我が家の9台ある自転車の内の2台にはマイクロシフトの変速機を取り付けています。
息子のロードには、フロントメカにサンツアーシュパーブプロ、リアメカにマイクロシフトセントス、サンエクシード のクランクに、ストロングライトのチェーンリング。
シルバーメカを集めた結果、日本、フランス、台湾製造の融合となりました。もちろんシマノ製品は曲力避けた結果でもあります(苦笑)。
少し前までは、台湾メカのマイクロシフトには格好いいシルバーメカと、その兄弟メカ(OEM品)がたくさんありました。
そのメカはどことなく今はなきサンツアー製品に通ずるものがあるのです。
それもそのはず、マイクロシフトにはサンツアー関係者の技術協力があったから。
サンツアーの重鎮、故河合淳三氏がマイクロシフトを命名したことも一部のマニアでは有名な話。
その後、サンツアーの直系的なブランドであるサンエクシードの変速機もマイクロシフト製でしたし、ヨシガイのコンポメカ、グランコンペゼロもマイクロシフト製。
一時はマイクロシフト製品の国内販売代理店をヨシガイが行なっていたほど、日本メーカーと台湾メーカーの協力関係が強かったのです。
そんなマイクロシフト製品も個人的に好きだったのは10年ほどの前の品。
現在は、シマノ製品の後追いのような製品ばかりになり、スタイルばかりでなく、シルバー色も消えてしまいました。
マイクロシフト製品で一番美しく、かつ精度も良かったセントス。
クロモリフレーム車に違和感なく組み込める現代メカ。当時のシマノ製品のロードパーツが12-27Tのフリー対応だったのに対し、11-28Tと少しワイドなフリーにも対応していました。
セントスのメカをさらに高級志向としたグランコンペゼロ(後期型)にはカーボンパンタやシールドBBが組み合わされています。
マイクロシフトの普及メカ(中級グレード)も美しいシルバー色。
このメカは、市販車にも採用されることが多かったです。クォリティ的には105クラス未満か。
カシメ部分の精度はセントスに比べると明らかに劣っています。
そして、近年まで製造されていたと思われるサンエクシードのリアメカ(後期型)。
ロングケージ採用、パンタ角度もロード系よりMTB系に近くなっています。
手に取るまでは、母体はセントス系の上級グレードと思っていたのですが、各部の作りは中級グレードメカの流用のようです。
どことなくサンツアーXCプロにも似た雰囲気のツーリングメカです。
残念ながらマイクロシフトのシルバーメカもサンエクシードの末期で終了。
現行品は、グレー・ブラック系のメカばかりとなり、シマノのシャドーメカ構造になり、魅力は感じられなくなってしまいました。
同時にサンツアーの血統も薄れていくのでした……。
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