンペ、シュパーブ、スーパーマイティ、エアロマイティ、ギネス、スギノ75とスギノ製クランクブラザーズに囲まれておりますヨ!!
      でもでも、流石にツーリング系クランクとはご縁がありませんネ(笑)
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    • 2.  butoboso0217 butoboso
    • 2023年08月08日 15:16
    • ★完覇!超記録!!さんへ
      こんにちは。
      私の場合は最初のスギノ製品は、スーパーマキシィの5ピンクランクでしたよ。ギヤ板はプロダイルネパターン。当時の市販ランドナーの王道でした!!
      それに比べると中古とはいえ、マイティコンペの付いたロードの踏み心地は力のロスが少なくダイレクト感の良さに感動したものです。
      昔は個人による何ちゃってカスタム的な肉抜きするサイクリストが多かったですよね。それがクランク周りなら撓んでしまうのも当然でしょう(汗)。
      流石高校の競技部ですね。膝の負担を考えての165mm &50×42Tでしょう。それでも42×21Tのローギヤは今時のロードと比べると、とんでもなく重いですけどね。若さって恐ろしい……いや、素晴らしいのです(苦笑)。

      当時は酷評されましたが、エアロマイティ は大好きでした!! そしてエアロツーリングなATクランクも5アームで初のインナー26Tモデルで迷わず手を出しましたよ。


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    • 3. ものぐさ
    • 2023年08月08日 16:53
    • こんにちは。
      カンパのチェーンホイールにはご縁がありませんでしたが、くびれ が、そそられますねー。
      アームもクランクもスリムでキュッとくびれた、くびれ方がグラマーというかセクシーやな~と思います。シュパーブも気に入ってましたが、カンパの橫に並べるとやっぱりスギノ系は・・・
      スリムでくびれて大胆に面取りしているのに結果が出てるって やっぱりカンパですねぇ。
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    • 4.  butoboso0217 butoboso
    • 2023年08月08日 18:20
    • ★ものぐささんへ
      こんにちは。
      あまり意識していませんでしたが、カンパと並べてしまうとマイティがメタボというか、マッチョに見えてしまいますね。カンパがこのスリムさで剛性も強いのは素材というか材質配合の違いによるところが大きいのでしょう。
      品質だけでなく、ここまで綺麗に面取りされているのもカンパに手抜かりなしですね。
      当時のカンパはやはり世界のリードメーカーとして高い物作りの水準。日本メーカーがようやく肩を並べるのは、マイティコンペ発売から20年近く経ってからとなりますよね。
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    • 5. えなめい
    • 2023年08月08日 20:37
    • こんにちは。
      写真にありますトリプルはPCD 144と130の穴を持つ特殊なセンターギアでしょうか?それとクランクもアームの内側に段(?)がない特殊なものでしょうか?
      それにしても当時のカスタムやビクトリーのドリルホール加工は「競技者限定」感のオーラを放っていましたね。
      マイティツアーは今で言うとコンパクトクランク。
      当時は最小歯が34Tとあって中途半端だなぁと思っていましたが、今にして思えば、かなり前からPCD 110mmをラインナップにしていて先見の眼があった証ですね。
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    • 6.  butoboso0217 butoboso
    • 2023年08月08日 20:54
    • ★えなめいさんへ
      こんばんは。
      このトリプルギヤ、アウターこそスギノ製ですが、センターはストロングライトのインナー取付ボルト穴が設けられたタイプです。今は分かりませんが、当時のシマノXTRやデュラエースのトリプル仕様のギヤ取付と同じ方式です。カンパレコード のトリプルも同様の仕様でしたよね。
      マイティツアーが最初のPCD110採用だったようですね。こちらは今やスタンダードな扱いになっていますよね。発売当初はツーリング車=5ピンクランクだったので人気は今ひとつでしたが、今やヤフオクでも高値取引されていますよね!!
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    • 7. nobu ^o^♪
    • 2023年08月08日 21:13
    • butobosoさん こんばんは🍺
      学生時代は、600axのギヤクランクにDDペタルを使いました📝
      デブなクランクでした💦
      その後、600EXのクランクにデュラの52×42の歯を使いました🎵
      念願のカンパは、40代のおじさんになってから夢が叶いました(笑)
      やはり、絶対王者時代のカンパは、美しいです❢
      とは言っても、made in Japanが、好きで今、マイティツアーも使ってます
      先日、スギノのクランクを入手しました📝 生涯の楽しい自転車ライフの為のスペアパーツです🎵
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    • 8. スキッター
    • 2023年08月08日 22:20
    • こんにちは。
      やはりカンパは他社の多くが目標にしていただけあり、別格の存在感ですね。
      それでもギネスが登場した時のインパクトは凄く、杉野の意気込みが伝わってきました。それに刺激されてか、栄輪業もロイヤルESLシリーズでしたっけ、
      大変綺麗で軽量な商品を発売していましたね。(こちらが先かもしれません)
      当方もスーパーマキシーを長年使い、今はプロダイとマイティコンペ後期です。
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    • 9. 釣り人
    • 2023年08月08日 22:53
    • こんばんは~。
      スギノマイティコンペ、自分も好きです。片倉シルクR2-Rにも採用されていたと思います。単にデザインが良いからです。

      最近のミラーレス一眼カメラ、昔のフィルム一眼レフカメラをオマージュしたモデルが出ていますよね。Nikon Z-fcなどは代表的なモデルかな。
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    • 10.  butoboso0217 butoboso
    • 2023年08月09日 11:41
    • ★nobu ^o^♪さんへ
      こんにちは。
      今朝は息子が旧友と遊ぶのでバイパス使って送り届けてきましたが、帰りは自宅まで100mのところで土砂降りにあいずぶ濡れになりましたよ(悲)。
      シマノのaxシリーズクランクは確かにノッペリメタボでしたね。DDペダルのシャフト径が大きい分、ああいったスタイルにすらしか無かったのでしょう。
      対する600EXシリーズはクランクも含め、パーツ全てにゴージャス感ありましたね。デュラの下位グレードではなく、独立した存在感がありましたよね。

      スギノ現行品、頑張ってマイティシリーズ販売してくれるのはうれしいのですが、高価になっちゃいましたね。
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    • 11.  butoboso0217 butoboso
    • 2023年08月09日 11:47
    • ★スキッターさんへ
      こんにちは。
      良くも悪くもエアロブームのおかげで日本製パーツの勢いがつきましたよね。カンパは逆にその段階で己を見失ってCレコの失敗を招いたようにも思います。
      スギノギネスは日本の自転車産業最盛期の勢いを感じさる製品でしたね。当時世界最高価格!! を広告でアピールしたのも大胆でしたね。購入者は永久にスギノ本社に登録名が残り続けるとありましたが、限定数全部は売れなかったようです。今でも購入者の名前は残っているのかな!?
      サカエのESLシリーズエアロブーム前でしたね。市販車パーツであり、趣味人からは今ひとつな人気の栄も、ロイヤルESLだけは別格ですね。大胆な肉抜き軽量化をアピールしていましたよね!!
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    • 12.  butoboso0217 butoboso
    • 2023年08月09日 11:55
    • ★釣り人さんへ
      こんにちは。
      間も無くニコンからZfが発表されるようですね。他のメーカーはあまりやりませんが、ニコンはフイルムカメラ時代から、先祖返りしたような製品を積極的に発売して話題を集めますよね。私の場合は元々レトロなデザインのオリンパスOM-Dで満足しているので、今後はキヤノンとOMDSだけでカメラは完結しそうです。フジにも興味あるのですが(苦笑)。
      マイティコンペとGC400は市販高級ロードでよく採用されていましたね。シュパーブやデュラエースより卸価格が安かったようですが、性能・形状のパランスが良かったので市販メーカーも採用しやすかったのでしょうね。
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    • 13. くぼ
    • 2023年08月10日 11:12
    • こんにちは!

      若かれし頃、当時所有していたシルクのレーサーにはシュパーブのクランクを入れてまして、わたしめの所属していたクラブでは(当時は意外と流行っていたのかも)アルマイト剥がしが流行ってまして、御多分に洩れずシュパーブのクランクもその餌食になったのですが、アルマイトが意外に硬く、剥がすのに難儀した思い出が残ってます。
      踏んでもカチッとした歩見応えでしたけど、(笑)

      考えてみれば双葉のスポルティーフに入れているクランクも同型のシュパーブで、今やいろんな技で簡単にアルマイトを剥がせる世の中をはいえ、全く剥がす気は起こってません。(笑)

      マイティツアーは死蔵品になっていて、なかなか進まないインデック車で使うか、スポルティーフで使うか思案中何でございます。
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    • 14. oryzasativa
    • 2023年08月10日 20:02
    • こんばんは

      懐かしいですね
      中野浩一が使っていた
      肉抜き直アームタイプの
      ロード用が好きでした。

      レコードのレプリカみたいな
      マキシーグレードのもありましたね。
      ヤフオクで売りはらってしまい
      今頃懐かしくなっています。

      快速ママチャリにマイティ
      つけたろかと思います。
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    • 15.  butoboso0217 butoboso
    • 2023年08月11日 08:29
    • ★くぼさんへ
      おはようございます。
      80年代、アルマイト剥がしや肉抜きを自分で行うサイクリスト多かったですよね。
      今のように剥離剤が簡単に手に入らなかった時代は全てが手作業でしたから大変でしたよね。
      カンパは高嶺の花、シュパーブやマイティも高価ではありましたが何とか入手できる範囲でしたし、国産ロードでの採用も多かったですね。そして、それらをピカピカにしたくてアルマイト剥がす人も多かったです。最初はいいけどピカピカ維持するのが大変だったりしたようですが(苦笑)。
      マイティツアーは当時としてはインナー34Tまでだったので手を出しませんでしたが、今やそれがロードギヤになるとは驚きですね!!
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    • 16.  butoboso0217 butoboso
    • 2023年08月11日 08:37
    • ★oryzasativaさんへ
      おはようございます。
      中野浩一の世界選手権10連覇の機材はシュパーブ(プロ)でしたよね。
      数年前のハンドメイド展で展示もされていたのをじっくり眺めました。
      競輪では勝手にパーツのカスタム化はできませんが、世界選手権では軽量加工施こされたカスタムパーツがたくさん取り付けられていましたね。そして肉抜き部分にカラーペイントしていたり華やかでもありました♪
      マキシィはグレード的には下位でしたが、デザインはよりカンパのコピーな時もありましたね。ただし、細部の仕上げやカシメ部分がガッカリさせられたりもしましたが(苦笑)。
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    • 17. 釣り人
    • 2023年08月11日 11:21
    • こんにちは。
      ガソリン価格高騰してますね。自分は軽自動車ですのでオートバイ並みに¥1,000分とか5ℓ分だけとかチビチビ買います。

      街乗りだけですが、1ℓ//13~15kmくらい走りますので助かります。20年落ちの軽自動車でエンジンは35年以上前に設計されたスバルENー07(開発者の方に知り合いいます!自転車乗りです)三鷹研究所跡の近所を涼しい顔してサンバー走らせています。
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    • 18.  butoboso0217 butoboso
    • 2023年08月12日 10:46
    • ★釣り人さんへ
      こんにちは。
      既に高速道路での給油は200円超えたそうですね。
      こうなってくると日常の足代わりに普通車走らす人は困るでしょうね。バイクしか乗らない私としては軽自動車で充分だろう!! そう思ってますよ。
      でも、実際はアルファードのような大きな箱型オラオラ顔車が大人気だそうで…。
      これでは、趣味性高いスポーティーカーは益々減る一方でもありそうですね。
      そっち系が好きな中高年はオートバイリターンしているみたいですし。

      サンバー、まだまだ元気なようですね。長く同じくクルマに乗ることこそエコだと思います!!!
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