純レーシングメカとして誕生した初代サンツアーシュパーブ。
しかし、スペシャルバージョンとしてシュパーブプロが誕生すると、
プロ名の付かないシュパーブはそのポジションが曖昧になります。
元々ツーリングとレーシングパーツの役目を担っていた
サイクロンにはワイドキャパシティに対応したGTモデルが存在。
初代サイクロンシリーズはシュパーブ誕生前のサンツアー最高級品。
末期はスプリントシリーズに次ぐ3番目のグレードとなりますが、
ツーリング車に対応したGTモデルのメカが最後まで用意されていました。
ところが、第二世代のシュパーブは、何故かGTモデルが販売されます。
シュパーブプロと本体ボディを共通に、
ワイドキャパシティに対応したロングケージが装着されています。
このケージは当時流行りだしてきたMTBパーツのXCと共通。
要するにシュパーブプロとXCの2個1的なモデルだったのです。
プーリーは当然ながらシールドではなく、
ノーマルのデルリン樹脂プーリー。
ケージは鉄製なので頑丈ですが錆が浮きやすいです。
シュパーブプロと比較すると、そのケージの長さがより際立ちます。
ボディの違いはネームプリントにPROの文字がない事だけ。
ピカピカ光るボディのバフ仕上げも全く変わりません。
このGTメカはカタログにも掲載されず、
サイスポオールカタログでも詳細なしに掲載されていました。
当時の雑誌でもこのメカが取り扱われることがなく、
サンツアー好きの人の間でも幻のメカ扱いなのです。
私も長年このメカは通常販売はされずに限定品だと思っていました。
ところが当時のサイスポを眺めていたら某ショップで価格が掲載。
シールドプーリーのシュパーブプロが5,900円に対して、
シュパーブGTは6,800とより高価な値付けになっています。
ちなみにシールドボディのシュパーブテックは3,000円の叩き売り。
このメカが某中古ショップで売られていたので迷わず即購入。
価値の分からない人の値付けだったので驚くほど低価格で確保。
実はヤフオクでもGETし、現在同じモデルが手元に2つあります。
一つにはシールドプーリーを換装しました。
パスタンターの次のメカに使用しようか悩んでいるところです。
ツーリング車での使用が難しくなったシュパーブプロFD。
しかし、シュパーブFDは最初から最後までキャパ18Tを確保。
シュパーブGTと組み合わせることで、
ツーリング車に組み付けることも出来た訳ですね。
●シュパーブGT●
重量205g キャパシティ未定 定価未定(ショップ販売額6,800円)
※発売時期は1982~83年頃
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