以前の記事ではグランコンペ510を取り上げましたが、今回は「New」の名が付けられた吉貝(ヨシガイ)の最高級センタープルブレーキを取り上げます。
ニューグランコンペ450(NGC450)が発表されたのは1978年の日本サイクルショー。ゼウス2000CPにも似たコンパクトなデザインで話題に。
これまでのセンタープルプレーキから比べると小型軽量化され、細部の仕上げにも凝った上にブーレーキシュー部分に取り付けられたタイヤガードもデザイン性に優れていた。
二種のモデルが存在し、さらに両モデルにフレーム直付けモデルを用意。
画像左がノーマルタイプ、右はNGC450B。Bタイプは駆動部にシールドベアリング採用で引きが軽く仕上げられています。
裏側の仕上げまで手抜かりなく、最上級グレードらしい造り。
ただし、性能を100%発揮するには、画像のセンターボルト締めではなく直付けが有利。
直付けタイプ。
こちらはフレームからオーダーする必要があり、NGC450は市販車に採用されることがなく、主にガード付きスポルティーフのフルオーダー車に付けられることが多かった。ただし、クリアランスがあまり取れないのでガード取り付けが非常にシビアだった。
ブレーキシューも他のグランコンペのサイドプルとは異なりNGC450専用のもの。
生産終了後にブレーキシュー入手難となり、ヨシガイから再生産された経緯も。
センタープルブレーキ最高品とされたNGC450は、その後2000年代になってから人気再燃、中古品が高値取引されるが、それを見越したかのように復刻品が発売された。

前後で3万円という高額さながらも最新のブレーキシュー、しかもカンティと互換を持たせたため性能に関しては復刻モデルが上回る。
ただし、タイヤガードがないだけで印象は大きく変わってしまい人気はそれほど上がらなかったようだ。
ここでもヨシガイの良心を感じたのは、最新のブレーキシューが旧NGC450にも取り付けられる専用キットが発売。旧モデルのユーザーも安心して今後も使い続けられそうだ。
姉妹品として、クリアランスが大きくとれるグランコンペ 510と700も発売されるが、NGC450のようなスペシャル感はなかった。
●ニューグランコンペ450●
材質/軽合金 サイズ/42~55mm 重量/前後セット335g(直付け280g)
価格/10,000円(前後セット)
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