何度かすでに取り上げているサンツアーサイクロンの変速機ですが、今回新たな発見がありました。
シュパーブ誕生の下地となったサイクロン変速機は、1975年に発売開始。
発売間近の頃にはサイスポにも広告が出されていました。
これはプロトタイプと思われますが、RDがほぼ市販品なのに対して、FDはガイドプレートの形状および刻印が市販品とは大きく異なっています。
自費出版な某変速機ガイド本にも掲載されていない、初期のFDを入手しました。
左が一般的に流通した後期型、右が初期型と思われる個体です。
ガイドプレートの内側は広告のプロトタイプに似ていますが、少し違います。
裏側から見ると、その違いが明らかです。
初期型はフラットな平面なのに対して、後期型はチェーンとの擦れる部分に膨らみを持たせることで変速の向上とプレートの強度を増しているようです。
一見すると本体ボディ部分は変わっていないように見えますが、実際にはバンタアーム、クランプバンド他、全てが違うものでした。
後に発売されるシュパーブのFDが初期モデルに問題が発生して、発売後僅かの期間で後期型に変更されたことは有名ですが、サイクロンFDでも何か問題が発生したのでしょうか!?
〔サンツアー シュパーブFDの歴代比較〕
よく見ると、ガイドプレートの外側の刻印文字や肉抜き部分の穴の形状も微妙に違います。
もはや、新旧比較では一見同じように見えても、全く別のものでした。
ちなみに計測して見ると、どちらも97.5gと同じ。
推測ですが、サイクロンRDのネーム部の墨入れ(黒塗り)されていない初期モデルと同時に販売されていたものと思われます。
こちらは77年の広告。
すでにRDは見慣れた墨入れネームとなり、FDはもちろん後期型になっていました。
サンツアー製品はカタログや広告にプロトタイプが使用されていることが多く、後継となるサイクロンマーク2でも市販品が異なっていました。
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