ロードブームがピークだった10数年前は、
たくさんの自転車雑誌が書店で販売されていました。
しかし、今では月刊誌として定期的に発売されるのは、
「Cycle Sports」と「BiCYCLE CLUB」の2誌のみ。
一時期ビキナー層に人気のあったファンライドや、
古豪ツーリストに愛されたニューサイクリングはもうありません。
非ロードバイクな記事の多かったバイシクルナビ や自転車人。
これももうありません…。
そんな厳しい自転車雑誌の状況ですが、
BiCYCLE CLUBを発行していたエイ出版が民事再生したのを
ブロ友の釣り人さんからの情報で知りました。
【エイ出版民事再生】
https://www.wwdjapan.com/articles/1175677
昨年12月に出版事業の大半を別会社に譲渡されたニュースを
聞いていましたが、それで身軽になったはずなんですが、
譲渡から2ヶ月で民事再生の運びになってしまいました。
エイ出版はマニアックな趣味層向けの刊行本が多く、
そちらの分野の趣味人には支持されていただけに今後の動向が気になります。
私は出版業に関わる仕事も多数しているので人ごとではありません。
みなさんご存知のように月刊誌を含む定期刊行の雑誌は、
広告収入が大きな柱なのですが、この不況で広告が付かない。
そこが一番大きな問題なのです。
自転車雑誌はそんな不況でも広告はそれなりに多かったです。
サイスポなんて今だに一部の人から広告雑誌と呼ばれていますしね。
サイスポが若者向けの自転車雑誌だった頃に、
バイシクルクラブは大人の自転車趣味人向けに創刊されました。
しかし、次第にサイスポと内容が被るようになり、
今書店で並ぶサイスポとバイクラは表紙のタイトル見なければ、
どちらも同じにしか見えません。
ロードバイクブームに乗っかりすぎてしまい、
本来の自転車趣味層をおざなりにした結果ですよね。
そんな中でもバイクラ増刊として数少ない古典ツーリング車向けの
雑誌を不定期ながらも発行していたのがエイ出版です。
そんな中でも自転車以上にマニアック層が多いオートバイ雑誌は、
他の出版社が手を上げて受け入れ態勢を整えているようです。
【オートバイ誌の譲受】
https://www.wwdjapan.com/articles/1176094
当ブログでは自転車雑誌ネタを度々UPしていますが、
大半の方が、自転車雑誌は買わなくなったと言います。
確かに現代は自転車趣味=ロードバイク的な流れが支配的。
しかし、それも日本の自転車文化と捉えるならば、
自転車雑誌がこのまま減り続けてしまっては文化の継承すら出来ない。
エイ出版の民事再生手続きで、今後BiCYCLE CLUBがどうなっていくのか!?
もう増刊号のようなマニアック本は期待できないのか!?
今後の動向が気になるのです。
☆
2月になっても多忙が続き、コメント返答の遅れや、
みなさんのブログを覗きにいけなくごめんなさい!! なのです。
※仕事の山が片付くどころか広がっています(汗)。
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コメント
コメント一覧 (26)
cs誌は愛読者の年齢層が年を経る毎にそのまま上昇してしまった感がありますね.しかも広告の中に僅かな記事があるような誌面構成では敢えて買おうという気にもなれません.
最大の問題は,これから本格派を目指すジュニアやユースの世代を応援する記事が全くと言って良い程見られないことにあると思いますね.勿論彼等のような世代の多くに明るい夢や希望を与える事ができずにいる現在の日本の自転車スポーツ界にも小さきない問題はある訳ですが.
今はネット検索で見られる新しい自転車の情報量は往時の専門誌1~2冊程度の比ではありませんし,かつての「サイクル日記」のようなレポートなら毎日どこかしらのブログでもSNSでもそれこそゴマンと出て来る時代ですから.
butoboso0217
がしました
インターネットの普及が大きいのでしょうけれどコロナによる景気低迷も影響しているでしょうね。
私の地元にあった全ての本屋は廃業してコンビニになってしまったので大型書店で有名なジュンク堂か百貨店もしくは古本屋で調達しています。
butoboso0217
がしました
創刊当時のバイシクルクラブは好きで、今も捨てずに持っています。
自転車誌も来るところまで来てしまいましたね。
一時期、エイ出版社のムック本は購入して読んでいましたが、最近は全く立ち読みすらしなくなりましたね。
確かに今はネットで自転車の情報は沢山入手できるようになってしまいました。
ロードの次はE-BIKEなのかもしれませんが、あまりピンときませんね。
自転車業界全体が大きな変革の年に入ったのかもしれません。
butoboso0217
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「Bicycle Club」、当時の表紙、懐かしいです。洗練された表紙が気に入って読んでました。カー雑誌で言うと、「CAR GRAPHIC」の趣きがありましたね。今の表紙より、創刊時の表紙が断然素敵ですね。当方、思い込みと見てくれで入り込んでましたので…
それ以前は「サイクル スポーツ」でも「売ります 買います」コーナーでお世話になりましたけど、実際、両誌の内容の違いはあまり意識が無かったです。自然と「Bicycle Club」一冊になってました。
後、当時「BC」誌の「サイクルキャップ」を手に入れて良く被ってました。購入したのか、抽選応募で当たったのか?覚えてません。ロゴとブルーの射線がカッコ良かった!と思ってたんでしょう。では又。
butoboso0217
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昔は雑誌の情報が全てだったので、サイスポのパーツ価格の載ったショップ広告はとても有り難かったです。ところが今はショップ情報はリアルダイレクトなネットの時代ですからショップ広告の意義は薄れてしまいましたね。それでもサイスポはカラーページの広告も多いですし、昔ながらのショップ広告も多数。それに対してバイシクルクラブは広告はサイスポより少ないながらも健闘していました。
ただ、誌面の内容がロードに偏りすぎてしまいましたよね。サイスポも同じく。MTBブームの頃から雑誌は流行り物を紹介するだけ。それでは読者は定着しませんよね。
butoboso0217
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出版不況はますます酷くなっていきますね。書店も潰れる一方ですし、今の若い子は本屋で立ち読みする意識もないですよね。
ネット版の書籍立ち読みではワクワクしませんし、それで電子版書籍を買おうとは全く思いません。自分はお気に入りの雑誌は捨てずに残していくタイプなんですが、今の電子版にはそんな宝物的には絶対になり得ないのです。
ブックオフも一時は勢いありましたが、こちらもジリ貧のようです。紙の書籍や音楽CDは廃れる運命のようですね。
butoboso0217
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何だかんだ言っても紙媒体の雑誌は一生物になり得ます。バイシクルクラブの創刊の頃は他誌にはない硬派な記事が多かったですよね。だから捨てずに残してあります。対して最近のバイシクルクラブは買ってもパラパラ眺めるだけで、特に記憶にも印象にも残らず捨ててしまいます。それでも増刊号は残しておこうと思える内容でした。
仮に他の出版元に移って廃刊を免れても、これまでのようなマニアックな増刊号は望めなくなりそうですね。それを編集する人材不足にもなりそうですし。
butoboso0217
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まだ仕事に追われる毎日ながらも、多少の余裕は出てきました。仕事柄夏は暇ですから、繁忙期である年度末までは頑張って乗り切ります。
バイシクルクラブの創刊後から数年はとても硬派な雑誌でした。ただ、本当の意味でのベテランサイクリストが関わっていなかったので、的外れな記事も多かったですけどね(苦笑)。
確かに当時の車雑誌の中でも異質だったカーグラに似ていますね。当時車雑誌はモーターマガジン派でしたが、カーグラはグラビアがとても綺麗でした!! バイシクルクラブも創刊の頃はグラビアが綺麗でしたよね。
butoboso0217
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オートバイ雑誌では、一番ツーリングに熱中していたころ、アウトライダーを愛読していました。懐かしいです。第3京浜に通っていた(笑)ころはバイカーズステーションやクラブマンなども読んでいたような…
ってバイク雑誌の話ではないですね。
すみません、正直に言いますと自転車雑誌や本、ちょっとしか買ったことがないのです。前のシクロクロスバイクに乗っていたころ、グラベルロードの知識が欲しくて特集を買ったりしていましたが、結局そのバイクは自分に合わず売却してしまいましたし。ミニベロのカタログ本やカスタム特集の本を買ったこともありますが、結局あまり参考にしませんでした。私の自転車は、あんまり人がやらないことばかりやっている気がしますが、情報元はネットとamazonです😅
でも、メンテナンスは「ロードバイクメンテナンス入門」や「初心者のためのロードバイク、クロスバイクメンテナンス」などのメンテナンス本を見ながら覚えて自分でやるようになりました。こういう基本的なことは書物がありがたいと思います。
もちろん雑誌で知識を得ることもあるのですが、ネット全盛のこの時代(ネット情報が玉石混合だとしても)、雑誌の情報発信は、その雑誌でしかできない何かがないときついのかもしれませんね。
butoboso0217
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エイ出版社の民事再生、驚きました。
「旅する自転車」「サンツアーの軌跡」「ヴィンテージロードレーサー」「カンパニョーロ 丸ごとわかる本」ウチにあります。
現代版サイスポ誌、バイクラには、無いマニアックな記事が良かったんです。
復活を祈ります。
カメラマン誌、なくなりましたよね。」
butoboso0217
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昔よりスポーツ車に乗っている人は多いと思うのですが、その乗っている層が昔とは違うのかな?
butoboso0217
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おはようございます。
アウトライダーは旅心をくすぐる優良なツーリング雑誌でしたよね♪
こちらも休刊・復刊を繰り返して今は廃刊的な扱いですね(悲)。
昔のアウトライダーも数冊残してありますよ。特に北海道特集は!!
昔は雑誌が一つのSNS的な読者の集まり的な雰囲気がありましたよね。だから魅力的でもあったし、毎月買うのが楽しみでした。今の雑誌はメーカーのご機嫌取りのような情報の垂れ流し。これではネット見てた方が面白い!! っ事になってしまうんでしょうね。
butoboso0217
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おはようございます。
昨年暮れの出版業務の譲渡は知っていましたが、まさかこんなに早く民事再生になってしまうとは。負債額もかなり大きいですしね。
カンパ本を出していた頃のエイ出版はとても野心的でしたよね。第3弾を期待していたのですが…。サイスポもそうなんですが、最近の雑誌って編集部の顔が見えてきません。本当の自転車好きが作っているようにも思えませんでしたし。
カメラ雑誌は、自転車以上に広告が集まらなかったようですね。アサヒカメラもカメラマンもキヤノンの広告打ち切りが最大の要因だったようですよ。昔はメーカーだけでなくショップ広告もたくさんありましたが、それもフジヤカメラとマップカメラだけになってましたしね。
butoboso0217
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おはようございます。
バイシクルプラスは月刊の方はカンパカタログの付いた号以外買っていませんでした。
ロードに乗る中高年のためのフィットネスジムのようなレクチャー記事やメーカー広告のようなインプレ読んでたって面白くないですしね。
ところが増刊号の自転車生活(バイシクルプラス)は面白かったです。こちらも最後の方は月刊誌のおまけ的な内容になり、発刊されなくなってしまいましたが(悲)。
鉄道雑誌、復刊した旅と鉄道を買ってあげていますが、こちらも内容は昔の半分もありません。このままでは再び休刊しそうな…。
butoboso0217
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自転車に限らず
雑誌の廃刊・休刊が相次いでいますね。
趣味の多様化、ネットでの情報発信など
理由は色々あると思いますが
経済が回っていないのが
一番でかいのでしょう。
月刊誌の仕事をメインにしていた
フォトグラファーの友達も
本が隔月になり、
営業活動に力を入れています。
経済活性化の起爆剤となりうる
五輪も怪しいし、
ひとまずコロナ禍がおさまった後の
プチバブルに期待ですかね。
泊まりで信州に行きたいです。
butoboso0217
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紙媒体の情報雑誌は厳しさが増していますよね。売れないから経費削減で制作費を抑えることで、今度は制作会社が潰れている状況です。そして、末端のような私のような個人にそんな仕事が回ってくる。これ異常な事です。ウチみたいなところが出来なくなったら、それこそDTPの現場も海外流出となり、酷い事になりますよ(汗)。
カメラマンはもっとキツイです。だって制作会社のおまけカメラマン=私のような何でも屋に格安ギャラで回ってくる時代ですから、専業のカメラマンは悲鳴をあげていますよ。
泊まりで出かけたいですよね!! 妄想時刻表の旅をアレコレしていますが、ちょっと虚しいです…。
butoboso0217
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butoboso0217
がしました
駅ナカの書店は利用しやすかったでしょうから、利用していた方は閉店が悩ましいでしょうね。南区住まいの時は書店が多かったのですが、こちらに来てからはアピタの書店利用ですが趣味の雑誌が少なくて(悲)。
以前は若葉台団地の商店街に書店があり、こちらは豊富でしたが潰れてました。
駅前の農協も昔からあったのですが、あの建物が邪魔してロータリーが狭いままですよね。横浜銀行も閉店してあの建物もどうなるか? できればバスロータリーの再開発を進めて欲しいです。あのロータリー昭和のままですからね(苦笑)。
butoboso0217
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ある意味仕方ない、印刷メディアとしての限界なのでしょうネ~
創世記のバイクラ誌も勝ちたい者にとって、有益な情報と受け取っていましたが、勝ってる、勝たせる立場から見れば二番煎じであった事は否めません~
今回は出版元の民事再生であって、出版物の是非に責任があるのかは分かりませんが、内容が偶像であり面白味に欠けていた事と、数少なくなった書店でも立読みする魅力すら無かったです・・・
それはサイスポ誌も同じに思いますので~共倒れにならない事を祈るしかないですネ(悲)
butoboso0217
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「バイシクルクラブのスタッフは、2月5日をもって新会社「ピークス株式会社」に移行しており、エイ出版社とは資本的にも業務的にもすでに切り離されています。ピークス株式会社は、「ドリームインキュベータ」という、エイ出版社とは別会社の100%子会社となっています。
そのため今回のエイ出版社の民事再生手続きは、基本的には弊社(ピークス株式会社)とは関係のない要件となります。
誤解していただきたくないのは、今後のピークス株式会社におけるバイシクルクラブ誌の発刊はもちろん、2月以降の本誌、WEBの業務は、これまで同様になされるという点です。ここはご心配なきようお願いします。現在も2月20日発売の4月号の編集が佳境を迎えているところです。
butoboso0217
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おはようございます。
漫画も含め、雑誌で育った世代としては、書店や紙媒体が消えて行くのは残念ですよね。でも、圧倒的多数が残念と思わないからが今の流れなのでしょう。電子ツールなんて歴史はまだ浅いのに一気に大衆はそちらへ流れる。大ブームとなったアニメなどのように、盛り上がりは過去最大クラスでも長く続かない昨今の流行りものの宿命。
今後はどうなっていくんでしょうかねぇ。ちなみに今の子供たちは漫画すら見ませんから。私らが若い人の遊びと思っていたことも今やそのまま中高年の趣味ですもんね(悲)。
バイクラの創刊号には刊行の苦労話も掲載されていましたが、当時は広告頼りでなく、純粋に読者を増やす努力が感じられましたよ。
butoboso0217
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はじめまして。当ブログへの訪問&コメントありがとうございます。
そして有意義な情報ありがとうございます。
昨年12月に出版業の譲渡をした時点で民事再生も視野に入っていたんでしょうね。
その対応は見事だったと思います。バイクラの場合、まだ広告主が多数ありますから、比較的健全な出版経営だったことでしょう。逆に不良債権的な雑誌はすでに休刊・廃刊になっていましたよね。
これまでと全く同じ流れでの出版・編集業務をするのは厳しくなるでしょうが、数少なくなった自転車趣味の雑誌としてサイスポとともに頑張って欲しいのです。
シマノ一辺倒でつまらなくなった自転車部品業界の形態。雑誌も同じだと思います。サイスポとバイクラがライバル関係でい続けることが大事でしょう!!
butoboso0217
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仕事中でしたので、ものすごく忙しかったです。
2月半ば、以前butoboso さんが記事にしていた茨城県真壁町の
真壁の雛飾りを思い出しました。筑波鉄道廃線跡にからんで。
あの地震だと、真壁の雛飾りも崩れてしまいますね。
butoboso0217
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大きな地震でしたね。しかも東日本大震災と連動するような場所が震源地でしたね。
仕事してましたが、PCが倒れないように手で支えてましたよ(汗)。
真壁のひな祭り、今年は早々に中止決定されました。残念です。いずれ機会があればまた自転車で訪ねたいのです。
今は何処でも良いので鉄道に乗って出かけたいのですが、もう少し我慢ですね。
不要不急の外出なんて守れている人の方が少ないでしょう。今日も近所のラーメン屋は大盛況でした。高速道路はガラガラでしたけどね。
butoboso0217
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butoboso0217
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おはようございます。
多忙続きで中々そちらのブログを覗きに行けなくて申し訳ありません。
私も出版社がらみの仕事が多いのですが、今は予算が少なくて取材費が真っ先に切り捨てられています。雑誌の場合、編集がいろんな所に出向く事で原稿作り上げるのが大事なんですが、コロナも重なり、オフィス内での原稿作りだけでは面白い本は作れないのです(悲)。
齋藤電鉄さんは自転車旅でもしっかり鉄道利用されていますよね♪ それだけでも十分鉄道会社に貢献していると思いますよ。旅に車はNGです!! 日常の生活感から抜けきれませんしね。今はやっぱりネットの時代なんですよね。私は紙媒体に拘るあまり、あまり個人が垂れ流している情報は目にしません。紙媒体はテレビと同じで、きちんと校正ができていますが、個人のものだと何処までが本当だか怪しい部分もありますしね。
ただ、そんな古い考えこそが柔軟に世渡りできていない証拠でもありますけどね(苦笑)。
butoboso0217
がしました