現代の自転車で当たり前だった部品で消えていきそうなのがリムブレーキですが、もはや過去の遺物になってしまった部品があります。
それはダウンチューブ取り付けられていたWレバー(シフトレバー)です。
ちなみにWレバーはダブルレバーと呼びますが、それすらも知らないサイクリストが増えているようです(汗)。
80年代後半から始まったMTBブームでハンドルに取り付けられたシフトレバー(サムシフター)=手元シフトの普及が一気に広まり、S.I.S.(シマノインデックスシステム)の登場でMTBだけでなくロードレーサーにも手元シフターが増えていきます。
シマノ製品名で言えば、ロードはSTIシフトレバー、他の車種ではラピッドファイヤーばかりになります。
サンツアーではアキューシフトと呼んでいました。
それでもデュラエースは10速対応の7900シリーズまではWレバーを用意。
もはやインデックスを組み込んだWレバーといえども、さらに多段化が進む中で対応は難しく7900を最後にWレバーは消滅。
シマノの最大のライバルであったサンツアー はシュパーブプロの8速アキューシフトで終了。
Wレバー直付け台座の標準規格を作り上げたカンパはシマノより早くラインナップから消滅。
長らく続いた変速3点メカと呼ばれた部品からWレバーだけが消えることになりました。
今でもWレバーを使い続ける人の多くは、昔からの自転車に拘り乗り続ける人だけ。
ランドナーやスポルティーフといった日本独自に進化したツーリング車は手元シフトの波に乗れずに、数少なくなった市販車には相変わらずWレバーが取り付けられています。
今でも現行品としてシマノは下位グレードながら8速インデックスWレバーを用意。ダイアコンペや台湾製品ではフリクションのWレバーもまだ健在。では、ありますがそれらを購入してまでWレバーに拘る人も少ないでしょう。
我が家の数ある愛車も純粋なWレバー車はクロモリロードの2台のみ。
ツーリング車はフロント変速のみWレバーを残し、リア変速はサムシフターやラピッドファイヤーに交換。
もはやWレバーでなく、シングルレバーと化しています。
しかし、この組み合わせが今の私には一番しっくりくるのです。
Wレバーはインデックス化されただけでなく、カーボン素材もありました。
このスギノ75はインデックス対応ではありませんが、ラチェット内蔵で操作しやすいモデルでした。
まだカンパが製品がカーボン採用する10年以上も前の製品です。
手元シフト自体は昔からサムシフターとして販売されていましたが、インデックスの進化で一気に勢力を増やします。これはサンツアーのコマンドシフター。今でもマニアな人たちに人気の手元シフトレバーです。
リムブレーキがディスクブレーキに取って代わり完全に消滅することはないでしょうが、Wレバーは何れ販売も終了してしまうでしょうね。もはや進化の余地も残っていませんし…。
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