「つくばりんりんロード」
とても響きの柔らかな愛称が付けられたサイクリングロードが茨城県にあります。
JR常磐線土浦駅からJR水戸線岩瀬駅間に運行されていた筑波鉄道の廃線跡を利用して作られた約36kmの自転車道は正式名は「茨城県道501号桜川土浦自転車道線」。
以前は岩瀬土浦自転車道線の通称名だったらしいですが、昔も今も、「りんりんロード」と呼ばれる事が一般的。
何時からだか定かではないですが、霞ヶ浦の湖岸道も「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を名乗るようになり、サイクルイベントはこちらで行われる事が多いようです。
先日の宇都宮までのファストランでも、霞ヶ浦一周サイクリングなるイベントが行われていました。
つくばりんりんロードを走るのは、これで4回目。
土浦駅の脇から最初は歩道的な道を進まされるも、すぐに廃線跡とハッキリ分かる自転車道に。
時折、車道と交差する部分(元踏切跡)が出て来ますが、概ね画像のような田畑を貫く一本道で走りやすい所ばかり。鉄道廃線跡ですから上り勾配のキツイ場所も一切ありません。
大半の駅ホームが残されているのも雰囲気を盛り上げます。
以前は踏切部分にレールが残っていましたが、現在それらは撤去。
ホーム以外で鉄道跡を感じさせる場所がなくなったのは残念。
今回は懐かしい場所に立ち寄って見ました。
そこはりんりんロード中間地点近くの北条の街にあった、りんりんロード名物の休憩場です。
奥に見える家は、今は居酒屋になりましたが以前はサイクリストの休憩場・食事処・簡易宿泊施設を備えた「Pit Stopつくば北条」があったのです。
https://www.pit1.info/
開所当初は、ロードバイクブームの最盛期を少し過ぎた頃ながらSNSなどの口コミで集まって来たサイクリストで賑わっていました。その居心地は何だか昔のユースホステルの談話室的な雰囲気もあって楽しかったです。見知らぬサイクリスト同士が繋がれる場でもありました。
そこに集まるサイクリスト達に人気の高かった不動峠。
そんなPit Stopが閉鎖されてから既に10年以上の月日が経っていました。
今では霞ヶ浦湖畔にはサイクリスト向けの休憩施設が出来たようですが、元祖りんりんロードからはそんな場所が消えてしまったのは寂しい流れなのです。
こちらは旧真壁駅の跡地に作られた休憩施設。
毎年2、3月に行われる真壁のひなまつりイベントの時期には多くの観光客で賑わいますが、それ以外は静かな城下町。
この日は、りんりんロード終着の岩瀬まで向かうつもりでしたが、向かい風が強まり、下館方面に行き先を変更するのでした。
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本日はコメント欄は外してあります。