もはや現代ロードレーサーのフレーム素材のスタンダードはカーボン。
クロモリフレーム全盛期に、アルミフレームが特別な存在だったのと同様に、
アルミフレームがスタンダードとなった頃に、カーボンは特別な存在に。

そして、今はカーボンフレームの特別感は無くなりました。
カーボン創世記の頃は、その優位性とオリジナリティ溢れる形状を
自画自賛するような広告ばかりが目立っていましたが、
今はそんな流れも少なくなったような気がします。
要するに形状は何でも良い!?
いくら軽量や空力を謳っても、それに飛びつくユーザーも減ったはず。
欲しい人には行き渡った感のあるカーボンロード。
今後はどんな方向に進んで行くのでしょうか!?
☆
デザインの自由度は今やクロモリやアルミ以上に広がったカーボンフレーム。
今から約10年前、老舗イタリア工房のデ・ローザは、
こんなぶっ飛んだ!? デザインのカーボンフレーム車を販売していました。

DE ROSA TANGO デ・ローザ タンゴ
直線部分の全く無いグニャグニャフレームのカーボン車。
空力に優れる!! みたいなコンセプトだったと記憶しますが、
醜いアヒルの子!? クラッシュした自転車!?
美観は人によって違いますから、これが格好良い!!
と思う人が居ても批難は出来ませんが、多数の人は ? ? ? でしょう。
こんな市販車を発売してしまう感性もデ・ローザの凄さでしょうか(苦笑)。

当時のカタログでは、タンゴの下に私の愛車のメラクがあります。
タンゴとは対照的に、ホリゾンタルなフレームにパイプは軽量アルミ。
後ろ三角のカーボン部は湾曲が見られますが大人しいスタイルです。

メラクはフレーム買いして部品を組み付けたのですが、
型遅れで半額近いのバーゲンプライス。一緒に吊るされていたタンゴは3割引。
すでに、売れ筋の主流はアルミでなくカーボンだったので、
タンゴは人気のあるなしに関わらず、値引きが渋かったようです。
☆
80年代半ば、ファニーバイクが流行った頃は、
クロモリ車でも曲線のフレームが見られました。

当時は、これでも驚きだったのです。
そして、カーボンフレーム創世記の頃のパナ製ロード。

フレームのボリュームこそあれ、
ホリゾンタルなオーソドックスなスタイルです。
カーボンの次の新素材は中々見えて来ない状況。
もしかすると、カーボンロードは、
クロモリロード以上の長期政権になるのかもしれませんね。
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