
春先に体調を崩し、しばらく激しい運動が出来ず体力低下。
GWの木曽路ツーリングでも本調子では無かったため、
今回は軽めのルート選択……のつもりが結果的に苦しむ事に(汗)。
「ロードで1日200km走れるのは当たり前!!」
こんな私の反骨心が今年もミニベロを力強く走らせます♪

今年のルートは以前から気になっていた利根川河川敷の一気走り。
関東地方を分断するようにながれる大河の利根川は、
群馬県の渋川から千葉県の銚子付近まで河川敷を自転車で走り通せます。
その距離は200km以上。日本最長とも言えるサイクリングロードなのです!!
※県や市町村ごとに、その名称は変わりますが、総じて利根川CRと呼ばれています。
それでは、今回も多量の文と写真になりますが、一気にいきま~す!!
☆
●1日目・5月28日/大前~渋川/72km●
自宅を5時30分にスタートし、まずは輪行の為に桜木町へ。

こんな朝早い時間に行列の出来るお店が!? と思ったら、
某小学校の運動会の場所取りのための行列でした…お疲れさまです(汗)。


京浜東北線で終点の大宮駅に出向き、
ここから始発となる快速列車の「リゾートやまどり」に乗り込みます。
一見順調そうに思えますが、実は上尾で人身事故があり、
高崎線は大幅なダイヤ乱れ…。
30分遅れで大宮を出発した、リゾートやまどりは
吾妻線に入る頃には遅れを取り戻します。
中之条駅で普通列車に乗り換え、終点の大前駅に着きました。
ここから自転車旅のスタートです♪


1日4本しか列車の来ない終着駅は静かな無人駅でした。
駅前を流れる吾妻川は、利根川の合流し、銚子の河口で海に注がれます。
そして税金の無駄遣いとされ、建設問題を巻き起こした八ッ場ダムの
建設現場はここから下流10数キロ先となります。

ダムを迂回するように設けられた高台のバイパス国道。
自転車旅の雰囲気には似合いませんし、3km弱の長大トンネルもあり。
昔の風情ある温泉街の国道の方が良かったのは言うまでもない事。
工事現場の大型トラックに追われるように走ってもつまらないのです…。

旧国道に入ると、こんな感じの良い場所も多いのですけど。
この日は渋川の宿に泊まり、翌日のファストランに備えます。
☆
●2日目・5月29日/渋川~前橋~熊谷~関宿~我孫子~佐原~銚子/254km●
今日は5時スタートです。陽の長いこの時期は早朝から走れるのが良いのです。

スタート地点は、利根川サイクリングロード(以下利根川CR)起点の大正橋。
ここから海に注ぎ込む銚子まで一気に走ろうというのが今回の目的!!
この辺りで既に大河の利根川、ただし水量はそれほどでもありません。

大正橋(上流方向)

大正橋(下流方向)
気温の上がる前に一気に距離を稼ぎましょう~!!

しかし、写真ポイントを見つけると足を止めてしまうので平均速度が上がらず…。
グリーンドーム前橋が見えてきました。ココ、競輪場なんです。
世界選手権に合わせて作られましたが、今は競輪だけでは大赤字との事。
場違いなほど立派な施設、維持費だけでもかなり掛かるんでしょうね(汗)。

群馬県を走る利根川CRは景色の変化あり、休憩施設も多く走りやすいです。
この辺りをすれ違うサイクリストの大半はこちらの挨拶に応えてくれました♪

良い気分で走っていたら落とし穴…。
河川敷は一本道と思い込んでいたら、
何故か烏川、神流川の高崎伊勢崎自転車道に迂回させられます。
ゴルフ場の中の路を走らされ、余計に10km以上も走らされます(悲)。

利根川に戻るのに手間取り、大きくロスタイム…。
そして戻ってきた利根川CRは日陰の一切無いつまらない路に。
すれ違うサイクリストの挨拶返しも一気に確率が下がります。


熊谷市に入ったところでグライダーの練習場がありました。
こうやってバラしてクルマで運ぶんですね♪

スタートして約80km、ここで最初の休憩です。
いつもロングランの時は、最初の100km前後は休まず走り続けますが、
サイクリングコースは信号停車が無いので足が休められませんし、
日陰の全くないコースは予想より疲労度が蓄積されています。
しかも、終止向かい風……(汗)。

雰囲気ある水門でパシャリ♪
他のサイクリストはほとんど目もくれずに走り抜けていきます。

加須未来館、これも立派な施設です。
ここには気の利いた事にミニベロ用のラックもありました。
裏手にはサイクリングターミナルもあるようですが立ち寄らず。


何のイベントか分かりませんがロールスロイスが二台。
そして、珍しいオーテック・ザガートステルビオ!!
バブル期頃のモデルとはいえ、1900万円近い高額車なのです。
ベースは300万のレパードなんですけどね(苦笑)。

サイクリングロード下にある工事車両用道路では、
学生競技連盟主催のタイムトライアル大会が行われていました。
ここに来るまでに数台のTTレーサーに猛スピードで抜かされましたが、
この大会に出る前の練習だったようです。
どうりで追いかけてもジリジリ引き離される訳だ(汗)。
同年代のロードにはミニベロでも負ける気がしませんが、
競技やってる大学生に敵うわけないです…。


12時前に江戸川との分岐点となる関宿に到着です。
スタート地点からは既に125km走りましたが、これで中間地点です。
希望的観測予定時間より1時間も遅れています。
暑さと向かい風、コンビニ休憩なしの3重苦が原因でしょう(苦笑)。

近くにある道の駅さかいに移動して塩ラーメン大盛り~♪
食欲が落ちないだけが救いなのです!!


関宿を過ぎると利根川CRからサイクリストが激減します。
みな江戸川CRで都内方面に向かってしまうのでしょう。
途端に向かい風は強くなり、道は単調。
疲労度も増しているため、景色を見ずに黙々ペダリング。

つくばエキスプレスの高架を潜ります。
この辺りまでくると先が見えてきますが、写真撮る余裕もなくなってきました。

我孫子を過ぎ、だんだん陽も傾いてきます。ナイトランモード間近!!

何故か河川敷が牧場と化していました。
上空を成田空港に降りる飛行機が飛んでいきます。
薄暗くなったサイクリングロードにサイクリストは皆無…。
時々現れるジョギングランナーや犬の散歩にちょっと安堵感。
しかし、それも佐原まで。
真っ暗になったサイクリングロードはスピードが上がらず危険。
水郷大橋からは国道356号に入り、ゴールの銚子を目指します。
ゴールは利根川河口付近にある銚子ポートタワーを予定していましたが、
遅くとも日暮れ前の18時に着くと考えていたのに
銚子駅前に着いたのが20時過ぎ…。
宿のチェックイン予定時間をも過ぎていたので、
ポートタワーは翌日行く事として、疲れきった身体で宿入りするのでした。
15時間の走行で254km…病み上がりとはいえ、過去最低のAveでした。
信号がないし、平坦だからと油断してましたが、
ミスコースの落とし穴が数ヶ所に、工事通行止めの箇所も2ヶ所。
全行程の8割ほどで向かい風だった事は想定外。

でも、いいや。今年もミニベロで目一杯走れたし♪
ホテルでコンビニ飯でかんぱ~い!! なのでした。
☆
翌日は何と大雨…。
雨具は用意していませんので銚子ポートタワー行きも諦めます。

幸いな事にホテルの展望ラウンジから利根川の河口付近が眺められました♪
渋川付近とは比べ物にならないほどの水量。
関東の大河である利根川に挑んだ1日も良い思い出になりそうです!!


帰路は銚子駅から成田駅へ。そこからグリーン車で身体を休めました。
しかし、保土ヶ谷駅からずぶ濡れでペダルを漕ぐはめに~(悲)。
【タイムテーブル】
渋川05:10→前橋05:55→熊谷(休憩地点)08:35→関宿城11:50→
我孫子(取手)15:45→佐原(水郷大橋)18:30→銚子20:15
●走行距離/254km●平均速度/サイコン値21.6km(休憩含む実測17km)
※ルートラボが使えなくなったためルートはこちらをご覧ください。
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