夏旅北海道の帰り道に花輪線に乗り換える為に
奥羽本線大館駅に立ち寄りました。
2009年までは、この駅から鉱石や濃硫酸を運んでいた
貨物路線が延びていたのです。

小坂製錬小坂線。名前からして貨物専用に思えますが、
1994年までは旅客列車の運行も行なわれていました。
自身、この路線を利用した事はありませんが、
沿線を自転車やオートバイで走っているため、
のんびりしたローカル線風情が今でも目に焼き付いています。
今回は大館駅周辺だけですが、その鉄路の跡を見てみたいと思い、
帰路を花輪線経由にして、この大館駅に立ち寄りました。


札幌から乗車した急行はまなすに別れを告げ、
弘前乗り換えで、奥羽本線大館駅で途中下車します。
小坂線の旅客用駅舎は、JRとは別にあったそうです。



駅前商店街を抜けると、すぐに使用中止とされた踏切が現れました。
幸いレールは錆び放題ながらも、手つかずで残されています。
既に自然に帰りつつありますが、まだトコトコと貨物を引いた列車が
のんびりとしたリズムを奏でながら走ってきそうですね。
ちなみに、この写真の上方向には岱野(たいの)駅があったそうです。

こちらは、廃止まで貨物基地と旅客駅舎のあった場所となります。
廃止から年月が浅い為か、まだ現役の貨物駅のようでした。
しかし、踏切の反対側に目を移せば……

ご覧のような廃線風景です(悲)。
しかし、こんな物悲しい廃線跡とは対照的に、小坂線の終着駅では、
施設を再利用したレールパークが誕生したそうです。
●小坂鉄道レールパーク
この地域の子どもの数、鉄道ファンの数を考えると採算は!?
などと心配になってしまいますが、何も無かったかのように廃墟化、
もしくは施設が撤去されるよりは、仮に数年の延命策であったとしても
小坂線の現役を知る人達、そして子ども達にここに列車が
走っていた歴史を伝えて行く為には良い事ですよね♪
こちらは以前訪れた、北海道・大夕張鉄道線の様子です。



ボロボロになったまま、朽ちるのを待っていた昔の車両が、
多少の痛みは残りますが、有志の手によって綺麗にされました。
去年訪れた、茨城県の鹿島鉄道のように、
鉄路の痕跡さえ分からなくなる様な姿は悲しい物です。
●鹿島鉄道廃線跡を巡る
どんな形であれ、昔の痕跡は残ってくれた方がうれしい!!
そんな事を考えるのは、よそ者の鉄道ファンの戯言なのでしょうか(悲)。
☆
あえて、小坂線の詳しい情報は載せませんでした。
興味ある方は、ご自身で調べてみてください。
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