昨日と比べ確実に朝の気温も高く、本日も晴天の空に期待が膨らむ。
最高気温は25℃程度と予想され、暑い一日になりそうだ。
今や昭和の遺産となりつつあるランドナー以上に希少なパスハンター。
その名の如く、山の悪路から幹線道まで路を選ばずオールジャンルに走りを楽しめるモデルだ。
組み上げのアプローチは違う2台だが、オーナーの乗りやすさを追求したモデルでもある。
●桃源郷のような花盛りの山村集落
出発早々、こんな風景の中を学校に向かう親子を見かけた。
大団地で生まれ育った自身は、小学校時代は集団登校。
高学年が低学年を引率する通学スタイルだった。その中で年功序列的な社会の構造を学んだりしたものだ。しかし、現代ではそんな集団登校も少数派になったと聞く。
それは少子化によるものでもあるし、地区ごとの考えでもある。どちらが良いとも言えないが、こんな風景の中を通学できる子どもたちは幸せに思えた。
本日は昨日とは逆方向に向かっての走り出し。
こんな用水路の脇道まで地図上から選び出してコースに組み込んだ8氏には脱帽である。
松本駅から長野駅を結ぶ篠ノ井線の明科駅で鉄分補給。
駅の待ち客から上下線に列車が近づいているのを察知し、列車を見送ることに。
下り長野方面に向かう211系列車は調べてみると、快速みすずとして飯田線飯田駅を早朝05:45に出発した列車だった。通勤・通学時間帯に松本市内を走らす長距離運行のダイヤだ。
本日は、最後にこの篠ノ井線明科駅から伸びる旧路線跡を走る予定。名残惜しいが列車を見送り、足早に移動を開始した。
旧明科町の県道302号から長峰山の裾野に広がる山村集落への小径に入る。
引退したサラブレッドの余生の場なのか、馬を飼っている牧場が数カ所あった。
その牧場の柵には廃レールが再利用されていた。これも旧篠ノ井線のものなのかと勘ぐってしまう。
再び山村風情の小径を進むが思いの外、集落の家屋は健在で廃屋は数少ない。
油断しているとクルマが走ってくるので気が抜けない。
昔の手押し車の消防車や半鐘は今も現役なのだろうか。
棚田では水入れや土手起こしが行われている。この辺りの山村集落は、昔からの風景が守られていた。
しかし、子どもの姿は見かけず。人の姿や気配はあるが高齢者ばかりだ。
ここは、かつての小学校分校跡。直下には長野道の明科トンネルが貫かれている。
人の生活が続いていることの証拠。花が咲き乱れる山村集落はまるで桃源郷のようだ。
集落り外れから稜線に上がる九十九折の山道は簡易舗装され、古い道標などが残されていた。
昔はこんな道にもクルマが入っていたようだ。
稜線まで押し登ったところで今日最初の休憩。明らかに昨日より暑く、ボトルの飲料も減っていく。
頭上を飛び交うクマバチはそんな余所者を警戒するように飛び回っていた。
●40年ぶりの峠路と篠ノ井線廃線跡めぐり
山村集落を繋ぐ路から一旦国道143号の刈谷原トンネルで合流。
トンネル頭上には旧道が延びているので、そちらを走ることにする。
旧道は未舗装路になり、眼前には北アルプスが広がる。昨日に散々眺めた山並みだが、飽きることはない。
ピーク地点は古き地蔵が数体並び昔の峠風情があるものの、近くにそびえる太陽光パネルが雰囲気を壊していた。
地図上で見つけた刈谷原宿の直線上に続く路。
古い家屋は殆ど残っていなかったが宿場町の雰囲気は残されていた。
旧四賀村の中心地まで下り、そこから上田方面に抜ける国道143号の旧道的な道を登り詰める。
標高差は400m程度なので大した坂ではないと思ったが、直線上に続く幹線道は思ったよりも勾配があり、なにより正午過ぎで気温も高くなったため苦労させられた。
そんな道筋で一台のツーリング仕様のカブに抜き去られたが、そのオーナーは沿道の自宅の方で我々を待っていたように話しかけて来れた。昔は自転車に乗られていたようで、今は全国をオートバイツーリングしているそうだ。
出会いもまた旅なり。こうした出会いが自転車遊びの味付けを良好にするスパイスとなる。
旧道から国道143号に合流すると勾配も緩くなり、程なくピーク地点の会吉トンネルに到着。
狭いトンネルは対面通行が出来ないため信号機が設けられていた。この時は気がつかなかったが、後に地図を見返すと40年近く前の厳冬期にソロサイクリングで越えたことのある道だった。
当時のドライブマップででは地蔵峠と記されていたが、今はその表記も消えている。
13時半を過ぎて、ようやく本日のランチタイム。
砂防ダムを兼ねた人造湖だが、桜が散り際ながらも咲いていて気分良い。
食後は豪快なダウンヒルで一気に標高を下げる。
下りきった先には、篠ノ井線の西条(にしじょう)駅。
簡易委託駅とのことだが、訪ねた時間帯は無人駅。今年3月からICカードが利用できるようになり、東京近郊区間に組み込まれたそうだ。
タイミングよく近くの踏切が鳴り出し、名古屋行きの特急しなのが通過していった。
国道403号から、再び山村集落の小径に入り込む。
今は寂れた社だが、奥を覗いてみると賑やかだった頃の祭り風景などの写真が飾られていた。
午前中走った山村集落と比べると、こちらは廃屋が目立っていた。
本日の最後の行程は篠ノ井線の旧線跡めぐり。
1988年に廃止された旧路線跡は、大部分が歩道として整備されている。
バラストが多く残り、走りにくい場所もあるがパスハンターの本領発揮。下り基調もあり、写真を撮りながら徐行をかかさずに旧線を偲ぶように走り続けた。
明科まで戻り、最後は昨日同様に追い風を受けた快走でクルマのデポ地へ戻る。
〔走行コース〕走行距離71.4km(サイコン値)
池田町→旧明科町→旧四賀村→会吉トンネル(地蔵峠)
→西条駅→旧明科町→池田町
https://ridewithgps.com/routes/50402430
※篠ノ井線廃止跡は自転車の通行は禁止されていませんが、
他の見学者に不快に思われぬよう徐行または押して歩くことを心がけましょう
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コメント
コメント一覧 (16)
『安曇野』、一番好きな場所。
登山を辞めてから、住みたかった地。若き夏、二度程安曇野を漕ぎ回りました。南は朝日村から北は有明神社まで。安曇野穂高温泉に泊まりました。
『田淵行男写真記念館』も感動しました。尊敬する写真家の一人です。
本籍を長野から変えるつもりは有りません。墓は狭い谷筋、檜だらけの木曽に埋まりますけど。
檜の香油瓶を車に置いてます。車のドアを開けると、団地の駐車場が信州の森の中。高齢者は、まあ満足です。
我が700c、ハーフのガード取り付け、二度失敗。三度目挑戦。時間はたっぷり、アルミの板棒は後一回分。さあどうなるか?又、ご報告致します。失敬しました。
butoboso0217
が
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篠ノ井線、廃線跡、とても興味深く拝見しました。昨日の記事の木崎湖を一望できる周回コースも良いですね。昔、調布のGさんが紹介していました。
butoboso0217
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先程まで強い雨が続いておりましたが現在は止んでおり今日は終日曇りのようです。
まさに長野らしい原風景、初夏の日射しの中清々しいサイクリングになったようですね。
やはり街から離れた山村では過疎化が進んでいるのでしょうね。
この連休中、長野県内では大型連休中の4月26日から、今月6日までに、登山中の遭難が28件と相次ぎ、5人が死亡したそうです。
富士山でも救助ヘリが何度も出動したそうですが、山の天候の急変や道迷いなど、厳しい自然環境に対する準備不足が原因となるケースも多いようです。
安全な登山のためには、天候の確認や装備の充実、そして無理のない計画が大切ですね。
自然の美しさに惹かれる一方で、改めてその厳しさも実感します。
butoboso0217
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おはようございます。
安曇野周辺、昔と変わらぬ風景で魅力ありますよね。今回は真新しい家=移住者と思われる家屋もたくさん見られましたよ。冬は厳しいでしょうが、それ以上に魅力を感じる人が多いのだと思います。私もずっと山梨県が本籍でしたが、結婚を機に横浜に移してしまいました。今は遠く離れていても戸籍謄本なんかは簡単に入手できる時代ですから本籍は自分好みの場所でもいいですよね。皇居付近に本籍移す人も増えているらしいですよ(汗)。
空気感は大事ですよね。同じ市内でも以前住んでいた南区と今の緑区では全く違います。人混みの多い場所はやはり息苦しさと空気の悪さを感じてしまうのです。
butoboso0217
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おはようございます。
小熊黒沢林道は自転車雑誌でも紹介されましたし、ロードでも入れることから知名度高いですよね。当日は多くのサイクリストに出会うのかと思いましたが誰もいませんでした。
それどころか、今回の2日間でも挨拶交わしたサイクリストは3人だけ。自転車ブームなんて言われたのも都市部だけの戯言でしょうね。
篠ノ井線廃止跡は、トイレを含む休憩施設も多数あってハイカー向けとしてよく整備されていましたよ。電柱やキロポストが残されているのも好印象でした。こちらは何れ別レポートで紹介する予定です。
butoboso0217
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おはようございます。
こちらも雨が止み、ゴミ捨てついでの朝散歩ができました。ただし、畑の中の道はドロドロズルズルで靴が汚れてしまいましたけどね(汗)。
北アルプス眺めながら、たくさんの登山者が居るんだろうなぁと8氏と話していましたよ。このGW、天気・気温も乱高下でしたから山の稜線は厳しい条件だったと思います。山小屋・テン泊にしても早くから予約が必要なので、天気予報に合わせて柔軟に日程変更とはいかないのでしょうが、厳しい条件が分かりながらも山に挑むのは無謀とも思えますよね。
その点私らは、曇りマークでもNG!! 晴れマークオンリーな日を選ぶので毎度のことながら絶景を楽しませていただいてます♪
butoboso0217
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恒例のGWツーリングですね
相変わらずベテラン好みの(?)渋いところを
押さえたレポートですね。
廃線跡の道は極端な勾配が無いので
走りやすいですね。
今後廃線路線が続くのも淋しい限りですが
せめて有効観光資源として活用してほしいものです。
butoboso0217
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こんにちは。
毎年行っているような感覚でしたが、春の長野遠征は久しぶりでしたよ。
普通のサイクリストの感覚だと、まず候補に上がらないような小径ばかりでした。
メジャーな道は1日目の林道ぐらいでしたしね(苦笑)。
昔は未舗装路の林道ばかりを選ぶ傾向がありましたが、もはやそんな道は少なくなりましたし、あっても自転車までも立入禁止の所ばかりになったのが残念です。
廃線跡も同じように自転車は締め出す所ばかりですが、今回の篠ノ井線はそんなこともありませんでした。歩行者多かったらどうしようか!? などといった心配も無用なほど誰もいなくて自由に見学しながら走りも楽しめましたよ♪
butoboso0217
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butoboso0217
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butoboso0217
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前作の木崎湖を俯瞰するお立ち台,一昨年初めて❝原動機付MTB❞XLR80Rで行きましたが,私もサイクリングで1回は行っておきたかった所です.快晴の昼下がりなら長野市の方角まで見通すことができますし.
明科―西条間の旧篠ノ井線の廃線敷の遊歩道,またいずれかの機会に訪れてみたい所です.
butoboso0217
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おはようございます。
以前から訪ねて見たかった場所にようやく行けました。もっと観光整備されているかとも思ったのですが、基本的にレール外しただけで現役時代の雰囲気が多く残っていて楽しめましたよ。詳細レポートは近くブログ別館に載せる予定です。
篠ノ井線、姨捨のスイッチバックもそうですが、険しい山間部を鉄道通していますよね。
大糸線、あずさが南小谷まで行かなくなったのが残念ですが、この日はタイミングよく白馬行きあずさも見ることができました。季節列車ながらも特急アルプスが夜行便として復活しましたしから登山者にも喜ばしいことでしょう。
butoboso0217
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おはようございます。
GWだと、まだ水入れしていない田んぼもありますが、安曇野らしさを味わうにはGWから梅雨前あたりが一番魅力的でしょうね。今回はGW中日の平日だったので、どこも人が少なくのんびりできましたが、地方ありがちの通勤車の多さも感じましたよ。
昔は松本早朝着の夜行急行・鈍行列車がありましたよね。何度か輪行利用しましたよ。周りの大半は登山者でした。今はそんな人たちは夜行バス利用。サイクリストだけが弾き出されてしまいましたね。ただ、高尾発早朝便やあずさを利用すれば9時半前後に着けますから1泊でのんびり走るのも良さそうですよ。
季節列車ですが夜行列車の特急アルプスが、この4月から運行開始されましたしね。
butoboso0217
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おはようございます。
この日も、林道にサイクリストの姿はなく、オートバイツーリストのみでしたよ。
自転車ブームなんて言われたのも大都市部のことだけで、地方遠征までして自転車を楽しむサイクリストは少ないですよね。
松本市から仁科三湖あたりまでは広大な平地ですが、それを挟み込むように高い山が連なる景色は高台から眺めると圧巻ですね。GWの頃は残雪かぶった山も多いので尚更です。
クルマで観光地巡りしているような人だと、そんな感動も薄れているはず。自転車は自然と一体になれる乗り物ですね♪
butoboso0217
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今回もいい旅をしましたねぇ。
日本らしい風光明媚な地域を寄り道しつつのんびり走るなんて自転車での旅の醍醐味ですね。(下り坂以外はね(笑))
確かニューサイに自転車の旅はゆっくり走れば走るほど良い旅になる、なんてことが買いてあった記憶がありますが、まさしくそんな旅だったのではないのでしょうかね。
butoboso0217
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おはようございます。
昔はニューサイの紀行文なんか見ていると走る距離が短いなぁ、なんて思いながら読んでいましたが、今ではその距離感が凄く理解できるようになりましたよ(笑)。
走るだけが目的の人は、断片的な景色しか眺められませんが、絶景にカメラを向けながら走るスタイルだと距離は二の次ですね。
山好き・田圃好きにとっては、この時期絶好のロケーションな安曇野周辺サイクリングに満足感でいっぱいなのです。
butoboso0217
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