元々サンツアーのコンポパーツは最上級クラスのシュパーブ(プロ)だけだったものが、シマノに対抗するために本腰を入れてセカンドグレード以下のコンポパーツ化を進めて行きます。
それまでシュパーブ(プロ)に次ぐセカンドパーツは「サイクロン」シリーズでしたが、そこに割って入ったのが「スプリント」シリーズ。
熱心なサンツアーファンなら、コンポ展開前にトラック用ハブのスプリントが売られていた事に気がついたはず。
それがロード用コンポとして展開されることになったのは1985年。
シマノ600(アルテグラ)のライバル的な立ち位置。
シュパーブプロの半額程度の値付けだったので入門用のロードレーサーの完成車(12万程度)に取り付けられていました。
初期のRDはサイクロンシリーズに近いデザイン。
上級グレードの第2世代のシュパーブプロに比べると少し大柄に見えます。
シュパーブプロがシマノのインデックスメカ・SISに対抗するためにFMC(フルモデルチェンジ)して第3世代に入るのと合わせるように、1987年にスプリントもRDだけFMCしてスプリント9000になります。
インデックスシステムのアキューシフト対応モデルとして、シュパーブプロの形状に近づけて小型軽量化されます。
ただし、シュパーブプロとの大きな違いはシールドプーリーは採用せずノーマルプーリーだったこと。
価格差があるためのコストダウンは仕方なかったのでしょう。
シルバーとグレーのカラー分けは、明らかにシマノデュラエース 7400RDを意識しています。
高級感という意味では、シュパーブプロより上かもしれません。
シュパーブプロと共用するインデックスシフトレバーのI.P.Cを使う事で7速インデックスに対応。
同様にサードレードのサイクロン7000もアキューシフトが採用。こちらはシマノ105の対抗品でした。
FDを含む他の部品はスプリント9000になってもデカール以外の変化はありません。
スプリント9000はサンツアーの思惑ほど売れ行きには繋がらず、8速時代に入る頃にはシリーズそのものが消滅し、サンツアーのセカンドグレードは「SL」シリーズに置き換えられます。
同時にサイクロンシリーズも消えてしまい、自転車業界の主流はMTBへと変わっていくのでした。
●サンツアースプリント9000RD●
材質/軽合金アルマイト仕上げ トータルキャパシティ26T
重量/前後セット204g 価格/4,800円
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