70、80年代のWレバーは直付け台座の互換が薄かった時代でもあります。
今回紹介する「サンツアーサイクロン」のWレバーもその一つでした。

それまでバンド取り付けだったWレバーは、
取付部の互換など気にせず取り付けられたものです。
ところが、80年代に入るとWレバーの直付けがスタンダード化。
シマノもサンツアーもオリジナルの直付け台座を用意。
しかし、この専用台座だと他のレバーに交換する事が出来ず…。
結果、当時の業界をリードするカンパニョーロのWレバー台座に
各社が互換を持たせるようになっていくのです。
現在では、Wレバーを使うのは少数派となりましたが、
直付け台座は「カンパタイプ」が標準となり続けています。
☆
本格的にサイクリング車に乗り始めた中学生の頃、
「サイクロン」と「シュパーブ」のWレバーが同じにしか見えませんでした。
実際に本体の飾り穴形状は全く同じモノ。

サイクロンレバーがブラックで見にくくてすみません…。
当時ショップで聞いたのは、サイクロンは専用台座。
シュパーブはカンパ台座対応になっているとの事。

バンド止めブラックがサイクロン、直付けシルバーがシュパーブ
当時のカタログを見ると、サイクロンWレバーは直付けタイプはなく、
バンド止めのタイプしかラインナップされていませんでした。
ところが、サイクロンより後に販売されたシュパーブWレバーは
直付け用とバンド止めの2タイプが用意されていたのです。
※直付け用と言っても、バンドの付属有無の違いだけなんですけどね

もちろん、このシュパーブWレバーはカンパ台座との互換アリ。
この写真は、高1の時に入手した富士オリンピックランドナー。
前後の変速機は、サンツアーBLでありながら、WレバーはVXでした。
なぜ、WレバーもBLで無かったのか…。

その理由は、BLのWレバーも直付け台座が特殊形状だったのです。
フジサイクルの良心なのか、カンパ互換台座の
VXのWレバーが採用されていたのです。
おかげで、私はカンパのWレバーやシュパーブWレバーに
交換する事が出来たのです。
思えば、前後にサイクロン変速機を使っている人でも、
Wレバーにサイクロンを付けている人は、ほとんど見かけませんでした。
大抵はカンパかシュパーブのWレバーを使っていたのです!!
話しを戻し、サイクロンとシュパーブWレバーを比較してみましょう。
先に述べたように、本体外観を見る限り、全く同じように見えますが…。


取り付け部分の形状は全く違います。
台座やレバーを削って、カンパ台座に取り付けようとするのは無理そうです。
サンツアーにもカンパ台座互換にする事には葛藤があったでしょう。
国内ライバルである、シマノもそれは同じで、
デュラエースEXのWレバーは専用台座とカンパ互換台座の
2タイプを用意する事になったのですから…。



フリクションタイプ、インデックスタイプを含め、
Wレバーはさりげなく、メーカーのオリジナリティを感じさせる部品でした。

このレバーは後期型の環付きタイプのものです。前期型は環付きなし
その中でも、私はこのサイクロン&シュパーブの飾り穴の美しさと、
指がかりの良さもあり、お気に入りとして長年使い続けたのでした。
■サンツアーサイクロンWレバー(LD1600)
バンド取り付けタイプ/重量60g/定価3,500円
■サンツアーシュパーブWレバー(LD2050)
直付けタイプ/重量64g/定価3,500円
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