自転車少年達が目を輝かせてランドナーに乗っていた時代。
冒険アイテムの自転車はランドナー。
スポーツアイテムの自転車はロードレーサー。

どちらも確立された車種であり、それを混同するサイクリストは少なかった。
それでも、人里離れた路筋で出会うサイクリストは車種に関係なく、
お互い自然に手を挙げて挨拶を交わした良き時代でもあったように思う。

ドロップハンドルにWレバーの愛車を手に入れた時の喜び。
バイト代が時給500円前後の時代に10万前後の自転車はとても高価な品。
だからこそ、購入した時の喜びも大きかったはず。
今大人になり、多少なりの財力で高額な品を買っても、
昔の学生時代のような喜びは得られない…。
☆
ロードレーサーになくて、ランドナーにあるもの。
それはマッドガードだけでなく、ダイナモライト。
電池要らずのライトは、今と違いコンビニのない時代には重宝したもの。
通販、コンビニと何処でも電池が買える現代と違い、
昔は電池ひとつを入手するのも面倒な上に値段も高かったから。
フロント車輪で発電するダイナモはシティサイクルやジュニアスポーツ車。
それに対してリア車輪で発電するダイナモライトは本格サイクリング車。
そんなちょっとした差に、格好良い!! 格好悪い!! なんて、
友人達と語り合っていた頃が懐かしい。
そんなダイナモに新風巻き起こした製品。
今はパナソニック傘下でブランド名の消滅したサンヨー。

「ダイナパワー」
それまで、リムやタイヤサイドで回していた発電部を
BB下付近に取り付けて、タイヤの接地面で駆動させるアイデア商品。
普通のダイナモは、抵抗が大きい上に、ガラガラゴロゴロと五月蝿い…。
それに対して、このダイナパワーは静かでスムーズ!!
試乗車に乗った時の感動は今でも覚えています。
しかし、値段の高さと小型化されていくバッテリーライト、
特にヤジロベーの爆発的人気の影で、普及することは無く消えていきました。
市販車でこれを採用するメーカーがあれば、流れも変わった事でしょう。
ダイナパワー、その名を覚えているベテランサイクリストは多い筈。
しかし、それを使っていたという人は少なかったのです。
時代は代わり、今のバッテリーライトは小型でも明るくなりました。
そして、シティサイクルのダイナモも眩しいほどの光量です♪
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