旅からす本館 日本をもっと楽しもう!!

butobosoと申します。 ヤフーブログ停止に伴い移行しました。自転車趣味を中心にライフスタイル全般ならびに旅日記をお届けします♪

自転車、鉄道、オートバイの手段で日本中を旅して30年以上。本土のみならず、北は礼文島から南は波照間島まで様々な土地を旅してきました。 分割ながら、自転車による日本一周を30代で終えました。 旅人宿であるユースホステルには300泊以上宿泊しました。 自費出版で「旅からす」なる旅の本も不定期に発行しています。 子育て真っ最中なので、中々旅には出られなくなりましたが、身近で小さな旅を楽しみながら、家庭崩壊にならない程度に多彩な趣味を楽しんでいます♪

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 GWの連休後半、移動中の車内からは夕暮れの北アルプスが見える。
 この数年、雪山を望む路の魅力に取り憑かれ、長野行きが続く。

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 目的地に到着後は温泉に浸かり、一息付く。
 そして星空の下での前夜祭スタート。
 紅葉時期と違い、この季節は多少寒くても外で飲み食いできるのは有り難い。

 某女子高生キャンプアニメでは真冬にテント泊とかなりの無茶ぶり。
 現実はそんなに甘い訳が無く、酔いが冷めてくると寒さが骨身に応える。
 前夜祭はお開きとし、寝床にセット済みの寝袋に潜り込む事とする。


●北アルプスを望む静かな路、大笹七通林道
 近くの水の張られた田圃から聞こえる蛙の大合唱は心地よいBGM。
 しかし、夜半からはBGMにポツポツザーザーの雨音が加わる。
 天気予報は晴れなれど、山域ではあまり役に立たない。

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 翌朝も低く山肌に垂れ込めた雨雲の中で朝食を済ませて準備。
 幸い雨雲はこの山域だけで、それも次第に無くなりそうだ。
 防寒と雨具を兼ねたウインドブレーカーを着込んで出発する。


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 交通量の多い国道はなるべく避け、旧道に逃げ込むように3kmほど走り、
 本村集落から大笹集落への簡易舗装の小径に入り込む。
 途端に二人だけの空間となり、写真を撮りながらのスローモードに。

 山肌の集落に至る路は急登を強いられるが、
 クルマの通行は無いので、のんびり会話をしながら走れるのが良い。

 5万図を二人で確認しながら進んで行くのだが、
 廃道の増える地方の山道ではすんなりとは行かず…。


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 選択した路は、はじめはクルマの真新しい轍があるのだが、
 進んで行くうちに路は荒れて行く一方。
 最後は尾根付近に出た所で、路が消えていた…。
 静寂な空間には、アオバズク(フクロウ)の鳴き声だけが響く。


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 自転車を置いて踏み跡の形跡を進むと、そこには一軒の廃屋が。
 路がまだ生きていた時には、この家にも生活を営む姿があったのだろう。
 今はひっそりと路も家も役目を終えて自然に帰って行く段階であった。

 清き撤退というほど大袈裟ではないが1時間のロスを経て下路の分岐まで戻る。


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 こちらも簡易舗装が途切れ地道となるが、行き止まりではなさそうだ。
 林道の表記は無いが、集落への道表示も出ている事から、生きた道と判断。


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 大笹七通林道、この地道の正式名称である。
 昨夜の雨で荒れた場所もあるが、総じて走りやすい林道だ。
 そして、お待ちかねの北アルプスの絶景も広がっていた。


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 山には雲がかかっているものの、その圧巻する佇まいは変わらず。
 有名どころの路ではなく、地図で見つけた面白そうな路を実走し、
 そこで出会う、自然と絶景だから感動もより大きい。
 5kmほどの地道であったが、満足することが出来、幹線道に入る。


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 都心では既に終わった菜の花が、この地域では見頃。
 寄り道した中山高原の菜の花畑は、北アルプスとの見事なコラボであった。
 10日早ければ、桜の花もこの風景にトッピングされていたらしい。


●初夏のような仁科三湖
 コンロは携帯しているが、昼時に街中に出られたので
 8氏のリサーチしていた食事処へ。

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 実は、サイクルラックに自転車をぶら下げるのは初めて。
 普段常用している2台のミニベロでは宙ぶらりんとなり使えないのだ。


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 黒部ダムカレーに心魅かれるが、豚肉スタミナ定食を注文。
 出て来たごはんは一合とてんこもりである。
 値段もそれなりだが、この盛りつけを目当てに店内は満席であった。

 空腹を満たし、少々眠気と気だるさを感じながらも午後の部スタート。
 ポカポカ陽気の晴天となった田園地帯をのんびりと進む。


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 田圃好きの私にとっては極楽のような路だ。
 雪解け水もあってか、水路の流れの勢いは激しく。


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 当初の予定では、木崎湖から小熊黒沢林道に入る計画だったが、
 廃道へのロスで時間も押しているし、午前の林道に満足した事でパスとし、
 仁科三湖の湖畔巡りへと変更した。

 余談だが、この時、私の愛車のプロダイクランクのBBが緩み、
 ペダリングごとにガタツキが発生していた。
 他の愛車ではスクエアテーパーBBを含む全車で不具合が出ないのだが、
 このプロダイクランクの専用BBだけは、どう調整してもガタが発生。

 メンテフリーのシールドタイプに交換したいが、
 プロダイクランクは特殊なテーパー角。
 無理に取付けてクランクが壊れても困るので交換出来ず…。
 これを期に、クランクごと交換するか迷っているところだ。


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 近くの踏切が鳴り始める。
 ペダリングを止めて、どんな列車が来るかワクワクして待つ。
 そこに現れたのは、長野旅の帰路によく利用してきた南小谷駅発のあずさ。

 大半が松本始発の特急あずさ。
 大町や仁科三湖に乗り入れている南小谷発着のあずさは、
 サイクリストにとっては、とても利用しやすい列車。
 何より自由席でも安心して席が確保出来るのが良い。


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 木崎湖から、中網湖、青木湖の湖畔をのんびり巡り。
 初日の走りは終了となる。後は、小さな峠を一つやっつけて、
 温泉と乾杯の生ビールのご褒美を頂くことにしよう。

                            〈2日目につづく〉

【1日目の行程/2018年5月5日】
ぽかぽかランド美麻08:35→本村08:45→廃道行き止まり地点09:33→
大笹七通林道入口10:15→林道出口11:15→中山高原11:45→
大町(昼食)12:45→木崎湖14:30→青木湖15:30→ぽかぽかランド美麻17:30
走行距離/55km

●コースマップ●


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