今やその繁栄期を知る人たちも50代以上になってしまった山梨県北杜市にある清里。
「清里町」でもなく「清里村」でもなく、山梨県北杜市高根町清里が正式な住所。
なのに、今でも「清里」の知名度が高いのは、駅名でもあり昔の観光地としての名残でしょう。
昭和末期から平成の初め頃に「高原の原宿」などと呼ばれて人気の観光地になった清里も、バブル景気の崩壊とともに街の賑わいも失われることに。
自身も最盛期に何度か出かけています。ペンションやユースホステルに泊まりながら八ヶ岳に登ったり清泉寮を訪ねたり。当時から外遊びが大好きでしたが、原宿のような人混みは好まないので、駅前の観光通りはスルーしていました。
10年ぐらい前にオートバイで出向いた時に、その衰退ぶりにガッガリしたものですが、近年は少しずつ人気が再上昇していると聞いていたので、夏の鉄道旅行の道中に出向いてみることにしました。
小諸駅08時16分の列車に乗り、清里駅に10時14分着。
列車の利用者は多く、清里駅では乗り降りする客でホームが賑わっていました。
清里駅で降りるのは20年ぶりぐらいですが、駅の雰囲気は昔のまま。
駅前のSLの保存状態も良いのです。
オープンカーのオブジェ。
駅前の店の大半は開いているのですが、観光客自体はとても少ないです。
町歩きを楽しむ数少ない人達の多くが昔の繁栄期を懐かしむように出かけてきた方々のようです。
懐かしい清里ピクニックバス。
今は普通の路線バスで運行されているようで、このレトロバスは休憩所として利用されています。
これが清里駅前の現状。
建物は綺麗に維持され、10年前に来た時よりも開いている店が増えました。
でも、ご覧のように人がいないんです……。
まるで映画用のセットのように駅前は静まり返っていました。
廃墟とせずに昔のままの状態で維持していることで景観は良い雰囲気です。
ただし、同行している高校生の息子からすると、違和感だらけ。
昭和の観光地のイメージとしてもズレでいる!! と鋭い指摘が入りました。
まぁそうでしょう。最盛期の頃だって、山梨の高原畑の一角に原宿竹下通りがあるような雰囲気でしたから。
洋館のような建物は土産物屋がたくさん入っていた清里のランドマーク的な存在だったグリーンパーク。
建物の傍にソフトクリームや搾りたて牛乳などを販売するミルクポットがありました。
今は管理物件の表札とともに無人状態でしたが、建物の維持状態は悪くないです。
ミルクポットは道路を挟んだ場所に移動されて今でも営業中。
とはいえ、ここも数年前は空き店舗だったようですが、清里の町の再活性化の起爆剤として再開したようです。
倉庫に残っていた最盛期の頃の土産物をそのまま販売しているようで、昭和を懐かしむ人たちが買っていくそうです。
店を除くともそこには懐かしい牛の絵柄のグッズがたくさんありました。
駅付近に関しては、噂通り10年前に比べると営業している店が多く、廃墟感は薄れていました。
ただ、先述のとおり観光客の姿は少ないです。お盆休みの過ぎた平日だからでしょうか!?
お隣の野辺山駅まで歩くために国道141号に出ます。
昭和の若者の宿の定番であった清里ユースホステルはまだ健在でした。
自転車旅で2泊利用させてもらってます。しかも最初は旧館の時=昭和56年。
建物はポロでしたが、年末近くながら満室に近いほどのホステラーの姿がありました。
この時利用していたホステラーの大半は60代半ばでしょう。
駅前は綺麗に維持されていた商業施設もこの辺りから一変!!
清里バブルの頃はテレビ番組コラボなタレントショップの全盛期。
この店は北野印度カレーの店だったようです。たけしプロデュースなカレー屋!! 無理がありますよね。
とか言いつつ、山中湖の店舗で食べたなぁ。
次々と廃墟と化した建物が現れてくるのでした。
駅前がこんな状態だったら大変です!!
今でも清里駅前の建物が綺麗に維持されているのが良く分かりました。
観光地というものは、時代とともに移り変わるものですが、長野県軽井沢が今でも人気が高いのに、山梨県清里は…。
東京の繁華街の真似ではなく、立地そのものの魅力を前面に出すべきだったんでしょうね
〔2023年8月訪問〕
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