いつものYH(ユースホステル)ネタとは違い、今回は自転車旅目線にて。
本来は健全な青少年の育成の場という使命を帯びたYHなのですが、
今時はYHの事を知る若者は少なく、ホステリングの意味も知らず…。
おじさんたちの懐古宿になった感も(汗)。
そんなYH、昭和の頃は旅人宿としては間違いなく一番人気だったのです。
そして、サイクリストにとってもそれは同じく…。
☆
先日、先輩ベテランサイクリストのGさんからメールをいただきました。
古いサイクルスポーツを購入。その中に私の記事を見つけたとの事。
それは懐かしい1983年12月号、まだ私が18歳の時の伊豆半島一人旅。
わざわざPDFデータにして、ファイルを添付してくれました。
Gさん、有り難うございます!!

当時の読者参加型の人気コーナー「サイクル日記」です。
住所がそのまま載っていたりするのが時代を感じさせます。
このお陰で、ファンレターみたいなものも届く事もありましたし(苦笑)。
※サイクル日記には5回ぐらい載せてもらってます。
この日記を改めて読み返してみると、
如何に今の自分の記憶が加齢で劣化して欠落していることか(滝汗)。
旅は新年明けての1月3日~6日の3泊4日の一人旅。
真冬とあって野宿などはせず3泊全てがYH泊まりです。
(修善寺YH、三余荘YH、御殿場YH)
しかし、1人で走ったのは初日だけで、
他はYHで知り合ったサイクリストと一緒に走っています。
こんな事が、自然に出来てしまうのは若さの特権。
そして、YHに集うサイクリストの絆の強さであったとも思えます。
もちろん、キャンプ場やステーションホテル(駅寝)でも
そんな出来事はありましたが、やっぱりYHでの出会いが多かったのです♪

三重県・伊勢志摩YHにて

京都府・宇多野YHにて

青森県・大間崎YHにて
3点の写真は全て80年代半ばですが、学生の休みの時期には
必ずYHにサイクリストの姿があったものです。
そして、泥よけの付いたツーリング車ばかり。
これは時代の流れうんぬんの問題では無く、
ロングツーリング(長期間)の自転車旅には泥よけが必須だからです。
現代はロードバイク全盛で、これでツーリングする人も多いですが、
「本物の自転車旅」をする人は年齢層問わず激減したまま何も変わりません。
だから泥よけの必要さを身を持って体感も出来ないのでしょう。
雨の日の走りを想定する必要もないですからね。日帰りや短期間の旅では。

YHでハマナスサイクリングクラブの女性たちには出会えませんでしたが、
色んな女子大サイクリングのお姉様方には出会う事が出来ました♪

京都府・丹後半島YHにて
これは90年代に入った頃、MTBブームで増えたはずのサイクリストですが、
YHを使って旅をするようなサイクリストは少数派になっていました。
変わって増え始めたのは、クルマやオートバイでYHを利用する旅人。
既に自転車で旅をするといったスタイルは若者から消えかけていたのです。
YHとYHの距離感が開いていても150km程度であった時代は、
サイクリストにとって、丁度良い距離感であったのも人気の理由のはず。

それが、YHを利用するサイクリストが減ると同様にYHも減っていく…。
類似する安宿の対等も理由ですが、
良質な旅人の減少がYHの衰退の原因であるはず。
とうとうYHは日本全国250を下回る事に。YHの無い県すら出て来る始末…。
もはや私のような老体ホステラーでは何も助ける手立てはありません(悲)。
若いホステラー、若いサイクリストで賑わっていた昭和のYH。
日本も元気!! 若者も元気!!!! そんな時代だったんですよねぇ…。
そのまま元気でやんちゃすぎる中高年ばかりではいけません!!
若者がやっぱり元気で目立たなければいけない!! そう私は思ってますよ。
☆
今年もYHの会員継続を済ませました。これで36年目。
300泊目を最後にこの数年利用していませんけどね(汗)。

今はこんな不定期刊行物が届きます。内容は、ページ同様薄すぎます…。
これなら昔のようにYH新聞でも良いんじゃないかなぁ(苦笑)。

さらには今年からホステリングガイドまでリストラです…。
有料刊行のYHガイド(ブルーガイド)も数年前に廃刊。
いくらスマホ全盛とはいえ、これは酷いですよねぇ。

私はこれからも時代に流されず、
自分らしい自然なスタイルで旅を楽しもうと思います。
もちろん、それは自転車や他の趣味も同じく…。
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コメント
コメント一覧 (2)
伊豆高原の近くのYHさんで、なにやら自転車旅の写真やら資料がわんさかあって、びっくりしました。
むかし持ってた、女性の自転車一人旅の本が実は3冊出されてたことも、そこで初めて知りました。
(YHについては、少々厳しい意見なのも、なるほど、なんて思いました。)
むかしの自転車旅のスタイルってのはおもしろいもので、今じゃヘルメットから着るものまで統一されて若干個性にかける…機能的かもしれませんが、
70年代は思い思い…創意工夫の跡が残る服装や、失敗経験から学ぶ些細な自己改造を見て取れるのも楽しかったような…。
・・・ジーパンのすそチェーンにかまないように自前のマジックテープ帯つけるとか…はじめっちサンバーンにならないように暑くても長袖着用すると
自転車で旅すんの、たっけぇすもん(特に宿代っす)。バイク・車のほうが安いっすもん(車は車中泊できるす)。
釧路~藤沢の実家まで自転車で野宿しながら帰省した時は、一週間でF代込みで1万円、
その十年後、羅臼~藤沢のときは、宿泊入れたら5万円っすもん。物価さ違う(体力もっすが)けど、18きっぷにも負けるかなっす。
その18きっぷも使い出がなくなって、それ以前に鉄道がなくなったら、YHは消えてしまうのは当然すし、
「(YH)対象者」以外にも(「じゃらん」とかで)泊ってもらわなければ、経営成り立たなくなっちまうのもしょんないかもっす。
・・・周遊券はイタかったっすゆたか
butoboso0217
が
しました
今の自転車遊びは中高年の健康志向ダイエット目的ですからあんなスタイルなんです。
昔ながらの自転車旅から自転車趣味を継続している方達は同じ中高年でもノーヘル&地味な格好の人ばかりですよ♪
確かに今時のクルマは車中泊しやすいクルマが多いですよね。だから宿泊代は掛かりませんよね。オートバイならキャンプで金を浮かせますし。でも、自転車旅も同じです。私はYHに泊まるのも旅の目的でしたからテントや駅寝をしながらもYH利用が多かったですが、それで大金使ったと旅とは思っていません。YHに泊まり続ける事も今やボランティアみたいになってますけどね(苦笑)。
butoboso0217
が
しました