2年ぶりに8氏とGW遠征サイクリングへ。
年初に怪我した右脚は癒えたものの、まだ不安要素が残るため、距離は欲張らずに獲得標高も控えめなコース選択とする。
ワサビ田で有名な安曇野に近い池田町を起点として、1日目は北アルプスの絶景望む小径を繋いで信濃大町から木崎湖に向かい、小熊黒沢林道を走り、池田町に戻る周回ルート。
2日目は、旧四賀村(松本市)の山村集落を訪ねながら、JR篠ノ井線の旧ルートの廃線跡を巡る。
どちらも景色にメリハリのあるコース選択で、この付近に精通している8氏ならではの絶景コースだ。
●北アルプスに道祖神、県北西部の魅力凝縮な農村サイクリング
予報通り1℃程度まで気温の下がった朝。5時半に目覚めると、北アルプスの稜線付近は朝焼けに染まっていた。
朝食と身支度を済ませて8時前に出発。晴天に映える北アルプスに心踊る。
池田町の山間部と農地(平地)の縁に点在する集落を繋ぎながら進む。
古道「塩の道」として古くから人の往来のあった路には古い家屋や道祖神が点在。
そして、そこは北アルプスを望む絶好の自転車路でもあった。
いつも以上に足を止め、カメラのシャッターを切る。
今回の行程のお供も、小型ながら防塵・防滴の頼もしいオリンパスOM-D。
サイクリング時には広角から望遠まで均一の描写力を誇る14-140mm(フルサイズ換算28-280mm)が常用レンズだ。
新旧の手作り作品が見られ、眼を和ごましてくれた。
過疎地域と思われがちな地域だが、移住者も多いようで築年月の浅い別荘風の家屋も多かった。
信濃大町に入ると、北アルプスの山肌がこれまでより近くなる。
若い頃は山は登るものであり、遠くから眺めるものではないと考えていたが、今はそんな硬い考えも過去のもの。年齢に見合った遊び方を学ばねば、痛い目に遭うことも経験から学んだからだ。
それはまた、自転車遊びも同じく。
仁科三湖のひとつ、木崎湖までやってきた。まだ10代だった頃にお世話になったユースホステルの建物がまだ残っているので訪ねてみた。
https://butoboso0217.livedoor.blog/archives/28674911.html
今の時代、若者の宿としてのYHの役割は終わったが、年齢問わず旅の宿としての存在意義はあるはず。
最盛期に500以上あったYHも今や130近くまで数を減らしてしまった。
●湖を見下ろすサイクリスト人気の小熊黒沢林道へ
木崎湖畔にほど近い場所に林道入口があった。
小熊黒沢林道は、道の整備もよく、程よい距離感からロード乗りにも人気があるようだ。
以前から気になっていた林道だが、その魅力を書き記した記事は少なく、大抵は木崎湖を望む地点の写真ばかりを前面に出していた。
根本的に、ロード乗りとツーリスト的な私らの走り方や路・景観に対する意識はズレているということだろう。自身も若い頃はロードとツーリング車で走り回っていたが、やはり車種による楽しみ方は別々であったものだ。
思いの外、北アルプスも間近に見えて景色の楽しめる林道だ。
こんな場所をトレーニング的な勢いだけで走りすぎてしまうのは勿体ない。
偽ピークも多く、困惑するが焦る必要もない。
沿道ではカタクリの花も見られ、野鳥の姿も多い。そんな景色を眺め、カメラを向けながら走るのが今は楽しいのだ。
標高1300m近く。偽ピークのひとつが木崎湖を望む絶景ポイント。
タイミングよく、湖畔に伸びる大糸線の普通列車が走ってゆく。それは丸でNゲージのように小さく。
少し風は強いが、ここのベンチで昼食とする。
パラグライダーの飛翔地だが、その姿はなく、時折オートバイに跨ったツーリストが現れるのみ。
GW中日の平日とはいえ、ここまでやってくる観光客は皆無。勿論サイクリストも我々だけ。
絶景ポイントからも偽ピークは続き、いよいよ本格的なダウンヒル。北斜面には残雪も見られる。
最後はシーズンオフで閉鎖された鹿島槍のスキー場。
シーズン中は賑わっていただろうが、今は誰一人いない。
今やスキー場も近代化進むも、このような設備が僅か数ヶ月だけ利用されて、それ以外は放置なのは虚しくも思える。
ここまで来れば、残りは下り基調のコース。
追い風もあり、裏道を選びながら走るも、前半の走りとは真逆なスピード感でクルマのデポ地へ戻る子ことができた。
北アルプスも西日に霞むように薄れてゆく。
〔2日目につづく〕
〔走行コース・4月30日〕走行距離69.2km(サイコン値)
池田町→信濃大町→木崎湖→鹿島槍スポーツヴィレッジ(スキー場)
→安曇沓掛→池田町
https://ridewithgps.com/routes/50374680
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本日はコメント欄は外してあります。