1980年代、デュラエース axを筆頭にエアロブームが巻き起こり、市場は活気付きます。
サンツアーはシマノaxシリーズに対抗するように、マイクロライトコンセプトとしてサイクロンマーク2を販売。

サイクロンマーク2変速機の詳細は後日にまとめますが、その時にFD(フロントディレーラー)に採用されたのがエンドレスクランプバンドです。
今ではFDも直付けタイプが主流になりましたが、当時はバンド取り付けタイプが主流でした。
フレーム素材はクロモリな時代ですから28.6mmバンド取り付けとなるのですが、そのバンド部分をステレス性の薄型タイプとし、サイド側から取り外しが出来る仕様としたのです。
上級グレードのシュパーブ(プロ)とも互換性があり、交換が容易いとの売り文句。
このバンドには前身モデルがあり、1976年発売のサイクロンWレバーにも採用されていました。
しかし、WレバーはFDに先んじて直付け化が進んでいたため話題にならずに消えていきます。
※1978年発売のシュパーブWレバーでは採用されず
そして、サイクロンマーク2のFDもエンドレスクランプバンドの強度不足を指摘され、追加販売されたノーマルバンドタイプに変更されていき、次世代モデルの一部に引き継がれながらも消えていくのでした。
アイデア的にも見た目的にも良かったのですが、市場の評判は今ひとつといったところでしょう。
自身はシュパーブプロFDのエンドレスクランプバンドモデルを長年レースで使用しましたが不満点はありませんでした。
最後にエンドレスクランプバンドの取り付け図解を載せます。

このモデルの取り付け方、外し方に困った人も多いのではないでしょうか。
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