かつて、私の若かった頃の70・80年代、
自転車趣味の主役は間違いなくツーリング車でした。

ランドナー、キャンピング、スポルティーフ。
他にもツーリング車とされる車種は複数ありますが、この3つが主流。
それらの車種に共通するのは、マッドカード(泥よけ)が付いている事。

昨今の簡易取付のプラ製泥よけではなく、重厚のアルミの泥よけです。
まぁ、ざっくり言ってしまうと、
シティサイクル(ママチャリ)と同じです(苦笑)。

少年サイクリスト達は、本格的なランドナーを買って旅に出る事が夢だったはず。
それを叶えた人も多いですが、大抵はオートバイに目移りしちゃったかな(汗)。
そんな時代の名残か、ランドナーは旅する自転車等と言われます。
ところが実際はどうでしょう!?
自身の旅先で、ランドナーの旅人に会う事は皆無です…。
出逢うのは、ミニベロ、ロード、クロスバイク、MTBばかり。

このGWは、かつてサイクルツーリストに人気だった秋葉街道を訪れましたが、
走っているランドナー、スポルティーフは皆無でした…。
日本のチロル「下栗の里」では、
クルマの屋根に積まれた綺麗なツーリング車が3台。
この絶好のツーリングルートを自転車で走らず、クルマで来るとは勿体ない。
もちろん、ココまで来るまでに走ったのか、
コレから別の地を走るのかもしれません。
でもね、実際に走り込んでいるツーリング車は、一目で分かるものです。

ロードバイクブームに合わせるように、ツーリング車も増えたような気がします。
しかし、増えたと思うのは、フリマやサイクルショーなどの
イベント的な場所に現れるツーリング車だけ……
それもフレンチパーツやバッグで飾られたものが多いです。
そして、大半がピカピカなのです。普段乗ってるの!? って思うものばかり。
気持ちは分かります。
若い頃はお金がなくて付けられなかったパーツ群や
特殊工作のフレームを手にする喜び。
でも、それって、高額ロードバイクに飛びつく中高年と同じ匂いが(汗)。

ツーリング車の概念自体も時代の変化があるのでは?
私も最近はミニベロで旅をする機会が増えました
そんな人達の事を兎や角言えるほど、私も自転車旅を昔のようにはしていません。
でも、私の愛車でピカピカなモノは床の間ロード化しているハートの自転車のみ。
他はメンテはバッチリだけど、キズだらけですよ(苦笑)。
それぞれの家庭事情で旅に出る時間がないのは分かります。
でも、ツーリスト向けの宿泊ミーティングやフリマに集まる人は増えてます。
なのに、自分の頭でルートを考え、
一人旅の出来るランドナー(ツーリング車)乗りが増えないのは寂しいかな……。
昔はそんな人(若者)ばかりだったような気がするのですが。
ブルベがウケちゃう理由もそんな所にあるのでしょうね…。
若い人が、自転車を始めるのにランドナーを選ぶ事はほとんどないでしょう。
それは我々が若い頃にランドナーが格好良く見えたように、
今の子、そして昨今始める中高年達にとっては
ロードバイクが格好良く見えるから。

そんな人達は、ランドナーでなくても、
ロードバイクやクロスバイクで自転車旅をします。
実際、そんな若者を今回の秋葉街道で数人見かけました。
「旅する自転車」、今の時代はランドナーやスポルティーフではなくなった!?。
ピチピチピタピタレーサーウェアを着たがるサイクリストを私は皮肉を込めて
「コスブレロード」と呼んでいますが、
実はニッカースタイルにハンチング帽などでツーリング車に乗る人の中にも、
コスプレ感覚の人が増えているような(汗)。

ランドナー乗り(ツーリング車乗り)は、走らない!!
なんて、ロード乗りに言われないようにしなければいけないかな(苦笑)。
もちろん、ブログを拝見していて、旧来のツーリング車で走り込んだり、
かつて日本中を走りながらも、
今は時間が取れずに走れない方々が居る事も知っていますので、
ランドナー乗り全てが走らない人と
決めつけているのではありませんのであしからず。
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