都市部のロードバイクブームもそろそろ沈静化の気配を私は感じています。
自転車雑誌コーナーは、ムック本(増刊号)が一昨年あたりをピークに
減りはじめ、月刊誌も次号の販売間近になっても売り切れる気配はなく、
最近ではコーナーそのものが縮小されています。

敷居の低くなったロードレーサー(ロードバイク)もクロモリからアルミ、カーボンへと新素材攻勢で元気がありましたが、もはやカーボンフレームは特別なものではなくなり、「カーボンだから!!」といった付加価値は薄れてしまっていますね。
不思議なもので、アルミフレーム全盛期に、カーボンは特別・高価なモノと思われていたものが、普及価格で手に入るようになると、むしろクロモリフレームの方が、特別なモノ、新鮮に見えてしまう。不思議ですよね(苦笑)

私が競技に参加していた20数年前は、ロードレーサーは日常のサイクリングに使う自転車というよりも、文字通り競技車として乗られている方が多かったです。そして、それらの大半が、オーナーの身体や走り方に合わせた、世界にたった一台のスペシャルオーダー車でした。
その頃は、ロードレーサーを買う!! という表現は使われず、
ロードレーサーを組む、またはオーダーするといった表現でしたね♪
当然ながら、メーカー車にも多数のロードレーサーがラインナップされていましたが、それらはビキナー向けといった感じで、それらに乗っているサイクリストも、いつかは自分の好きなピルダーのフレームでレーサーを組むのが夢でもありました。

ところが、時代は流れ、アルミやカーボンが全盛になってしまうと、ビルダーさんの作る範疇を越えてしまったのもありますが、メーカーの完成車をためらわずに買う時代に。
もちろん、それは悪い事とは言えません。しかし、それぞれの好みと個性が表れていたロードが、みんな同じように見えて来てしまったのは私だけでしょうか!?
世界中のビルダーさんたちが工房で手作りし、それぞれに個性と味のあったフレームは消え去り、今は某国で大量に作られたフレームにそれぞれメーカーのデカールを貼付けただけの自転車に私はあまり魅力を感じないのです。そして、パーツメーカーのコンポグレードに合わせたような価格設定…。

ブランドイメージや歴史観を知らずに、
コスパや見かけだけでロードレーサーを購入する流れは、
メーカーやショップにはとても商売として旨味がある事でしょう。
コンセプトショップなんてものが増えるのも、
それが理由なような気がします(汗)。
スポーツの道具と化してしまった、ロードレーサーですが、趣味として長い目で自転車に乗りたいと思うのならば、そろそろ目線を変えてみるのも良い時期かもしれませんよ♪

古物も好きだけど、現代車も大好き♪
このデ・ローザもフレーム買いでパーツは自分でチョイス!!
食わず嫌いはいけないので、新旧の色々な車種の自転車を乗って楽しんでます。
私のケルビム、ワタナベ、ツノダサターン。どれも30年近いロードですが、今も問題無く乗り続けられます。今のカーボンロードにそれが出来るか!?
そして、飽きずに乗り続けられるか!?
まぁ人それぞれの趣味の世界ではありますが、自転車の魅力は、事故らない限り乗り続けられることにもあると思っています。
ちなみに、もちろんレース機材なら最新のものが良いのは間違いないです!! しかし、現代の大半のロード乗りの方は、レース志向ではないですよね♪
いろんなサイクリストの日記があります!!
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