●種子島完全走破へ
午後2時出航のフェリー乗船まで時間が有るので、再び種子島の走っていない部分へ。島の北東部は国道や県道はなく町道のみ。人家が少ない証拠。大隈海峡を挟んで九州本土最南端の佐多岬がよく見えます。
小さな漁港を過ぎると湊集落に到着。なんて事のない田舎の集落だけど、バイクを止めて歩いてみると小さな小川が流れていたり、雰囲気の良い社があったりして、とてものんびりできる。駆け足で屋久島まで渡った前半の行程では、こんなにのんびり出来る事はありませんでした。
再び西之表に戻り昼食を済ませ、フェリー乗り場へ。
鹿児島港行きフェリー「プリンセスわかさ」は就航間も無い新しい船で外国客船を思わせるデザイン、総トン数1800とは思えない程の豪華さだった。鹿児島~屋久島間のフェリーといい、近距離の離島便としては立派すぎます!!。乗る方としては有り難いけど採算性は大丈夫なのかな?
フェリー出航30分前に港を離れた高速船は満員だったのに、フェリーの乗客は少数。フェリーの半分程度の所要時間の高速船は多少割高ながらも車を持たない人には利便性が高いのでしょう。後日、クジラと衝突事故(結局詳しい原因は不明)を起こし、ケガ人が多数出て高速船の問題点が浮彫りにしましたが…。
フェリーが立派なのは規則も同じ。何とアルコールの販売は行なっていないとの事。屋久島は飲酒運転がやたらと厳しいらしく、乗用車のドライバーがフェリー内飲酒によって事故を起こす危険性があるので船内では販売禁止の措置が取られていました。観光バスの団体客等からはクレームが出そうです。但し、フェリーターミナル内で販売されていて持ち込み・船内禁酒ではないので、私はビールを買い込み乗船。港を出航する時にビールを飲みながら、離れ行く島を眺めるのがブトにとって儀式みたいなもの。ビールとフェリーは切り外せない関係? なのである。ビール飲んだ方が船内で熟睡できるしね。
●15年ぶりの桜島へ
飲酒後の熟睡で目が覚めると既にフェリーは鹿児島湾内に入っていました。桜島が夕焼けで真っ赤に染まり、対岸は鹿児島の市内のビルが目に付くようになる。3日間の離島旅とはいえ、鹿児島市内が大都市に見えてしまうから不思議だ(鹿児島も大都市ではあるんだけど)。
午後5時過ぎに鹿児島港着。再び賑やかな街中を走り、今度は桜島へ渡るフェリー乗り場へ。普通のフェリーに乗る感覚ではなく、信号待ちのようにして乗船開始を待ち、次々と乗り込んで行くスタイル。時間帯にもよるが、10分間隔で運航されるほどの過密ダイヤ。おまけに24時間運航。おそらく日本一本数の多いフェリーでしょう。乗船時間もたったの15分なので、車のドライバーは車から降りずに車内で待機。私は中途半端だけど、客席に上がり到着を待つ。料金システムもユニークで、下船後、有料道路の料金所のようなゲートで支払う。橋の建設も検討されているようだが、ぜひとも無駄な金は使わずに路線バス感覚のフェリーを残してもらいたい。
既に暗闇になった桜島を過去の勘を頼りにYHへ。桜島YHの宿泊は2回目。実に15年ぶりだ。
公営YHの特徴でもある大規模・無機質なコンクリートの建物はかなりくたびれてしまっているが、このYHは浴室が大きな温泉施設になっているので、のんびり風呂に入れるのが有り難い。広い食堂で一人食事を取る。他の宿泊者が5名程いたが、何処かの学校の教職員で会話をする事もなし。明日、行なわれるイベントの為に宿泊したようだ。シーズンオフとはいえ、世界的な観光地なので外国人ホステラーが居てもよいと思うのですが…。
桜島YH
○本日の走行70km(今回の旅で最短距離です)
【8日目の走行コース/種子島~鹿児島~桜島】桜島YH泊
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なお、このツーリング紀は2005年に行ったものです。
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