今や山奥の林道も舗装化が進む時代です。
昭和の時代に、ランドナーを中心としたツーリスト達に
愛され続けた峠路や林道にも気軽にロードバイクが入る時代です。
そんな時代にも、昔と変わらずツーリストの聖域を守り続けているのが
山岳サイクリングの領域なのです。

自転車は様々な車種があり、遊び方、乗り方ともに幅が広く、
とても奥深い趣味です。
ところが昨今のサイクリング車はスポーツバイク等と呼ばれ、
趣味のサイクリングよりもスポーツ系に流れが偏った感があります。
この流れは商業的には成功でしょう。
でも、長い目で見た場合、自転車界にとって、
良い方向に向かうとは私は思いません。

自転車にはいろんな楽しみ方があると言う事で、
この日記を目にしてもらえれば幸いです。

先日、山梨県と埼玉県の県境の雁峠を目指した時のフォトレポートです。
ランチは林道の傍を流れる沢に降りて、コンロで作ります。

もっと手の混んだモノが作れれば良いのでしょうが、
そういう楽しみはランチミーティングの時にとっておきましょう♪
この日のメニューは、豚汁にうどんを落とし込んでグツグツ煮込み。
調味料を忘れて、少し味は薄いですが、山で食べる暖かうどんは旨いのです!!

多摩川や笛吹川の源流にあたる山域だけあり、水量豊富な沢がとても多く、
登山道はそれらを幾度となく渡る事になります。

紅葉にはまだ早い時期でしたが、
標高1500m付近の沢では色付いた木々も増えてきます。

この辺りは、野生動物の領域です。
お邪魔させてもらう人間は登山道以外に踏み込んではいけません。
この日は、ツキノワグマさんから歓迎されずに
唸り声をあげられてしまいました(汗)。

林道終点から、標高差300mを担ぎ上げて雁峠に到着です。
疲れているはずなのに、笑顔が絶えません♪

今夜の宿は、山小屋の笠取山荘です。
もちろんサイクリストは私たち二人だけ。
異端児である私たちを分け隔てなく、山小屋の主人や同泊の登山者の方達に
接していただき、和やかな時間が過ごせました。
夕食は16時50分から。就寝は20時前。朝食は日の出前の5時30分。
山小屋の生活はとても健康的なのです♪

翌日は、流された沢筋の路をトラバースを重ね、
将監峠を経て帰路に着きます。
一之瀬高原の犬切峠手前の展望の開けた場所でランチです。
先程、歩き、走り、担いで通った、山の稜線が目の前に広がりました。
☆
二日間で走行距離はたったの60km。
しかし、とっても奥深く濃厚な時間を過ごせたのでした♪
スピードや距離、そして獲得標高。
数字遊びのスポーツサイクリングも、もちろん楽しい事でしょう。
しかし、決して雑誌やメディアでは取り上げられない
こんなサイクリング愛好者も、昔から多い事を知っておいてください。
色んなサイクリストの日記が見れますよ!!
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